クリシンは現場で知識を活かす術
知ってるだけではただの辞書やん
経営戦略、マーケティング、ファイナンスなど、経営に関する知識をいくら辞書のように頭に詰め込んだところで、それをうまく使う術を持たなければビジネスシーンでは役に立ちません。その術となる思考法がクリティカルシンキング(クリシン)。物事を論理的に整理し、問題解決の道筋を見出し、周囲に分かりやすく伝えられてはじめて、ほんまの仕事人と言えるのでは。
AはB BはCなら CはA
演繹法なら答えは完璧?
演繹法とは二つの情報を関連づけてそこから結論を導き出す思考法であり、三段論法とも言われます。ただ、結論に至るまでのルールや一般論が思い込みであったりすると、間違った答えを導き出しかねないので、ご用心!
帰納法観察積み上げ答え出す
ほんまに事実かそこが肝心
帰納法とは観察されるいくつかの事象の共通点に着目し、結論を導き出す思考法ですが、それぞれの事象が正確なものでなければ正しい答えは出てきません。また自動的に結論が導き出される思考法ではないので想像力も問われます。
ここんとこ競合強くて売れまへん
因果関係ほんまにあんのん
因果関係とは「原因と結果」の関係のことであり、結果の真因をしっかりと見極めることがポイントです。「最近景気が悪いので売り上げが上がらん」とか、「ライバルの営業力が強すぎて売り上げが上がらん」とか言っている、あなた。ほんまにそこに因果関係ありますか?
MECEでモレなくダブリもないはずなのに
答えはいつも霧の中やん
MECE(ミッシー)とは、ある課題の原因や解決策を考えるときに、全体をモレなくダブリなく切り分けることを指しますが、自分でモレなくダブリなく整理できた!と思っていても、実はモレだらけ、ダブリだらけ、なんてことは、よくあることです。広〜く深〜く、何度も角度を変え、思考を重ねなあきませんな。
売り上げを上げる切り口「頑張るぞ!」
おいおい他にアイデアないんか
問題を解決するためにビジネスマンは多様な切り口を持っていなくてはなりません。売り上げアップの方法論が「頑張る」「もっと頑張る」「めちゃくちゃ頑張る」なんて切り口では我が社の未来が、ちょびっと心配ですよね。常に豊富な切り口を見つけ出せるよう、日ごろから発想力も鍛えておきましょう。
ロジックをツリーにしっかり組み上げて
部長に提案今日も撃沈
ビジネスにおけるプレゼン資料は「WHY(なぜ)」、「WHAT(何を)」、「HOW(どのように)」を構造的に分かりやすく説明できるようピラミッド構造にまとめておけば、聞く相手にとっても説得力のある内容になります。逆にこの構造が緩いと、「部長の質問攻めに遭って、あえなく撃沈」なんて結果になりかねないかも?!