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あなたは仕事に対してWhat 型? How型? Where型? Who型?

投稿日:2016/12/19更新日:2019/04/09

前回は、期待を超えるマネジャーになるために必要な3つの力(組織で成果を出す力=スキル、仕事に対する想いの力、ギャップを埋める力)のうち、「組織で成果を出す力(=スキル)について詳しくお伝えしました。今回は、「仕事に対する想いの力」ついて詳しくお話をしていきます。

皆さんは「どんな想いをもって仕事をしていますか」「何を大切にして仕事をしていますか」という問いを投げかけたら、どう答えますか。また、そういう想いがビンビン伝わってくる上司と、何を考えているのか全然分からない上司がいたときに、どちらに惹かれるでしょうか。やりたいことや想いがビンビン伝わってくる上司についていきたい方が多いのではないでしょうか。中には、そういうのは暑苦しくて嫌だと思われる人もいらっしゃるかもしれませんが(笑)。

そのような観点で見ると、仕事に対する想いが明確になっていると言うのは、とても大切であることがわかります。

では、その想いをもう少し具体的に見てみましょう。これまでにインタビューをした数十人のマネジャーの方の話から、仕事に対する想いの語り方は、以下の4つのタイプに分けられることに気付きました。1つずつ説明していきましょう。

■What型
「何を成し遂げたいのか」「何をやっているのか」ということに強く想いのある方です。例えば、「私はデザイナーとして働いていて、こういうものを作っていくことに命をかけています」というタイプの人です。

■How型
「どういうやりかたをして仕事を成果としてつくりあげていくのか」に重点を置いている方です。例えば、「自分は組織と組織の間に入って上手くそこをコーディネートしながら、いいところをみつけて組織として成果をあげたい、そんな繋ぎ役のような仕事に自分はわくわくする」という、仕事のやり方に対してこだわりのある方です。

■Where型
組織に対する帰属意識が高く、「とにかく私はFM福岡という会社で働いているということが、なによりも大事なんです」というタイプの方です。

■Who型
「誰のために働いているのか」ということにすごくこだわりを持っている方です。「お客さんのため」とか「患者様のため」、もしくは「仲間のため」などです。誰のために働いているのかということが思いの源泉になっているような方もいます。

一緒にラジオを担当しているアナウンサーの方は、whatとwhoに強い思い入れがあるということでした。WhatとWhoに対する想いがすごく強いタイプの方というのは、例えば、どういうやり方で番組を作るかということにはあまり想いがないので、そこは割とフレキシビリティをもって対応することが出来ます。しかし、聴いてくださる方にあまり価値のないような番組を作るという話になると、途端にやる気が起きなくなるでしょう。そこが次回お話しようとしている、「ギャップ」につながるわけです。

上司に言われたことはこれでお給料もらっているわけだし「何でも従う」という姿勢で仕事をしていると、ある意味全部寄り添えてしまうため、あまりギャップは生まれません。しかし、「番組とはこうあるべきである」「リスナーに届けるものはこうあるべきである」という想いが強くなれば強くなるほど、自分の想いと異なることを会社や上司に要求された時には、ギャップが生まれるということが起きるわけです。

では、仕事に対する想いのない人というのはギャップが生まれなくていいのかというと、そういう人は周りから見ても、部下から見ていても魅力のない人に映る可能性が高いので、「仕事はしているけれど、無難にやっている人」と思われているかもしれません。

さて、皆さんは何を大事にして仕事をしているでしょうか。一度考えてみてはいかがでしょう。

(本記事は、FM FUKUOKAのラジオ番組「BBIQモーニングビジネススクール」で放送された内容をGLOBIS知見録用に再構成したものです)
 

 

  • 田久保 善彦

    グロービス経営大学院 副学長

    慶應義塾大学理工学部卒業、同大学院理工学研究科修了。スイスIMD PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業、中央省庁(経済産業省、文部科学省他)、自治体などを中心に調査、研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院及びグロービス・マネジメント・スクールにて企画・運営業務・研究等を行なう傍ら、グロービス経営大学院及び企業研修におけるリーダーシップ開発系・思考科目の教鞭を執る。経済同友会幹事、経済同友会教育問題委員会副委員長(2012年)、経済同友会教育改革委員会副委員長(2013年度)、ベンチャー企業社外取締役、顧問、NPO法人の理事等も務める。著書に『ビジネス数字力を鍛える』『社内を動かす力』(ダイヤモンド社)、共著に『志を育てる』、『グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略』、『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』、『創業三〇〇年の長寿企業はなぜ栄え続けるのか』(東洋経済新報社)、『日本型「無私」の経営力』(光文社)、『21世紀日本のデザイン』(日本経済新聞社)、『MBAクリティカル・シンキングコミュニケーション編』、『日本の営業2010』『全予測環境&ビジネス』(以上ダイヤモンド社)、『東北発10人の新リーダー 復興にかける志』(河北新報出版センター)、訳書に「信念に生きる~ネルソン・マンデラの行動哲学」(英治出版)等がある。

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