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集中力を鍛えて幸福感を得る方法

投稿日:2016/01/15更新日:2024/10/29

Q:仕事に集中できません。何かいいアドバイスはないでしょうか。

やらないといけないことに、実に集中しにくい時代になりました。やらなければいけない仕事があっても、無意識にスマホでメールをチェックしたり、お気に入りのウェブサイトでニュースをチェックしたり……と、気が散ることに事を欠きません。そこで、今回は集中力を鍛える「木のポーズ」をご紹介します。ほんの少しのスペースで、すぐできますよ。

【手順】
1.  しっかりと両足で立つ
2.  両手で右足首をもち、右足の裏を左足の付け根に当てる
3.  両手を腰にあて、バランスをとる
4.  両手を上にあげ、そこで1分間キープ
5.  反対も同様に行う

足が軸足の付け根まで上がらなければ、足首やすねの位置でもかまいません。ただ、足の裏を軸足のひざにあてるのは避けましょう。ひざを痛める原因となります。バランスをとりつつ、少し体から力が抜けている感覚が理想です。

ビジネスに役立つワンポイント

なぜ、このポーズが集中力アップによいのでしょうか?

このポーズをやってみるとすぐに気づくでしょう。このポーズは、集中しないとバランスがとれないのです。バランスをとるには、体全体に気を配り、体の筋肉など刻一刻と微調整していく必要があるのです。そんな感覚を感じるうちに、自然に集中モードに入っていく自分に気づくことでしょう。

そもそも、集中すると何がよいのでしょうか?

ここに面白い研究結果があります。ひとつのことに集中するのとは逆に、マルチタスキングをするとどれくらい知能指数が落ちるか、というものです。ロンドン大学の調査によれば、マルチタスキングをすると、15ポイント知能指数が落ちます。驚くべきことに、このロスは、マリファナを吸った場合や、徹夜をした場合と同等というのです。みなさんは、このロスを許容できるでしょうか。

また、心理学者のチクセントミハイ教授は、芸術家、科学者またはスポーツアスリートが、創作的な活動やスポーツに極限まで集中した結果、時間の感覚がなくなるとともに何をすべきかがクリアに分かり、深い幸福感を感じる現象を発見しました。チクセントミハイ教授は、これを「フロー」と名づけました。ここで面白いのは、「フロー」体験が、喜びそのものであるという点です。私たちは「フロー」まで到達していなくても、集中している時間は、充実感をもつと体験的に知っています。

こう考えてみると、高いパフォーマンスと充実感を両立する鍵が、集中力ではないかと思うのです。言い換えれば、集中力は人生を豊かにしてくれるとも言えるでしょう。

ナマステ。

  • 若杉 忠弘

    グロービス経営大学院 教員

    グローバルリーダーの育成に従事。組織におけるコンパッションとウェルビーイングの研究を行う。以前は、戦略コンサルティングファームにて、全社戦略、事業戦略等の立案・実行支援を担当。ロンドンの教育ベンチャーを経て、グロービスでは、英語MBAプログラムのディレクターや、英語オンラインMBAの立ち上げなどを担当した。プロレドパートナーズ社外取締役、日本ポジティブ心理学協会理事、人生100年生き方塾理事。一橋大学経営学博士、ロンドン・ビジネス・スクール経営学修士(MBA)、東京大学工学修士、東京大学工学部卒。マインドフル・セルフ・コンパッション講師(Center for Mindful Self-Compassion)およびヨガアライアンス認定講師(RYT200)。

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