新しい働き方×新しい学び方で「Work in Life」を実践【オカムラの事例】

「学び方改革」を推進している先進的な企業の事例を紹介する本企画。第4回は日本トップクラスのオフィス家具メーカーとして、様々な働き方を提案してきた株式会社オカムラの事例をご紹介します。同社は、約40年前からオフィス研究所を持ち、オフィスのみならず医療施設や商業施設、物流施設など様々なシーンで“働く人”を支えてきました。「人を想い、場を創る。」をコーポレートメッセージとする同社が、社員に向けてどういった『学び方』を提供しているのか、人財開発部の坂本憲一氏と猪狩あすか氏に伺いました。

働き方だけでなく、社員1人ひとりに合わせられる『新しい学び方』を

――貴社の人材育成に関する課題をお聞かせください

オフィス空間づくりに関わっていることもあり、当社は早くから「働き方」に着目していました。あらゆる業界のお客様に向けて新しい働き方を提案するためにも、自社でも様々な働き方を経験しようと早くからフリーアドレスや他拠点勤務といった自由で柔軟な働き方を取り入れてきました。

ところが、研修体制については集合研修が中心で、時間も場所も制約を受けることが多い現状です。研修の種類や数も多く、充分な成果を得られているかの検証も不十分だったこともあり、現在研修制度を抜本的に見直している段階です。ダイバーシティ経営という観点からも、社員1人ひとりが自ら希望するバランスで、柔軟かつ主体的に学べる構造が重要です。今までの集合研修とは違う、“新しい学び方”も取り入れる必要があると考えています。

「グロービス学び放題」を選ばれた理由は?

まず、“新しい学び方”として、場所や時間の制約を受けないe-Learningの導入を検討していました。首都圏で勤務する社員はもちろん、時短勤務中の社員や地方勤務の社員にも等しく学ぶ機会が与えられると考えたからです。これをきっかけに「受け身の学びから能動的な学びを醸成したい」という意図もありました。

中でも「グロービス学び放題」を選んだのは、「戦略・マーケティング」や「組織・リーダーシップ」から「創造」「変革」といった豊富なコースが用意されており、その人が必要な学びを選択できるからです。

実はこれまでにもグロービス・マネジメント・スクールに社員を通わせたり、次世代リーダー向けの育成プログラムとして研修を導入したりという実績もあり、最初からグロービスが第一候補でした。「行ってよかった」「研修が役に立った」と既に効果を実感していましたし、グロービスの動画学習サービスならクオリティ面も安心。他社の人事の方からも「やっぱりグロービスがいいよね」と評価されています。グロービスとお付き合いしてきた中で、常に育成や教育に関する新しい情報に触れられたことも決め手になりました。

マネージャー層だけでなく、あらゆる層の社員に「新しい気づき」を与えてくれる

――現在一部社員への限定導入中(※2019年取材時)とのことですが、ご感想はいかがでしょうか。

全社員に向けた公募の前にトライアルで導入したのですが、まず感じたのはコンテンツが面白いこと。e-Learningというと堅苦しい勉強をイメージしがちですが、グロービスの動画はわかりやすく、入り込みやすい。先生が一方的に話す『講義形式』の動画だけではなく、約3分程度のアニメーションや座談会形式の動画などもあり、気軽に楽しめて続けやすいと思います。

導入前はマネージャー層など次世代のリーダー層に向けて学ぶ姿勢を醸成するツールとして捉えていました。実際にマネージャーにはなったものの、マネジメントの経験が浅い社員から「部下の成長を促すために具体的に何をすればいいのか、わかりやすく学べて役立った。期待していた以上に面白いし役に立っているのでぜひ続けたい。マネジメントにも興味が持てるようになった」といった声も寄せられ、手応えもあります。

しかし、使ってみた今ではマネージャー層だけでなくあらゆる世代、あらゆる職種の社員に必要だと感じています。「自分が知らないこと、気づいていなかったことに気づくきっかけがもらえた」という反響もありました。つまり「グロービス学び放題」によって社員のポテンシャルが引き出されたわけです。例えば「デザイナーだからファイナンスは関係ない、知らなくてもいい」ということはなく、「グロービス学び放題」から得ること、学ぶことはおおいにプラスになると考えるようになりました。

階層別にオリジナルカリキュラムを組む時はサポート担当者が協力してくださったので、スムーズにスタートすることができたのも嬉しかったですね。

――2019年11月からの導入に向けて、具体的にはどのような成果を期待されていますか?

当社は‟働き方“を提案してきたこともあって、社員一人ひとりの働き方に対する意識が高いと思います。働き方改革という言葉が一般的になる前から、社内で様々な働き方改革プロジェクトが進行していました。それらはトップダウンから始まったものだけではなく現場から始まったことが多く、今は全社的な取り組みとして『WiL-BE(ウィルビー)』が進行しています。

『WiL-BE Work in Life』を合言葉に、社員一人ひとりが自分の望む働き方をデザインし、それを実現できるような会社へとドライブしていこうという意図です。中でも人財開発部では働くことへの意識を変え、やる気や成長力を引き出すことを目標としています。

「平時は分散、有事は結束」とでも言えばいいのでしょうか。社員一人ひとりの生産性を上げ、個々の社員がスキル・ノウハウを積み上げておくことで、将来大きな変革期を迎えた時は力を合わせて乗り越えていけるのではないか、と。『WiL-BE』そのものもそうですが、様々な部署のメンバーが集まってアイデアを出し合うことが大きな推進力になっています。

――社内でのプロモーションも積極的に行われているとうかがいました。

社員をモデルにしたポスターを何パターンか作り、それぞれに「未来の自分に先行投資」など、社員が自分で考えたコピーを載せているのですが、なかなかいい出来だと思っています(笑)。もちろん全社メールや全社掲示板、社内SNSなども活用しますが、私たち自身も楽しみながら企画を考え、実行していく予定です。トライアル時は、当初動画学習に消極的だった社員が「やってみたら面白かった、とても役に立った」と行動や意識が変わったケースも多かったので、こちらの働きかけ次第で受講者数も、動画視聴数も大きく変わるのではないでしょうか。11月からの導入では多くの社員が手を挙げてくれたらと思っています。

オカムラの社員一人ひとりがWork in Lifeを自らデザインし、自身が思い描くLifeを実現できる会社へとドライブしていく——リーディングカンパニーとして、真の働き方改革を推進することが当社の社会的責任でもあると考えています。自社の働き方を改革するだけでなく、社会にもインパクトを与える。それが『WiL-BE』のゴールです。

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