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テクノベート時代に勝つ!人材育成担当者の焦点は意識改革から戦略立案へ――「第6回CLO会議」参加者アンケート

投稿日:2016/10/13更新日:2019/04/09

人工知能(AI)をはじめとするテクノロジーが企業活動のあらゆる常識を書き換える「テクノベート」(テクノロジーとイノベーションの造語)の大波が押し寄せている。そのエネルギーを新たな成長の原動力として取り込むために、企業における人・組織の在り方はどうあるべきなのか――。

そんな問題意識をベースに、「第6回CLO会議: テクノベートがもたらすインパクト~人・組織はどう変化すべきか?」が9月13日、グロービス東京校にて開催された。CLOとはChief Learning Officerの略で、企業における人材育成責任者を指す。今年は日本を代表する優良企業から68名のCLOが参加する過去最大規模の開催となり、テクノベート時代の人材育成・組織開発に対する関心の高さを伺わせた。

プログラムは、「新たなテクノロジーを通じて価値を創造する経営とは」「大企業×新興企業が生み出す共創型イノベーションのチャレンジ」「IoTとAIで変わる日本のものづくり」「テクノベートがもたらすサービス業界の価値革命」「イノベーション(変革)を推進するCLOの役割」――といったテーマの全体会・分科会で構成。先進企業からの報告に、参加CLOは熱心に聞き入り、ディスカッションで大いに盛り上がった。

GLOBIS知見録では、テクノベート漬けの一日を終えたCLOたちの課題意識を明らかにするため、会議終了時に簡易アンケートを実施した。【貴社において「人事力」「人材育成力」をよりいっそう強化するために必要不可欠な要因はどれですか?】という問いを投げかけたところ、下グラフのような結果が得られた。

 

第1位となったのは、「人事・人材育成の視点を考慮した経営戦略の立案」で、有効回答66人のうちほぼ半数の32人が選択した。「経営トップの意識改革とコミットメント」「人事・育成部門スタッフ の意識改革と行動促進」がそれに続いた。

意識改革の段階は過ぎた、テクノベート時代の戦略立案を急げ

GLOBIS知見録編集部の事前予測では、「経営トップの意識改革とコミットメント」がより多く選ばれるのではないかと見ていたが、今回の結果から、実態は既にそうした意識改革の段階を過ぎ、その次の具体的な戦略立案フェーズに入っていることが明らかになったと言えよう。人事・人材育成を経営戦略の要として再設定し、テクノベートがもたらす大変化を成長の糧として取り込みたい――。CLOたちのそうした意欲が垣間見える。実際、併せて用意した自由記入欄には、そうした意欲に溢れる決意と問題意識が書き込まれていた。

●人事としての役割、人事戦略を再設計する。人事スタッフ自体の育成が必要不可欠であり、経営と事業部門と人事との連携が不可欠。
●「人事視点」から「経営視点」に見方を変えることが、今直面している課題の解決方法やヒントを得るために必要。
●マネジメント層との対話を通して危機感を共有する必要性を痛感した。大きく、速い変化に対応できる強い組織を創るために、人の側面から人事から行動を起こしていきたい。
●全社戦略のさらなる理解、人財の理解、そして、人事戦略や人材育成の説明責任を果たすことがますます重要になってくる。
●CLOとして、経営が何をやりたいのかをしっかり把握し、戦える態勢を整えることが最重要。
●社内での賛成者が8割に達してから、あるいは、成功した他社事例を検討して後追いするのでは遅すぎる。
●人事部が、経営課題や事業課題に一歩も二歩も踏み込むべき。

今回のCLO会議では、CLOたちが互いに問題意識を本音でぶつけ合うことを通して、こうした「人材育成の新たなミッション」を顕在化させることを促すことが狙いだった。テクノベート時代の到来が、戦略的人材育成の流れをさらに加速することになりそうだ。

■第6回CLO会議 開催概要

議題: テクノベートがもたらすインパクト~人・組織はどう変化すべきか?
日時: 2016年9月13日(火) 10:00~20:00 (懇親会込み)
場所: グロービス経営大学院 東京校
対象: CLO(Chief Learning Officer、人材育成責任者)に相当される管理職の方
参加: 68名

「CLO会議」の詳細はこちら
 

 

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