キャンペーン終了まで

割引情報をチェック!

為替変動の影響は決算書のどこに表れる?

投稿日:2015/10/13更新日:2023/10/25

円安は輸出型産業にとっては追い風となる一方で、原材料を海外から輸入している会社にとってはコストアップに繋がるともよく言われます。実際ここ3年ほどの期間に円ドル為替レートが70円台から120円台へと大幅に変動し、業績が大きく影響を受けた会社も多いのではないでしょうか。

ところで、為替の影響は決算書のどこに表れるのでしょう?ここでは、損益計算書への具体的な影響を見ていきたいと思います。

為替による損益計算書への具体的な影響

まず、外貨建の売上や仕入は取引時の為替レートで円に換算されるため、為替変動は売上高売上原価の増加・減少に直接影響します。

例えば、同じ1,000ドルの売上でも@100円では100,000円、@120円では120,000円となり、外貨での取引金額は同じでも円にすると異なります。これが「輸出型企業の円安による増収効果」と言われるものです。さらに原材料などを国内で調達していると仕入原価は為替の影響を受けないため、一時的には利益にも好影響となります。

次に、掛け取引(例:当月末締翌月末払い)の場合、売上や仕入取引後、代金決済までの期間の為替変動は営業(本業)外の取引として取り扱われることになり、経常利益に影響を及ぼします。例えば、売上時点の為替レートが@120円、売上代金回収時点に為替レートが@130円と円安に振れるとすると、@10円の利益が発生します。これを為替差益と言います。外貨での取引金額が1,000ドルとすると、為替差益は@10円×1,000ドルの1万円となります。これは、売り上げた時点では@120円で12万円入金されると思っていたのに、為替が円安(@130円)に振れたため、1万円得をしたということです。

以上の売上取引を例に簡単にまとめると、昨年、今年ともに1,000ドルの売上、昨年の為替レートが@100円、今年が@120円、そして今年の売上1,000ドルの代金回収時が@130円の場合、

円安による増収効果:1,000ドル×(@120円-@100円)=20,000円→売上高に影響
円安による為替差益:1,000ドル×(@130円-@120円)=10,000円→営業外収益(経常利益)に影響

となります。

一口に「為替変動が業績に及ぼす影響は?」と言っても、具体的に影響が現れる箇所は1つではないということですね。

Mizo1


さらに詳しく知りたい方へ、
おすすめの動画をご案内します。

■会計について学べるおすすめの動画はこちら

GLOBIS 学び放題で、さらに学びを深めませんか?

GLOBIS 学び放題は、ビジネススクールを運営するグロービスの動画学習サービスです。
上記でご紹介した目標設定、マネジメントに関連する動画を始め、マーケティングや経営戦略など、14カテゴリのビジネススキルが学び放題。

▼特徴▼

  • MBAほかで教える講師監修の高品質なビジネス動画を提供
  • 14,000本以上の動画(※2024年2月時点)を毎月書籍1冊分の価格で見放題
  • 1動画3分〜、スマホやアプリでいつでもどこでも学べる
  • ビジネスの原理原則〜最新トレンドまで、仕事に役立つ実践的な知識を体系的に網羅
  • 初級・中級・実践まで自分に合うレベルを選べる
  • オンラインイベントやユーザー主催の勉強会などで、一緒に学ぶ仲間に出会える
  • 第20回日本e-Learning大賞で厚生労働大臣賞を受賞!
  • Japan e-LearningAwards2023 | 第20回日本e-Learning大賞厚生労働大臣賞を受賞。
  • 20代〜30代ビジネスパーソン334名を対象とした調査の結果、オンラインビジネス学習サービス部門、4部門で高評価を達成!
オンライン学習サービス部門 20代〜30代ビジネスパーソン334名を対象とした調査の結果 4部門で高評価達成!

GLOBIS学び放題で、あなたの可能性を広げる一歩を始めませんか?

▼さらに詳しい情報や、無料体験はこちらから▼

GLOBIS学び放題 7日間無料体験やさらに詳しい情報はこちら

新着記事

新着動画コース

10分以内の動画コース

再生回数の多い動画コース

コメントの多い動画コース

オンライン学習サービス部門 20代〜30代ビジネスパーソン334名を対象とした調査の結果 4部門で高評価達成!

7日間の無料体験を試してみよう

無料会員登録

期間内に自動更新を停止いただければ、料金は一切かかりません。