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玉塚元一が語る「能力開発」と「挑戦」――柳井正との出会い、企業再生への想いとは

玉塚元一が語る「能力開発」と「挑戦」――柳井正との出会い、企業再生への想いとは

投稿日：2025/07/29更新日：2025/07/30 読了時間４分

ロッテホールディングス代表取締役社長・玉塚元一氏が、自身の「能力開発」と「挑戦」の軌跡を語ります。
ファーストリテイリングでの柳井正氏との出会い、猛練習に明け暮れた慶應ラグビー部時代、そして一人リバンプとして挑み続ける姿勢ーーすべてのビジネスパーソンに勇気と示唆を与える言葉が詰まっています。

※この記事は、GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、「能力開発」にまつわる一部の内容をご紹介するものです。

柳井正から学んだ「本質」を追求する力

玉塚氏は自身の能力開発を問われ、まず浮かぶファーストリテイリングでの7年間を「商売の原点」として振り返ります。

「やっぱり柳井さんと近い距離で商売させていただいたというのが、私の中では原点ですよね」

玉塚氏が日本IBMを経て出会ったファーストリテイリング創業者・柳井正氏。
柳井氏の凄さの中でも「常に本質を考え、最も価値ある商品をどう作るか、最も精度の高い需要予測をどうするか、それを妥協せず追求し続ける姿勢」に強い影響を受けたと語ります。

「普通の人って常識とか『そんなことやっても無理』ってなるけど、柳井さんは一番あるべき姿を追求し続ける。本当にすごい経営者です」

柳井氏から学んだ「高い目標設定」「本質を捉える思考」「即時実行のスピード」。これらが玉塚氏の基盤となっているのです。

ラグビーで得た「努力すれば巨像も倒せる」経験

学生時代には多くの能力開発の機会があるもの。玉塚氏の場合、慶應義塾大学ラグビー部での経験が精神的基盤を形づけたのだといいます。

「猛練習しかなかった。『練習は不可能を可能にする』という精神のもと、明治や早稲田に勝つために徹底的に努力した」

実際、4年時には明治や早稲田に勝利し、大学選手権で準優勝まで進出します。この体験が「高い目標に向かって努力すれば結果が出る」という実感となり、後の挑戦に通底しています。

分からないことを放置しない姿勢ーーMBAと現場での学び

サンダーバード国際経営大学院でMBAを取得した玉塚氏。新卒入社した旭硝子時代の海外赴任経験から、経営の知識不足を痛感し、MBA取得を決意しました。

「分からないことは絶対明日に先延ばししない。全部その日のうちに解決しようと決めた」

乾いたスポンジのように知識を吸収したMBA時代。教授への質問攻めと90単位の取得は、ひたすら「学びたい」という欲求の表れです。

「経営って本当に面白い。でも、最初はバランスシートも読めなかった。だから徹底的に学んだ」

自分の無知を認め、学びを実行に移す姿勢が、玉塚氏の成長のエンジンとなったのです。

「元気がなくなった会社を元気に」挑み続ける意思

学び多かったファーストリテイリングを経て、玉塚氏は企業再生を掲げるリヴァンプを創業します。

「元気がなくなった会社を真から元気にする。それがリヴァンプのコンセプトです」

その後も玉塚氏はローソンやデジタルハーツ、ロッテホールディングスなど、常に困難な課題に直面する企業に入り込み、変革を担ってきました。

「あまりキャリアプランとか転職プランみたいなのを考えたことはない。常に『逃げられなくなった』状況に向き合ってきただけ」

挑戦には当然リスクが伴います。しかし玉塚氏は、挑戦しなかったことによる停滞のほうをより恐れてきました。満身創痍になっても全力で挑み続けた時間は、たとえ失敗があったとしても、自身の糧になると信じているのです。
その思いが、これまでのキャリアの中で数々の再生と変革を成し遂げてきた強さの源となっています。

GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、玉塚元一氏の「能力開発」にまつわる内容をご紹介しました。
『リーダーの挑戦』シリーズでは、グロービス経営大学院学長の堀義人が、日本を代表するリーダーに5つの質問（能力開発／挑戦／試練／仲間／志）を投げかけ、その人生哲学を解き明かします。続きはぜひGLOBIS学び放題でご覧ください。

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