※この記事は、GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、「能力開発」にまつわる一部の内容をご紹介するものです。
(肩書きは2022年6月3日撮影当時のもの)
成長する業界に自らを置く──キャリア選択の本質
金丸氏は、キャリア初期から「成長する環境に身を置く」ことを強く意識していたと語ります。
「自分が成長できる会社というのは、その企業が今成長真っ盛りで人材を求めていて、私の仕事で活躍できるチャンスが多いんじゃないかと」
大学卒業後、多くの同級生が大企業に進むなかで、金丸氏はTKCという成長企業を選択。その後も、パソコン業界で20代が活躍している姿に刺激を受け、リーダーを目指してベンチャー企業へ転職します。
環境選びこそが能力開発の第一歩であることを、金丸氏の選択は物語っています。
技術から経営へ──好奇心が導いた専門性の拡張
TKCで16ビットパソコンの開発に携わった経験が、金丸氏の視野を広げるきっかけとなりました。
「その中に使われているテクノロジーが日本固有のもので世界のスタンダードじゃなかったというのはすごくショックで」
この気づきを契機に、世界標準のテクノロジーへの理解を深めるべく、フェアチャイルド出身者が経営するロジックシステムズインターナショナルに転職。ここでも小規模で成長性の高い企業を選ぶ姿勢が一貫しています。
テクノロジーに対する飽くなき探究心と、それを支える実践的な行動が能力開発の礎となっているのです。
31歳でNTTとのジョイントベンチャーを主導
金丸氏の能力開発の到達点のひとつが、31歳でNTTとのジョイントベンチャー設立に携わった経験です。
「NTTとの交渉の窓口は私だったので、会社の設立であるとか、政官がどうしているとか、そういうことを学習していきながら実践をして」
未経験の分野においても、理論と実践を行き来しながら知識を自家薬籠中のものにしていく姿勢が垣間見えます。
未知の領域への挑戦を通じて、技術者から経営者へと変貌を遂げていくプロセスが印象的です。
独学と対話──新しい分野へのアプローチ
多忙な中でも、金丸氏は新しい分野への取り組み方に明確なスタンスを持っていました。
「基本的には新しい分野に挑戦するときは3冊ぐらいの本を熟読して、3人ぐらいの方に話を聞くというのを私は大体オーソドックスさせた」
この姿勢は、情報収集だけでなく、**自らの頭で考え抜く力を養う方法として極めて実践的です。**また、技術・経営・プロジェクトマネジメントと、幅広い分野を横断的に学び続けたことが、今の経営者としての厚みを形作っていることがわかります。
金丸恭文氏の話からは、「環境を選ぶこと」「好奇心を行動に移すこと」「学びと実践を繰り返すこと」が能力開発の核であることが読み取れます。変化の激しい時代において、自らを成長させ続けるためのヒントが詰まった対談でした。

GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、金丸恭文氏の「能力開発」にまつわる内容をご紹介しました。
『リーダーの挑戦』シリーズでは、グロービス経営大学院学長の堀義人が、日本を代表するリーダーに5つの質問(能力開発/挑戦/試練/仲間/志)を投げかけ、その人生哲学を解き明かします。続きはぜひGLOBIS学び放題でご覧ください。
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