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グローバルへと踏み出すフェスの企画プロデューサーが考える、ネットワークの「つくりかた」

投稿日:2024/07/03

グロービスグループのLuckyFM茨城放送が主催する、音楽と食とアートの祭典『LuckyFes』。今年は「アジア最大のテーマパーク型フェスを目指して!」と、海外を意識したテーマを掲げ、昨年よりさらにパワーアップして開催されます。

中でも注目は、アジア5ヵ国から各国トップクラスの人気を持つアーティストが複数登場する多彩なブッキング。そこで今回は、LuckyFesのプロデューサーとして企画、ブッキングプロデュースを担うDJ DRAGON氏にインタビュー。グローバルを意識した企画の詳細、海外アーティストとの交渉でポイントとなった箇所、ブッキングや経営者としての仕事を踏まえて日々のネットワークづくりで意識していることについて伺いました。

茨城への想いから、「アジア最大」を掲げる

——今回で3年目となるLuckyFes`24は「アジア最大のテーマパーク型フェスを目指して!」というテーマを掲げています。ここに込めた想いについて教えて頂けますか。

DJ DRAGON:初年度のテーマに「茨城のフェス文化の灯を消すな!」を掲げた立ち上げ経緯もあり、これまでは茨城に意識を絞った企画となっていました。しかし今後更に規模を拡大していくには、茨城を大切にすると同時に意識を外に向けていくことが重要になるとも感じていました。この課題感に「アジア最大のテーマパーク型フェス」というテーマが合致したというわけです。

——3年目になり、より視野が広がってきたのですね。

DJ DRAGON:茨城に新しい観光客を取り込むひとつの策として、LuckyFesが役立つといいなと思っています。そこでは国内のお客さんだけでなく、コロナ禍からの回復と円安を追い風に増えているインバウンドへの訴求も重要でしょう。海外のアーティストを呼ぶことは、海外でLuckyFesの存在が知られるいいきっかけにもなりますしね。

海外アーティストを引きつけた「日本の市場環境」と「茨城という場所」とは?

——今回はそんな海外アーティストを、韓国、台湾、ベトナム、タイ、モンゴルの5ヵ国からお呼びしています。昨年までは国内のアーティストがほぼすべてを占めていたところから新たなチャレンジかと思いますが、具体的にはどのような企画となっているのでしょうか。

DJ DRAGON:いま海外で一番盛り上がっているアジアの音楽といえば韓国のK-POPです。そこで今回は韓国の大手ラジオ局であるMBC(韓国文化放送)の人気番組、「IDOL RADIO」とのコラボレーションを行います。14日と15日の2日間、IDOL RADIOがプロデュースする時間を設け、4組のK-POPアーティストが参加します。韓国のラジオ番組と日本のフェスのコラボレーションというお互い初の試みは、非常に価値のあるコラボレーションだと思っています。

加えて、LuckyFes`24ではベトナム、タイ、台湾、モンゴルといったアジア圏の国からも積極的にアーティストをお呼びしています。例えば台湾で数々の音楽賞を総なめにした人気アーティスト:クラウド・ルー(盧廣仲)や、ベトナム国内で初めてSpotify月間リスナー数が100万人を突破した国民的バンド:Chilliesなどが参加してくれますが、現地では大人気なのに日本にいては生で演奏を聞く機会が他のフェスを含めてもそこまで多くないアーティストたちですよね。
これまでもLuckyFesでは「クロスオーバー」を掲げ、過去にビッグヒットを持つアーティストからこれからブレイクしそうなアーティスト、今勢いのあるアーティストをバランスよくラインナップしてきましたが、なかなか生で聞けない海外アーティストを知れる、という面からも「クロスオーバー」を更に加速出来ればと思います。

——そんな海外アーティストの方々がLuckyFesへの参加を決めるには、どのような点が後押しとなったとお考えですか。

DJ DRAGON:日本は世界でも2位の音楽市場を持つ「音楽消費大国」であり、多くの海外アーティストにとって非常に魅力的なマーケットです。なので、元々相手の関心があるところにうまく入り込んで提案する、ということができたわけです。IDOL RADIOとのコラボレーションについても、元々日本でもライブイベントを立ち上げていたくらいですから、拡大のチャンスということで実現しました。

(IFPI「GLOBAL MUSIC REPORT 2024」を参照して編集部作成)

加えて、場所の良さもポイントになりました。緑の広がる中で気持ちよく音楽を楽しめる国営ひたち海浜公園の環境の良さもありますが、茨城は東京、あるいは成田国際空港からも近く、アジア圏であれば日帰りも可能なんですよね。茨城空港と台湾の桃園空港には直行便もあります。多忙なアーティストにとってはこれが利点で、交渉はスムーズでした。

「ビジョンを掲げる」ことがネットワーキングの秘訣

——ブッキングというお仕事、あるいはLuckyFMグループで先日就任されたBARKSなどでの社長業やDJ業など、DRAGONさんの多彩な活動において「人脈」は重要なファクターなのではないでしょうか。ネットワーキングにおいて意識されていることはありますか。

DJ DRAGONビジョンを持って、それを伝えていくことが大切だと思っています。ハッキリしたビジョンを持っている人のもとには、自然と人が集まるんです。相手の興味が湧いたところに自分たちはこういう目標を持っているんだ、と明確に伝える。すると協力したい、この人たちと関わっていきたいな、と思ってもらえる。待っていてもなかなか相手は動いてくれないですし、自分から行動で示すことも大切ですね。

——ネットワーキング、またリーダーシップに悩む読者の参考になりそうです。

DJ DRAGON:堀さん(堀義人:LuckyFes総合プロデューサー 兼 グロービス経営大学院 学長)の行動とも近いと思います。LuckyFesでも、できるできないは置いておいて、高い動員目標をまず掲げています。するとスタッフや関係者が、じゃあどうやろうか、と同じ目標に向かって考えて行動するようになるんですよね。ぼんやりしたビジョンでは人を不安にさせます。だからこそ、目指すときに迷わないハッキリしたビジョンであることが大切ですね。

(つづく)


LuckyFes詳細情報


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