日本企業再生の鍵「事業ポートフォリオ経営」の具体策。赤字事業を放置しない組織への転換術

投稿日:2026/04/13タイマーのアイコン 読了時間 1時間42秒

既存事業の深化と新規事業の探索を両立させる「両利きの経営」を、いかにして机上の空論で終わらせず、実践へと移すのか?
本セッションでは、大胆な事業組み換えを断行してきたJT、パナソニック、AGCの経営陣を迎え、戦略的ポートフォリオ経営の核心に迫ります。
「ベストオーナー」の視点に基づく事業譲渡の判断基準や、財務規律(ROIC/WACC)を組織に浸透させる術、さらには本社と事業部間の健全な葛藤をいかに管理するか。単なる理論に留まらず、痛みと葛藤を伴う「新陳代謝」を組織のルーティンへと昇華させ、持続的な企業価値を生み出すためのリアルな知見が語り尽くされます。

G1経営者会議2025 第5部 分科会〈経営戦略〉
「両利き経営の根幹となる戦略的事業ポートフォリオ経営」
岩井睦雄×隅田和代×宮地伸二×木村尚敬
(2025年11月24日開催/グロービス経営大学院東京校)

両利きの経営の要諦である深化と探索を高次で両立させる上では、適時適切な事業ポートフォリオ戦略が必須であり、市場環境が激変する中、多様な事業を組み合わせて企業を成長させるポートフォリオ経営の重要性が今まさに増している。
この分科会では、多様な事業を展開し、グローバル展開を加速するなど、ポートフォリオを大胆に転換する企業の経営者の方々が登壇。成長事業への大胆な投資、不採算事業からの撤退など、ポートフォリオ変革の意思決定と、その実行戦略について徹底的に議論する。

※タイムスタンプは生成AIで作成しているため、一部誤りがある可能性があります。あらかじめご了承ください。

00:00 セクションの導入と「両利きの経営」の定義

既存事業の深化と新規事業の探索を両立させる経営概念と本セッションの目的を提示

01:07 JTの歴史と多角化・国際化への宿命

国内市場の縮小を見越しタバコ専業から医薬食品へと事業を転換した背景を説明

03:19 パナソニックの事業集約とフォーカス戦略

巨大な会社群を再編しBtoBソリューションへ舵を切った構造改革の現状を共有

06:22 AGCの素材企業への転換と現状の課題

ガラスから多角的な素材企業へ社名を変更し成長領域へシフトした経緯と苦戦を吐露

08:47 事業ポートフォリオ組み換えの動機と契機

上場や市場環境の変化を機にキャッシュフロー概念を導入した意思決定プロセスを解説

12:46 持ち株会社制への移行とベストオーナーの視点

各業界に最適な経営制度を整えるための組織改編と事業譲渡の判断基準を提示

15:34 成長領域へのアロケーションとリスク管理

ハイリスクな新規領域と周辺事業への投資バランスおよび財務的な許容範囲を議論

22:09 探索領域への投資資金捻出と資産売却

不採算アセットの売却により新規事業に必要なエクイティ資金を確保する手法を共有

27:53 投資・撤退の意思決定とモニタリング体制

数値指標だけでなく将来性と戦略整合性に基づき本社が介入する基準を詳述

34:29 事業側と本社側の対立と最終決定権

現場の執着を超えて客観的な視点から事業継続の可否を下すガバナンスの要諦を指摘

39:27 組織能力の構築とグローバル経営制度

M&Aを通じた経営ノウハウの吸収とトップダウンの執行体制を確立した過程を回顧

43:09 多角化事業におけるシナジーの定義と説明

技術やプラットフォームを通じた事業間連携の価値を投資家へ伝える論理を解説

47:50 取締役会と執行側の対話による戦略推進

中長期の価値創造ストーリーを共有し厳しい構造改革を後押しするボードの役割を強調

55:51 コングロマリット・ディスカウントへの対抗策

外部プレッシャーに対して圧倒的な業績で事業継続の正当性を証明する重要性を主張

59:04 総括:日本企業が目指すべき事業ポートフォリオ

本質的な強みにフォーカスし中長期視点で価値を最大化するための提言を行い閉会

  • 岩井 睦雄

    日本たばこ産業株式会社 取締役会長

    1983年 東京大学経済学部卒、日本専売公社(現日本たばこ産業)入社。
    経営企画、ビジネスディベロップメントの分野を中心に幅広い役職を歴任。
    取締役 常務執行役員 企画責任者を経て、スイス ジュネーヴを本拠に120ヶ国以上でJT海外たばこ事業を展開するJT InternationalのDeputy CEOに就任。
    2016年から2019年まで代表取締役副社長 たばこ事業本部長を務め、2020年から2022年まで取締役副会長。2022年より現職。
    経済同友会筆頭副代表幹事・代表理事、一般社団法人日本アスペン研究所の副理事長・代表理事も務める。

  • 隅田 和代

    パナソニック ホールディングス株式会社 取締役 執行役員 グループ・チーフ・ストラテジー・オフィサー(グループCSO)

    リサーチ会社でキャリアをスタートし、企業調査・マーケティング調査に9年従事。2002年に監査法人に転じて、企業再生やトランザクションの財務アドバイザリー業務を経て、2006年に松下電器産業(株)(現パナソニックホールディングス)に入社。本社経営企画部門を皮切りにグループ内の4つの事業部門で経営企画、事業開発を担当。三洋電機、松下電工統合を含め、一貫してグループ再編やM&Aに携わる。2023年4月から現職。

  • 宮地 伸二

    AGC株式会社 代表取締役 兼 副社長執行役員

    1990年 旭硝子株式会社(現:AGC株式会社)入社
    2006年AGCエレクトロニクス社 プレジデント&CEO
    2008年新事業推進センター長
    2010年執行役員社長室経営企画グループリーダー
    2011年Harvard Business School AMP 修了
    2012年執行役員AGC フラットガラス・ノースアメリカ社 シニアバイスプレジデント
    2013年執行役員ガラスカンパニー北米事業本部長
    兼AGCフラットガラス・ノースアメリカ社 プレジデント&CEO
    2014年 執行役員電子カンパニーエレクトロニクス事業本部長
    2015年 取締役兼常務執行役員CFO、経営企画部長
    2018年代表取締役兼専務執行役員CFO、CCO
    2020年 代表取締役兼副社長執行役員CFO、CCO、経営企画本部長
    2023年 代表取締役兼副社長執行役員CFO、CCO(現)

モデレーター

  • 木村 尚敬

    株式会社IGPIグループ 共同経営者 経営共創基盤マネージングディレクター

    慶應義塾大学経済学部卒、レスター大学経営大学院修士課程修了(MBA)、ランカスター大学経営大学院修士課程修了(MSc in Finance)。ハーバードビジネススクール(AMP)修了。IGPI上海董事長兼総経理。株式会社モルテン社外取締役。LIFULL社外取締役。学生時代にベンチャー企業を創業し10年間の経営に携わった後、日本NCR、タワーズペリン、ADLにおいて事業戦略策定や経営管理体制の構築等の案件に従事。経営共創基盤参画後は、全社経営改革(事業再編・中長期戦略・経営管理体制整備・財務戦略等)や事業強化(成長戦略・新規事業開発・M&A等)など、様々なステージにおける戦略策定と実行支援を推進。グロービス経営大学院教授も務め、企業変革・リーダーシップ関連領域を担当し、次世代リーダーの育成にも注力している。著書に、『ダークサイド・スキル』・『企業変革(CX)のリアルノウハウ』等がある。

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