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クロックス…靴屋で買えない靴

投稿日:2007/09/27更新日:2019/04/09

8月、家族でハワイへ出かけた。その際、全員がクロックスのサンダルを履いている、という家族を何組も目撃した。この夏のハワイにクロックスのサンダルはもはや定番。かくいう私の家族も、私以外は揃ってクロックスでの渡航。

アラモアナ・ショッピング・センターの水着ショップでクロックスを試着した時は、その軽さと柔らかさに衝撃を受けた。さっそく購入し、素足で履いてみると、足の裏にぴったり付着するようなフィット感がある。それは、これまでに経験したことのない装着感だった。しかも表面にボコボコと穴が開いているので、蒸れることは皆無。

このサンダルにはユニークな点が多い。色のバリエーションが多く、私の買ったケイマンラインは、27色もある。また、クロックス専用のピンズが売られていて(1個6ドル!)、購入者は、世界に一つしかない自分だけのオリジナル・クロックスに仕上げることができる(ちなみに私は、パールの地色に、左は「ニコチャン」、右には「トッケ」のピンズを装着)。中には、両足で26個の穴のほとんどをピンズで埋めている猛者もいる(数から計算すると、総額2万円近い出費になっているはずだ)。

調べてみると、この靴は靴屋ルートでは買えないことが分かった。靴を売るのに靴屋チャネルは合理的なチャネルである。だが、靴を売るのに合理的なチャネルは靴屋だけではない。特に、クロックスのように、アクセサリーを併売する商品であれば、他にも合理的なチャネルはある。実際、クロックスは、雑貨屋、水着屋、サーフショップ、釣り道具屋など、生活用品を売るチャネルを選択(実際は、そうせざるを得なかったのかもしれないが)しており、それもまた、合理的なチャネルである。

靴は靴屋で売る、というのは正解の一つにすぎない。靴を靴屋以外で売ることのメリットもあるかもしれない。靴は靴にして靴にあらずと考えてみたらどうか。
商品カテゴリーの呪縛を外してみれば、新しい可能性が広がる…そんなことを感じさせるクロックスの夏でした。

  • 小林 理生

    東京大学工学部卒業。米国ピッツバーグ大学経営大学院修士課程修了(MBA)マーケティング専攻。論文に『経験価値創造のブランド戦略』(GMR創刊号・巻頭論文)など。

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