※本記事は、GLOBIS学び放題の学習コース、「サクッとわかる!DXリテラシー ~ノーコード・ローコードツール編~」の内容をもとにしています。実務で活用する方法など、より詳しくAIとビジネスについて知りたい方は、ぜひ動画をご覧ください。

従来のシステム開発が抱える課題と新ツールの登場
システム開発におけるコストとスピードのジレンマを解消するために、ソースコードを記述しない、あるいは最小限に抑える開発手法が注目されています。
独自のシステムやアプリケーションを構築するには、専門的なプログラミング言語を習得したエンジニアによる開発が不可欠です。しかし、現場のニーズが開発側に正確に伝わらないといったコミュニケーションの乖離が発生しやすいという構造的な欠点がありました。また、保守運用においても専門知識が必須となるため、環境の変化に応じた迅速な修正が困難でした。
このような「開発のブラックボックス化」を解消し、ビジネスの現場に近い人間が自らデジタルツールを構築できる環境を整えるために登場したのが、ノーコード・ローコードツールです。これらは、ITリテラシーの有無にかかわらず、誰もが開発に参画できる「開発の民主化」を促進する存在といえます。変化の激しい現代ビジネスにおいて、外部組織に頼らずにスピード感を持って試行錯誤を繰り返せる環境を持つことは、企業の競争力を左右する極めて重要な要素となっています。
直感的な操作で開発を実現する「ノーコードツール」
ノーコードツールは、プログラミングコードを一行も書かずに、視覚的な操作だけでアプリケーションやWebサイトを作成できるツールです。
最大の特徴は、あらかじめ用意されたパーツやテンプレートをドラッグ&ドロップで配置するビジュアルプログラミングにあります。これにより、開発者は画面上の完成イメージを常に確認しながら作業を進められるため、「作ってみたらイメージと違った」というミスマッチを最小限に抑えることが可能です。また、学習コストが極めて低いため、エンジニアではない現場の担当者が自らシステムをアップデートできるという、これまでの常識を覆すメリットを提供します。
なぜこの「現場による開発」が重要かといえば、実務上の細かな不便さや改善点は、実際にその業務に携わっている人間にしか見えないからです。例えば、事務フローの些細なボトルネックを解消するために、わざわざ情報システム部門に依頼して数ヶ月待つのは非効率です。ノーコードであれば、現場が課題に気づいたその瞬間にシステムを改修し、即座に効果を検証する「トライ&エラー」が可能になります。この俊敏性こそが、不確実な市場環境において、顧客ニーズに適合したサービスをいち早く提供し続けるための土台となるのです。
拡張性と自由度を両立させる「ローコードツール」
ノーコードツールの限界を補い、より複雑な要件やシステム連携を実現するのがローコードツールです。
ノーコードツールは利便性が高い一方で、あらかじめ用意された機能の範囲内でしか動かせないという制限があります。これに対し、ローコードツールは「最小限のプログラミング(Low Code)」を組み合わせることで、機能の拡張や外部サービスとの柔軟な連携を可能にします。これにより、ノーコードの簡便さを享受しつつ、企業独自の複雑なロジックや高度なセキュリティ要件にも対応できる、バランスの取れた開発環境を構築できるのが強みです。
なぜ、あえて「少しだけコードを書く」必要があるのでしょうか。それは、企業の競争優位性は「標準化できない独自プロセス」にこそ宿る場合が多いからです。汎用的なツールだけでは対応できない特殊な業務フローや、既存の基幹システムとのデータ連携などは、プログラミングによる細かな制御があって初めて実現します。ローコードを活用することで、「誰でも作れる汎用性」と「自社に最適化された独自性」を両立させることができます。複数のアプリケーションを繋ぎ合わせ、一つの大きなエコシステムとして機能させる力は、組織全体のDXを次のフェーズへと引き上げるために欠かせない要素となります。
まとめ:ノーコード・ローコードがもたらすビジネスの未来
ノーコード・ローコードツールの活用は、単なる開発コストの削減に留まりません。最大のメリットは、「アイデアを形にするまでの距離」を圧倒的に短縮できることにあります。
これまで、優れたビジネスアイデアがあっても、ITリソースの不足や予算の都合で断念せざるを得なかった場面は少なくありませんでした。しかし、これらのツールを使いこなすことで、事務作業の自動化や顧客向けプロトタイプの作成を、ビジネスパーソン自身の力で迅速に実行できるようになります。
特に、承認プロセスのデジタル化による意思決定のスピードアップや、各現場でのリアルタイムな情報可視化などは、組織の生産性を劇的に向上させる場面です。自分たちの働き方を自分たちの手でアップデートし続ける。そのための強力な武器として、まずはどのようなツールがあるのか、自社の業務にどう当てはめられるのかを探求してみることが、DXの第一歩となるでしょう。
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