休み明けがラクになる長期休暇の過ごし方【五月病対策】 

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前回まで、五月病が起こる原因と事前対策についてお伝えしてきました。最後はゴールデンウィークの過ごし方について考えてみたいと思います。

「これまで頑張ってきたのだから、仕事のことはスッパリ忘れて過ごそう」
「4月中の業務で色々とできていないことを、休暇中に補わなくては・・・」

どちらの過ごし方が正しいと思いますか。仕事と休暇のメリハリをつける前者が理想的という意見も多そうですが、必ずしもそうとは限りません。大切なのは自分にあった休暇の過ごし方を理解することです。

仕事のことが頭から離れないという人が、無理に仕事から隔絶した生活を送っても余計に心の中は仕事のことでいっぱいになります。そのまま休暇明けに出社すると、気持ちよく仕事に向かうことができないのは当然です。

以前、ゴールデンウィーク明けから、不眠と全身の倦怠感が抜けないと訴えるAさんとお話ししました。休暇中は友人と海外旅行に行っていたAさんでしたが、その間も出勤している社員がいたので、会社のメールをたびたびチェックしていました。しかし、休む時はしっかり休んだ方がいいと友人から指摘され、気になりながらも翌日から見ないようにしました。そして、帰国したのは出社当日の早朝。帰宅して急いで着替え、出社しました。

20代半ばの方ですから、体力的には無理が利く年齢です。ギリギリまで遊ぶ人もいるでしょう。問題は、Aさん自身が休みと業務との切り替えに時間のかかるタイプだということを認識していない点です。旅行中も仕事のことが気になっているくらいですから、休暇中の会社の状況を何もキャッチアップせずに出社するのは、心穏やかではなかったはずです。その不安や心配が、時差ぼけからの不眠や全身の倦怠感を増長させてしまったのでしょう。

Aさんには、毎週末のお休みの過ごし方を考えていただきました。Aさんが一番安心できる休日の過ごし方を模索し、結果、土曜日の朝と日曜日の夜は最長30分、会社のメールをチェックすることにしました。(※)

Aさんのように、気になる仕事を少し受け入れることで安定する人もいれば、Aさんの友人のように、休む時は思いっきり休みたいという人もいます。後者のタイプの方が社会人になったのだから、課長に昇進したのだからと、休日に無理して仕事関係の本を読んだり、メールを見なおしたりすると、まったく休んだ気になれずに、出社時には疲れ果てている状況になるでしょう。

今回は、「五月病」の原因のひとつとしてゴールデンウィークにフォーカスしましたが、長い休暇には常にあてはまります。次の長期休暇は夏休み。休暇中の時間の使い方は自分が決めることですから、自分のタイプを見極めて、自分にあった休暇をお過ごしください。

さて、ここまで「五月病」についてお話してきましたが、そろそろ5月も終わります。まだ気分が優れない、体調不良が続くという方は、一度、専門医の受診をお勧めします。部下にそのような人がいる場合も、話をよく聞いた上で受診を勧めてください。「気の持ちよう」では対処できない場合もありますのでご注意ください。

※労働法上、就業時間外の労働者は、原則として、労働から解放されなければなりません。労働時間外に会社のメールを確認することは、あくまで個人の意思によるものであり、会社や上司が強要することはできません。

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