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ミッションとは?組織とチームを成功に導く「存在意義」の本質

投稿日:2025/07/22更新日:2025/08/19タイマーのアイコン 読了時間 5分

ミッションとは、組織や個人が存在する意義や目的を示す「なぜ」の力のことです。グロービス経営大学院の教員が執筆した「MBA経営辞書」をもとに解説します。

ミッションとは - 組織を動かす「なぜ」の力

ミッションとは、チームや組織が責任を持って成し遂げるべきと考える任務のことです。

もう少しわかりやすく言うと、「なぜその組織が存在するのか」「何のために活動するのか」という根本的な問いに答える、存在意義そのものです。

ミッションという言葉は、チームレベルで使われることもあれば、企業全体の経営理念として語られることもあります。さらには、個人レベルでの「パーソナル・ミッション」として活用されることもあります。

大切なのは、ミッションという言葉を使うときに、どの次元(個人・チーム・企業)の話をしているのかを明確に意識することです。この区別をあいまいにしてしまうと、メンバー間で認識のずれが生じ、組織運営に支障をきたす可能性があります。

なぜミッションが重要なのか - 迷いのない組織づくりの基盤

現代のビジネス環境では、変化のスピードが早く、多くの選択肢や課題に直面します。そんな中で、ミッションは組織の羅針盤として機能し、迷いなく前進するための指針となります。

①判断基準としての役割

ミッションが明確に定められていると、日々の業務や重要な意思決定において、「これは私たちのミッションに合致しているか?」という判断軸を持つことができます。

複数の選択肢があるとき、迷ったときに立ち返る基準があることで、組織全体の方向性がぶれることなく、一貫した行動をとることが可能になります。

②メンバーのモチベーション向上

明確なミッションがあることで、メンバー一人ひとりが「自分の仕事が大きな目的にどうつながっているのか」を理解できます。

単なる作業ではなく、意義のある活動として仕事をとらえることができるため、内発的なモチベーションが高まり、より質の高い成果を生み出すことにつながります。

ミッションの詳しい解説 - 3つの次元で理解する

ミッションをより深く理解するために、企業レベル、チームレベル、個人レベルの3つの次元から詳しく見ていきましょう。

①企業レベルのミッション

企業レベルのミッションは、その会社が社会に対してどのような価値を提供するのかを表現したものです。

例えば、「すべての人に平等な教育機会を提供する」「テクノロジーで人々の生活をより豊かにする」といったように、企業の存在理由を明確に示します。

この企業ミッションは、経営理念やビジョンと密接に関連しており、企業の長期的な方向性を決める重要な要素となります。また、採用活動や企業ブランディングにおいても、企業の魅力を伝える核となる部分です。

②チームレベルのミッション

チームレベルのミッションは、特定のプロジェクトや部署が達成すべき具体的な任務を指します。

「来年度までに新サービスの市場投入を実現する」「顧客満足度を20%向上させる」といったように、企業全体のミッションをより具体的なアクションレベルに落とし込んだものです。

チームミッションを実行するためには、各メンバーがそれを共有することが絶対的な前提となります。そのために重要になるのが、質の高いコミュニケーションです。

③個人レベルのミッション

個人レベルのミッションは、「パーソナル・ミッション」とも呼ばれ、一人ひとりが人生やキャリアを通じて実現したいことを表現したものです。

「教育を通じて社会に貢献する」「技術革新で世界をより良くする」といったように、個人の価値観や志向を反映した使命感のことを指します。

個人のミッションが組織のミッションと重なる部分が大きいほど、その人は高いモチベーションを持って仕事に取り組むことができます。

ミッションを実務で活かす方法 - コミュニケーションが成功の鍵

ミッションを単なる「お題目」で終わらせず、実際の組織運営に活かすためには、戦略的なアプローチが必要です。

①効果的なミーティング運営

チームのミッション浸透には、2種類のコミュニケーションのバランスが重要です。

一つは、チーム全体でのミーティングです。ここでは、ミッションの共有や進捗の確認、課題の議論などを行います。全員が同じ情報を共有し、チーム一体感を醸成する場として機能します。

もう一つは、リーダーとメンバー個人との1対1のミーティングです。インテル社の元社長アンディ・グローブ氏が重視した「ワン・オン・ワン・ミーティング」として知られる手法です。

②1対1ミーティングの活用法

1対1のミーティングでは、リーダーが一方的に話すのではなく、むしろ聞き役に回ることが重要です。

その目的は相互教育と情報交換にあります。メンバーがミッションをどの程度理解しているか、どんな課題を感じているか、どのようなサポートが必要かなどを丁寧に聞き取ります。

この個別対話を通じて、各メンバーのミッション理解度を確認し、必要に応じて補足説明やサポートを提供することができます。また、メンバー個人の関心事や悩みを把握することで、個人のモチベーション向上にもつながります。

継続的なコミュニケーションにより、ミッションが組織に深く根ざし、実際の行動や成果につながる強力な推進力となります。ミッションを活かした組織運営こそが、持続的な成長と成功への道筋となるのです。

参考ページ

MBA経営辞書「ミッション」

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