GLOBIS知見録の人気連載「キャリアの羅針盤」(by 村山昇氏)から、新社会人となった若人に贈るメッセージをピックアップ。柔らかく、爽やかなタッチの文章ですが、言っていることは結構厳しい。でも、「そうだなよなあ、がんばろう」と思わせてくれる言葉が満載です。ここでは、文中で引用されているぐっと来る名言を紹介しましょう。
「人は生まれながらにして貴賎貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なら者は貧人となり下人となるなり」
「天は富貴を人に与えずしてこれをその人の働きに与うる」
「そのむつかしき仕事をする者を身分重き人と名づけ、やすき仕事をする者を身分軽き人という」
―― 福沢諭吉
「最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない。得るべきところを知り、向いた仕事に移れるようになるには数年を要する」
―― ピーター・ドラッカー 『仕事の哲学』
「転職は、今いる会社で実績を積み、“伝説”をつくってからでも遅くはありません。いや、実績を積んだときはじめて、 転職するもしないも自由な身になれるのです」
―― 土井英司『「伝説の社員」になれ!』
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」
―― 小林一三(阪急グループ創業者)
「目的とは、単なる概念ではない。生き方である。 人生は“すること”でいっぱいで、“やりたいこと”が何であるかに耳を傾ける余裕もなかった」
―― ディック・J・ライダー『ときどき思い出したい大事なこと』
「人間とは意味を求める存在である。意味を探し求める人間が、意味の鉱脈を掘り当てるならば、そのとき人間は幸福になる」
―― ヴィクトール・フランクル『意味への意志』
「人は努めている間は迷うものだ」
―― ゲーテ『ファウスト』
「他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ」
――岡本太郎『強く生きる言葉』
いかかがですか。あなたにとって、ぐっと来るメッセージはありましたか。ぜひ、本文をじっくり堪能してください。
◆キャリアの羅針盤 #09
新社会人に贈る 力強い仕事人生を歩むために
村山 昇 キャリア・ポートレート コンサルティング 代表