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少数株主持分(非支配株主持分)って何?【少数株主とは/財務諸表上の表し方】

投稿日:2016/04/12更新日:2023/11/15

20%の議決権を持つ「少数株主」

前回は、連結財務諸表の概要について説明しました。連結財務諸表には連結財務諸表特有の項目(勘定科目)があります。「少数株主持分」もその1つです。今回は、少数株主持分について説明したいと思います。

少数株主とは

連結財務諸表に取り込まれる子会社の中には、親会社が議決権の100%を持っていない子会社もあります。例えば、親会社が80%の議決権を持つ子会社には他に20%の議決権を持つ株主が存在します。この20%の議決権を持つ株主をまとめて「少数株主」と言います。

少数株主持分とは

連結財務諸表の作成手続きでは、親会社の財務諸表(B/S、P/L等)と連結子会社の財務諸表を「合算」することから開始します。その際、80%子会社であっても、一旦、財務諸表の全額を合算します。したがって、合算時点では、少数株主の持分に相当する20%の正味の財産(純資産)や儲け(当期純利益)も全額が親会社の持分のように表されてしまいます。

そこで、合算した後に少数株主に帰属する20%部分を親会社の持分とは区分するために控除してB/S上に「少数株主持分」として表すように調整します。少数株主持分は、ざっくりいうと連結子会社の正味の財産(純資産※)の内、少数株主に帰属する持分ということです。

少数株主持分を連結財務諸表で表す方法

親会社の連結B/Sに少数株主持分がある場合は、連結子会社の中に親会社の持分が100%でない会社があると同時に、少数株主の持分があるということは連結子会社の純資産がプラスであるということが分かります。なお、少数株主持分は、連結B/Sでは、「純資産」の一部として表示されます。(※)正確には一部項目は除かれます

少数株主持分(非支配株主持分)って何?

また、同様に連結P/Lにおいては親会社の当期純利益に連結子会社の当期純利益を合算された状態から少数株主に帰属する部分を控除します。その際、「少数株主損益」として処理します。例えば、連結子会社が利益を出している場合は「少数株主利益」として当期純利益の直前で減算されることになります。

少数株主持分(非支配株主持分)って何?

なお、平成27年4月1日以降開始事業年度の決算(平成28年3月期決算)からは、少数株主持分は『非支配株主持分』へと名称が変更されます。  


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  • 溝口 聖規

    グロービス経営大学院 教員

    京都大学経済学部経済学科卒業後、公認会計士試験2次試験に合格し、青山監査法人(当時)入所。主として監査部門において公開企業の法定監査をはじめ、株式公開(IPO)支援業務、業務基幹システム導入コンサルティング業務、内部統制構築支援業務(国内/外)等のコンサルティング業務に従事。みすず監査法人(中央青山監査法人(当時))、有限責任監査法人トーマツを経て、溝口公認会計士事務所を開設。現在は、管理会計(月次決算体制、原価計算制度等)、株式公開、内部統制、企業評価等に関するコンサルティング業務を中心に活動している。 (資格) 公認会計士(CPA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、公認内部監査人(CIA)、地方監査会計技能士(CIPFA)、(元)公認情報システム監査人(CISA)

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