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「仮説とは何か」全12回まとめ

投稿日:2019/10/15

ビジネスパーソンにとって仮説をもつことは、環境変化が激しい中でライバルに先んじるためにも必須です。連載全12回分のポイントをまとめたので、必要な個所から読んでみてください。

第1回 仮説とは何か

仮説とは「仮の答え」

仮説には、普遍性のある「科学的(社会科学も含む)な仮説」と、「○○をすれば△△になるだろう」「AよりもBの方が顧客受けがよさそうだ」といった、より実務に近い仮説があります。学者にとっては前者の方が重要ですが、ビジネスパーソンにとって重要なのは後者です。こうした仮説を考える姿勢は、ビジネスを大きく前進させることにつながります。なお、「仮定」や「前提」と仮説は、本来別のものであるという理解も大事です。

第2回 ビジネス推進仮説を分類する

ビジネス仮説で大切なのは未来の仮説

ビジネスに関連する仮説はいくつかのタイプにブレークダウンすることができます。目的によって結論あるいは問題解決の仮説に分類することもできますし、時間軸に沿って過去/現在/未来の仮説に分類することもできます。前者の軸で分けたものについては両方重要ですが、後者の軸で分類したものについては、「未来の仮説」が最重要となります。

第3回 仮説を持つことの意義(前編)

仮説は説得力を高め、問題意識も醸成する

仮説や仮説思考は「検証」とセットで初めて意味を持ちます。検証する姿勢をもち、実際にそれを行うことは、仮説の妥当性や説得力を高めることにつながります。また、仮説を持とうとする姿勢は、さまざまな事柄に対する問題意識を醸成することにもつながり、視野がどんどん広がっていきます。

第4回 仮説を持つことの意義(後編)

仮説はスピード重視の時代に不可欠

仮説を持ちながら動くことは、行動のスピードや精度を高めることにもつながります。VUCAと言われる昨今、何の仮説もなくぼーっと過ごしていては、変化の波に押し流されてしまいます。常に仮説を立てながら行動し、ライバルに先んじることが環境変化に適応する上でも重要です。

第5回 良い仮説とは(前編)

ありきたりな仮説では意味がない

仮説はその気になれば誰でも思いつくものですが、ビジネスの場においては、ライバルが気がついていないようなユニークな仮説を出し、スピーディに検証することが競争力向上につながります。どのような仮説が良い仮説かをまずは理解しておくことが大切です。

第6回 良い仮説とは(後編)

良いアクションにつなげるためにはファクトと経営知識が必須

ビジネスにおける仮説は、当然のことながら経営学の知識がある方が有効性の高いものが出せる可能性が高まります。また、これも当然ですが、実際に現場で起きているファクトや市場の実態などに基づいていることも必須です。単なる思いつきではなく、知識の裏付けがある方が、効果的なビジネス仮説につながりやすいのです。

第7回 仮説を作るコツ(前編): 知識の幅を広げ、深く耕しておく

良い仮説は日々の思考トレーニングから生まれる

特に事業や製品のアイデアに関する仮説などは、いろいろなもの同士の組み合わせから生じます。イノベーションという言葉も元々は「新結合」と訳されていました。つまり、頭の中にいろいろな情報があるだけではなく、それらについてある程度思考を巡らせておくと、何かのきっかけにそれらが結びつくことが多いのです。

第8回 カルティベーションのポイント

頭の中を「耕す」

いろいろな情報に関して、さまざまな観点から思いを巡らすことを「カルティベーション」と言います。典型的な方法は、別の観点から見たときにどのように見えるか考えてみる、時系列で展開を追うことで動的な把握をしてみる、思考実験的に将来予測をしてみる、類似の事象や反対の事象とセットで考えてみるなどです。特に仕事に関連のある情報については、頭を柔らかくしていろいろと考えてみることがお勧めです。

第9回 仮説を作るコツ(後編): 知識や情報を組み合わせ、初期仮説を立てる

情熱を持って仮説のタマゴを生み出す

仮説は練り込まれる前に、通常、「仮説のタマゴ」とでもいうべき初期仮説の段階を経ます。ここでしっかり考えておくと、より練り込んだ仮説も良いものになることが多いです。その際、単に機械的に考えるのではなく、パッション=情熱を持つことが必要です。それがあるからこそ、貪欲さが生まれ、より効果的な仮説を考えられるようになるのです。

第10回 創造的な仮説を考えるためのコツ

それまでの常識を疑え

特に新商品などに関する仮説は、それまでの常識に従っていては、クリエイティブで効果的なものは出てきません。今や9兆円の時価総額を誇るZOOMも、「人々は現状の通信品質でおおむね満足している」「成長中期以降からの参入で勝つのは難しい」という世の中の常識を疑うことにより生まれました。常識を疑うことは、クリエイティビティの第一歩なのです。

第11回 創造的な仮説を考えるためのコツ(2)新しい情報と組み合わせてみる

時には強引に組み合わせてみよ

何度も触れたように、「組合せ」はクリエイティブな仮説を構築する上で鍵となります。組合せは自然に浮かべばそれに越したことはありませんが、人間の頭はやはり硬直的ですので、工夫をしないとワンパターンの組み合わせしか出てきません。そこで、時には何かと何かを強引に結びつけるといった思考実験が効果を発揮するのです。

第12回 創造的な仮説を考えるためのコツ(3)発想を途中で止めず、「So What?」を繰り返す【最終回】

粘りがライバルとの差につながる

ビジネスアイデアのブレストなどをすると、通常、10個くらいまではアイデアも重なるものです。特に、筋のいい仮説となると、かなりの部分は重複します。そこで諦めてしまっては、結局ライバルとの差はつきません。あなたが1日で考えられるアイデアは、ライバルも1日あれば考えられるものです。「ここまで考えたのは自分だけ」というレベルになって初めてライバルの考えつかないような仮説が生まれることも多いのです。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

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