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自分を活かし、日本を活かして、海外で活躍する グロービス・アジア・キャンパス10周年記念インタビュー#1

投稿日:2022/08/10

目次

グロービス・アジア・キャンパスは、2022年で設立10周年を迎えます。2014年からシンガポールの立ち上げに加わり、現在はプレジデントとして組織を率いる葛山智子に、海外駐在して活躍するために重要なことを語ってもらいました。第1回は、海外でも変えるべきではない自社の軸についてです。(全3回、初回)

グロービスアジアキャンパス プレジデントの葛山です。当社はシンガポールに拠点を置き、東南アジアでの現地化を進める企業の組織開発・人材育成支援や、現地で働くビジネスパーソンの学びの場をご提供しています。

私がシンガポールへ来てから8年の間に数多くの現地のビジネスリーダーの方々に出会い、目指したい未来や今の課題についてお話を伺ってきました。日本からの駐在員の方とご一緒する機会も多くありましたが、駐在員の方が赴任して最初に悩みがちなこととして、文化や商習慣をはじめとする様々な「日本との違い」があるようです。今回は、海外赴任した際、その違いをどのように捉えて活かすと結果に結びつけることができるのか。私自身の経験、そして東南アジアの地で出会った皆さまを思い浮かべながら考えたいと思います。

駐在先ではどの程度現地にアジャストすべきか?

初めて海外赴任される方の悩みとして多いのが、現地に自分をどうアジャストしていけばいいのかということです。

商習慣や文化はもとより、事業環境などの面で、確かに違うところもあります。ですから日本で経験したやり方をそのまま行っても成功の確率は高くなりません。事業展開の方向性やそのアプローチ方法には現地でベストな方法に柔軟に対応していくことが良いと考えます。一方で、世界のどこでビジネスをしようとも、変えずに踏襲していくべきものもあります。

実は、海外で活躍するには、この「変えるもの」「変えないもの」を見極めることが重要になります。現地にどうアジャストするかよりも、何をどの程度アジャストさせるべきなのかという観点がカギになると思います

これは、個人としての現地順応・適応という側面だけにとどまらず、東南アジアで多くの日系企業が取り組まれている会社の「現地化」にも当てはまるのではないかと考えています。

変えるべきこと、変えるべきでないこと

では、変えるべきところをどう見極めるのか。そのキーワードは「コンテクスト」と「コンテンツ」です。国が変わっても、自社の考え方やDNA、商品やサービスの根幹にあるコア技術・コアノウハウである「コンテンツ」は変えない。これらは、その企業の存在意義を表すものであり、かつ差別化の要素であるからです。一方、コンテンツをどう浸透させていくか、どのように事業拡大につなげていくのかという「コンテクスト」に関しては、現地に合わせて変えていく必要が出てきます。

コンテンツとコンテクストを分けて考えないと、前述したように、やみくもに現地にアジャストしようとしてしまい、その結果、自社らしさが失われ、お客様には特徴が伝わらず「あなたの会社じゃなくてもいい、他社から買います」と思われてしまいます。つまり、差別化ができない状態に陥ることになります。

海外において、現地で変えること・変えないことを見極める軸を持つのは、大変重要です。変えないことがあるからこそ、それをどう海外に浸透させるかを考える営みが面白いとも思います。自分は自社の真髄を理解できているか? 海外だからと言って、「違う」ということだけに意識・目を向けていないだろうか? と、いろいろな思考が頭をかけめぐります。

行動規範・ウエイの浸透にコミットする

コンテンツの1つには、自社の行動規範・ウェイがあります。当社にも、グロービス・ウェイ(グロービスの存在意義や大切にしている価値観をまとめた、基本的理念・指針)というものがありますが、私自身は、日本にいた時よりも海外に来てからのほうが、ウェイをより一層意識し行動しています。「葛山さんって、グロービスっぽいよね」と言われるのは私にとって最高の褒め言葉です。グロービス・ウェイは、日本だけではなく世界各拠点でも同じです。変えないものの1つです。むしろ日本を離れた海外拠点だからこそ、その意義が大きいのかもしれません。

私自身が体現することに常に向き合うだけではなく、海外拠点メンバー全員がビジョンやウェイを理解し体現することへコミットすることも、拠点を預かる者として重大なミッションの1つだと認識しています。その活動に多くの意識と時間を投資しています。重要なことにはとことん自分がコミットし時間を投資する。優先順位を決め、コミットすることが重要です。

ウェイの浸透・企業文化の醸成は一朝一夕でできるものではありません。数時間の研修だけで浸透するわけでもありません。毎日の仕事を通して浸透していくものです。そのためには根気も覚悟も必要です。毎日仕事を一緒にする中で、自社の持つコアバリューをメンバーに伝える。そしてそれをメンバーが体現していくことを支援する。これは、企業トップはもちろんのこと、役職に関係なくすべての駐在員が担う重要なミッションの1つではないでしょうか。

企業としての判断「軸」・行動の「軸」は、世界全域で変えません。しかし、どのようにそれを体現し浸透させていくかに関しては、海外拠点の様子に適した方法にアジャストさせていく必要があると思っています。

これから海外で活躍したいと考えている方は、日本にいるうちに、自社の真髄を理解しておくことをおすすめします。表面的な強さではなく、なぜ自社製品・サービスが選ばれているのかの根幹をなすところに徹底的に目を向けてください。そうすれば、海外に行った際、現地のマーケットに自社のコアを適合させることに集中して取り組むことができ、皆さんの海外での活躍につながると思います。

#2へつづく

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