親子上場って何?ソフトバンクの上場に見るメリットとデメリット? 

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ソフトバンク先日、ソフトバンクグループがグループ会社である携帯会社のソフトバンクを上場させる方針だと公表しました。親会社とその子会社が揃って上場会社になることを親子上場と言います(参考:子会社、関連会社、関係会社、グループ会社の違いとは?)。親子上場のメリットとデメリットは、立場にもよりますが、一般的には以下が挙げられます。

【親会社のメリット】
・子会社株式を株式市場で売却することによる資金調達
・子会社株式の市場価値の向上
・子会社に対する管理負担の軽減(子会社の信用力向上による資金・人材調達)

【子会社のメリット】
・親会社からの独立性が増し、経営の裁量が増える
・従業員のモチベ―ション向上

【親会社のデメリット】
・子会社に対する支配力が弱まる
・上場により子会社の情報開示が増える

【子会社のデメリット】
・親会社への依存度が低下することによる営業力の低下、管理コストの増加
・子会社の(親会社以外の)株主の利益の不当な阻害

親子上場について最も指摘されるのは、子会社のデメリットに挙げられる「子会社の(親会社以外の)株主の利益の不当な阻害」です。

上場する子会社には親会社、すなわち支配株主が存在します。これは、親会社の判断によって子会社に不利な条件による取引が強要される、子会社から親会社の都合により資金が吸い上げられる、上場後短期間で再度非上場化されることで子会社株式の市場価値が毀損する等、親会社以外の子会社の株主の権利や利益が不当に損なわれる恐れを指摘しています。

非上場会社が株式公開して上場会社になるということは、一定の株主による支配から不特定多数の株主による支配に移行する、いわば会社が「社会の公器」となることでもあるため、上場会社に親会社が存在すること自体矛盾しているという指摘もあります。

日本には、ソフトバンクとヤフー、NTTとNTTドコモ、キャノンとキャノンマーケティング等の親子上場の例があります。世界市場を見渡すとロシア、ブラジル、イスラエル等にいくつかの例は見られますが、世界的な大市場であるアメリカや欧州には見られません。

日本市場では、2006年度には400社以上親子上場(子会社の上場会社数)がありましたが、外国人株主の増加とともに親子上場に対する批判の声が強くなり、2016年度末には270社とピークから約3割減少しています。

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