頭ではわかっているけど変われまへんだって私も人の子やもん
会議で検討した組織変革のプログラムを現場に落としこんでみても、すぐに思うような変化は起きません。人はこれまでの思考や行動を簡単に変えることができませんし、基本的には易きに流れるものだという理解が重要です。あなた自身のダイエット計画もなかなか成功しないように(笑)。
分析は誰がやっても差を生まず死に物狂いでやったもん勝ち
変革プロジェクトを推進する際に、まずは現在の業務について何にどんな時間を使っているのか分析を行いますが、その段階では事実が分かっただけで具体的な成果はまだ生み出していません。そこから成果につなげるためには意地でも小さな成功事例をひとつ作り出すことが必要です。小さくても成果が見えることで説得力が倍増しますので。
この仕組みこのやり方で動くんか相手の身になり熟慮するべし
これまでと違う業務を行う場合、当然のことながら新しいスキルが必要となります。外部環境の変化に合わせて我々の仕事のやり方を変える。と意思決定するのはいいことですが、導入に際しては、それを実行できるだけのスキルを身に付けさせるために、研修などのプログラムを投入することは必要です。まさに急がば回れですね。
刺されても殺されてもかまへんで俺は本気の改革者やから
よっ!男前!と声を掛けたくなるような名セリフです。変革は理屈だけでは進みません。始めは論理的な説明で理解を促し進めるものの、変革を進めると色々な場面で血が流れることもしばしば。そんな時は理屈ではなく気持ちで応えないと現場は付いてきてくれません。ここは男の心意気でぶつかりましょう!もし女性の場合はもちろん女の心意気で!
じじいにはあの手この手で手を打とう抵抗勢力フォースは絶大
2代目社長などの場合、自分より年齢も経験もある古参役員がいるものです。変革を行うときにはこれらの古株社員が「昔はこうしてた」「そんなことしてもうまいこといけへん」などと抵抗勢力になることもしばしば。このような抵抗勢力には早めに協力した方がメリットがあることを伝えたり、逆に権限の幅を限定することで影響力を小さくしたり、準備万全で臨みましょう。
方針やビジョンはこれやと伝えてもつかみの工夫なくては動かじ
市場の変化に合わせて新しい戦略を立て、現場に方針を伝えてもすぐに行動が変わるものではありません。まずはその方針通りに動いたら自分にとってどのようなインセンティブがあるのか?チームはどのように評価されるのか?部門はどれぐらい成長できるのか?具体的なメリットをしっかり提示することが必要です。時にはゲーム感覚の仕掛けも結構モチベーションを上げるには効果的かも?
上がってると思えばすぐに下がってる変革まさにコースターの如し
変革を実行する際には一時的な業績が下がったりすることもしばしば。そんなときに不安にならないように成果をしっかりモニタリングする「見える化」の仕組みが必要です。短期的な数字の変化で一喜一憂することがないようマイルストーンを明確にすることもポイントですよね。
ちょっとそこスピードかなりオーバーやん変革暴走怪我人続出
変革にはリスクが付き物です。例えば顧客が減ったり、社員が辞めたり、株価が下がったり。短期的な視点だけでその成果を見ることがないよう、ステークホルダー全体を俯瞰して事前にそのリスクをしっかり説明をしておくことも重要ですよね。