マネジャーが持つべき4つの基本スキル

前回、マネジャーに必要な3つの力「組織で成果を出す力」「仕事に対する想いの力」「ギャップを埋める力」についてお話しました。その1つ「組織で成果を出す力(=スキル)」について詳しくお話ししていければと思いますが、その前にまずマネジャー個人として持つべきスキルについてお伝えします。

1つ目は、その人が所属する仕事のスキルです。例えば、アナウンサーという仕事をしている方であれば、滑舌がよい、アドリブが上手いとか、そういうスキルが重要ですよね。しかし、滑舌よく話すというスキルは、一般的なビジネスパーソンにはそこまで必要な能力ではないかもしれません。つまり、ご自身の仕事に密着した独自性の高いスキルをまず習得することが大前提となるわけです。専門性が高まらないとその仕事の中で活躍できませんよね。

2つ目は、少し抽象度が高くなりますが、どこに行っても必要な「テクニカル・スキル」です。例えば「数字を使って分析する力」や「企画する力」のような基本的な力は、会社が変わっても必要であり、1つのカテゴリーとしてとても大事だということが言えます。

3つ目は、「ヒューマン・スキル」です。これは、「コミュニケーション能力」、「人を巻きこむ力」と言われることもあります。こういうスキルもやはりマネジャーとして働くためには必要不可欠な力です。

最後に、「コンセプチュアル・スキル」があります。例えば、経営者の視点に立ってビジョンを掲げるとか、日々の実務というよりはもう少し全体感のある「大枠を語る」ような力のことを言います。チームをどういう状態に持っていきたいのかを語らずに、実務に関する細かい話ばかりしていても皆がついてきません。

そして、ここまではどちらかというと個人の問題ですが、個人として能力が高くなった後に必要なものというのは、今度は「マネジャーとして働く」、もしくは「マネジャーとしてチームをまとめて成果を出すスキル」ということになり、リーダーシップの話になってくるわけです。

このリーダーシップというのも、今回取材をした何十人かの方々と色々議論したり、インタビューをしたりしていると、大事なことが2つあることに気づきました。

1つは、そのリーダーシップのスタイルが「あなたらしい」かどうか、ということです。スティーブ・ジョブズや孫正義など有名人の本を読んでこうありたいと思って真似をしても、その人にはなれませんし、なる必要もありません。書籍などは参考にしつつも、「自分らしいリーダーシップ」というものを作らないと、パワーが全開になりません。

2つ目は、その「自分らしいリーダーシップ」を作るときに、「自分はこういうことを大事にしたいからこういうリーダーシップをとりたいという意図」があるかどうかというのが大事になります。意図がないと、たまたまそうなっているという話になり、再現性がありませんから。

さらに、「自分らしいリーダーシップ」を作れている人というのは、いい仕事をしている人が多いです。つまり、リーダーとしていい仕事をしたいのであれば、「自分らしいとは何か」、「自分のやり方はどうしたらいいのか」ということを突き詰める必要があるということでしょう。

(本記事は、FM FUKUOKAのラジオ番組「BBIQモーニングビジネススクール」で放送された内容をGLOBIS知見録用に再構成したものです)
 

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