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髙田旭人が語る「能力開発」──実践と思考を貫くリーダーの学び方

髙田旭人が語る「能力開発」──実践と思考を貫くリーダーの学び方

投稿日：2025/08/25 読了時間 4分

「能力開発」というと、多くの人が資格取得や読書を思い浮かべるかもしれません。
しかし、髙田旭人氏の学びのスタイルは、それとは一線を画しています。
証券会社での厳しい現場経験、グロービスでの知的刺激、そして中小企業診断士の取得──知識と実践を繰り返すことで磨かれていった思考力と判断力。
今回は、リーダーとしての土台をどのように築いたのか、そのプロセスを語っていただきました。

※この記事は、GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、「能力開発」にまつわる一部の内容をご紹介するものです。
（肩書きは2022年11月10日撮影当時のもの）

「知識をベースに、実践で磨く」──能力開発の基本姿勢

髙田旭人氏は、自らの能力開発について次のように語っています。

「特に能力開発しようというのはあまり考えていなかったんですけど、基本的な考えはベースとしての知識をしっかりつけて、それを実践でどんどん伸ばそうという考え方でした」

この姿勢は、若手時代から一貫していました。
例えば24、25歳の頃には、長崎から2週間に1回東京に飛行機で通い、グロービスの講座を受講。
クリティカルシンキングの授業では、自らの思考の癖を客観的に見つめ直すきっかけとなったといいます。

「自分ではロジカルだと思ってたんですけど、当時の評価も含めてちょっとダメージを受けたのを覚えていて」

このように、理論的思考と現実のギャップを直視する姿勢が、髙田氏の成長の源泉と言えます。

「最も厳しい環境から始める」──野村証券での原体験

大学卒業後に選んだのは、当時「日本で一番厳しい」と評判だった野村証券。
営業職としてのスタートは、研修もそこそこに名刺とカバンを持たされてすぐ現場に出る、まさに実戦形式でした。

「とにかく行動しないと何も始まらないので、結果が出れば評価される。シンプルにそういう世界が良かったなと思います」

現在ではそのような営業スタイルは見直されつつあるものの、行動を通じて経験値を積む重要性は今も変わらないというのが髙田氏の実感です。
この野村証券時代に得た実感は、会社運営においても生かされています。

「当時のカルチャーのいいところを残しながらも、温かさを追っているのが今うちの会社で目指していること。アットホームな雰囲気の会社なんですけど、一方で登用とか降格もすごくある会社なので、そういう意味ではシビアさも一部入れている感じがします」

中小企業診断士で得た「思考の型」

30歳の頃、髙田氏は中小企業診断士の資格を取得します。
経営全般を体系的に学びたいという思いから選んだものでしたが、特に影響を受けたのは「自社の強みを機会に投入する」というフレームワークでした。

「僕の中で能力開発というと、勉強だけとか本だけで全てが解決すると思っていなくて。ただ最低限の面での知識を持っていないと何も進まないので、まず体系的に浅く広く得るという意味では診断士はすごく効果的で」

知識は「使う」ためにあるという髙田氏の学びの姿勢がここでも表れています。

「自分で選び、自分で深める」──独学主義の哲学

意外なことに、髙田氏は社会人向けの勉強会やセミナーにはあまり参加しなかったといいます。
その理由は、自分に合った学びを自分で選び、咀嚼しながら実践に活かすというスタイルにあります。

「自分でこれ学びたいと思ったのを学んで、あとは自分で料理するっていう感じの性格なので、あんまり団体の中でどっぷりというのはやってないんです」

主体的に選び、思考し、行動に移す──その繰り返しが髙田氏の能力開発の本質だと言えるでしょう。

GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、髙田旭人氏の「能力開発」にまつわる内容をご紹介しました。
『リーダーの挑戦』シリーズでは、グロービス経営大学院学長の堀義人が、日本を代表するリーダーに5つの質問（能力開発／挑戦／試練／仲間／志）を投げかけ、その人生哲学を解き明かします。続きはぜひGLOBIS学び放題でご覧ください。

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