※この記事は、GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、「能力開発」にまつわる一部の内容をご紹介するものです。
(肩書きは、2024年4月3日収録当時のもの)
数字と統計への愛から始まったキャリア形成
「慶應の経済学部で計量経済を専攻しました。数字とか算数が大好きでして、統計学が自分のキャリアにものすごく役立っています」
星野氏のキャリアの原点には、数字と統計への強い関心がありました。
慶應大学卒業後は、日本債権信用銀行へ入行。その後のマーケティングリサーチや経営判断においても、データをもとにした思考力が大いに活かされています。
ビジネスの意思決定において、データと数字に基づいた判断は極めて重要です。
星野氏の発言からも、理論だけでなく実務に即した分析力の重要性がうかがえます。
ケロッグMBAで得た「正解なき議論」への適応
「ケーススタディの議論は、小さな疑似体験。経営者やマーケターの視点を理解する訓練になりました」
星野氏は、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院で学んだ経験を「衝撃的だった」と振り返ります。
高校時代に「作者の気持ちが分からず、国語が嫌いになった」エピソードを明かし、正解がない経営の世界と対比します。
正解のない問いに向き合う訓練が、星野氏のリーダーとしての思考と判断を磨く礎となったのです。
異文化環境で鍛えられた発言力と自立心
「日本では人が喋っている時に途中でインタラプト(邪魔)しない。でもアメリカでそれをやってたら喋れない。例えば、(クラスメートが)私の発言をいいなと思ったら、自分が言ったかのように持って行って膨らませていく。カルチャーショックでした」
ケロッグ経営大学院での学びは、アメリカ特有の活発な議論文化に直面する経験でもありました。
たとえ正反対の意見であっても、事実に基づき、論理的に自分の考えを主張する姿勢が求められます。
同調圧力に流されがちな日本のビジネスパーソンにとって大きな学びとなるエピソードです。
学びと仕事の本質──自分の考えを堂々と伝える力
「同じ意見を言っても意味がない。違う意見を言うことで、初めてチームのレベルが上がる」
MBAでの学びから得た最大の教訓として、星野氏は「人を説得するためのロジック」の重要性を挙げています。
正解が無数にある経営の世界では、自らの意見を持つことが組織全体の価値を高めるのです。
星野氏の言葉は、読者に対し「自分の頭で考え、恐れずに発信すること」の大切さを改めて気づかせてくれます。

GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、星野朝子氏の「能力開発」にまつわる内容をご紹介しました。
『リーダーの挑戦』シリーズでは、グロービス経営大学院学長の堀義人が、日本を代表するリーダーに5つの質問(能力開発/挑戦/試練/仲間/志)を投げかけ、その人生哲学を解き明かします。続きはぜひGLOBIS学び放題でご覧ください。
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- リーダーの挑戦(53) 安宅和人氏(慶應義塾大学環境情報学部教授/Zホールディングス株式会社 シニアストラテジスト)
- リーダーの挑戦⑦ 星野佳路氏(星野リゾート代表)
- リーダーの挑戦⑥ 三木谷浩史氏(楽天代表取締役会長兼社長)
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