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生成AI時代にどう生き残る?不安をワクワクに変える「Try and learn」

投稿日:2025/11/20更新日:2025/11/20

AIに仕事を奪われる――。生成AIの目覚ましい進化を目の当たりにして、そんな危機感を覚えているビジネスパーソンは少なくないかもしれません。

AIに代替されないスキルとは何か?自身の価値を高めるために必要な学びとは何か?ソフトバンクグループのSB C&S株式会社で執行役員として、テクノロジーを掛け合わせた様々な新規事業の開発に携わりながら、グロービス経営大学院ナノ単科の新科目「生成AI時代のビジネス実践入門」に登壇する教員である、本松晋作氏に話を聞きました。

生成AIは、あらゆる業界を破壊する

本松氏は新卒でソニーへ入社しWalkmanなどのAV製品における商品企画などを担当。その後、楽天やソフトバンクグループで、グローバル事業や新規事業を牽引してきました。
現在の生成AIの衝撃は、ソニー在籍時代に経験したiPodの登場に重なると言います。

「iPodは2000年代に登場してまたたくまに市場を席巻した。カセットプレイヤーに始まり、何十年とやってきたソニーのポータブルオーディオプレーヤーの地位があっという間に揺らいだわけですよね。世界が変わる衝撃、ディスラプトを目の当たりにしました」

さらに、生成AIのインパクトは「一つの業界にとどまらない」と本松氏は指摘します。

「私がソニーで経験したディスラプトやイノベーションのジレンマをあらゆる業界が経験することになります。近い将来、人類は初めて人間より賢い存在を目にするのは間違いありません。想像できないぐらいの社会的なインパクトが起きていると思っています」

キャリア戦略の鍵は「ワクワク」――成長市場へ自ら飛び込む

これまでの常識は生成AIによって塗り替えられていくと言われています。ここで悲観することなく、前向きにキャリアを描いていくにはどうしたらいいでしょうか。

本松氏のキャリアの出発点はソニーでした。小学生のころ、父親が買ってきたウォークマンを着けて「まるで脳の中で音楽が鳴っているようだ」と衝撃を受けて以来、大好きな会社になったと言います。
そんな思い入れのある会社を離れ、IT業界へ転身した理由を本松氏はこう語ります。

「自分がワクワクする方向に意志を持って動きました。誰かにキャリアを委ねるのではなく、自分のキャリアは自分で選ぶ、という意識を改めて持ったからです」

自分はビジネスパーソンとして、人生をかけて何を成し遂げたいのか――。
東日本大震災や、当時学生として通っていたグロービス経営大学院での出会いをきっかけに、自らの志について深く考え抜いた結果、「日本のサービスや商品を海外へ発信していくこと」への強い思いに気づいたといいます。さらに、成長しているIT業界に「挑戦したい」という気持ちも決断を後押ししました。

「今後広がっていく魅力的な市場に身を置くことがとても大事。キャリアを戦略と捉えるなら、自分自身もこれから伸びていくところで汗をかいた方がいい。ワクワクする場所に、自ら進んで動けるようにすることが重要だと考えています。」

「実は、私のこうしたキャリアへの挑戦は、グロービスでの出会いがきっかけにもなっているんです。イノベーションは掛け合わせによって生まれるものであり、一人では成し遂げられません。新規事業開発に携わる中でも、自分のキャリアを築くうえでも、知らない人と積極的に話し、新しいアイデアやコラボレーションを生み出す場に身を置くことが大切だと感じています」

PDCAはもう古い?生成AI時代に求められる「Try and learn」の思考

新規事業など不確実な領域で意思決定を繰り返してきた本松氏。
AIの発展で不透明感が増す現在、ますます重要になるのは、「本当に自分のやりたいことや、自分の価値観を常に言語化し、アップデートしていくことだ」と指摘します。

「情報を集めることはAIに任せられるとしても、そもそも何をしたいのか、何を調べたいのかは人が考えないといけない。そうした思考ができる人こそが、これからの組織で価値を発揮していくでしょう」

AI時代には、仕事の進め方にも変化が現れていくと言います。

「変化のスピードが非常に速いため、PDCAのPlan(計画)に時間を費やしている間に環境が変わってしまう。実際にDo(実行)をすることで初めて、お客様や市場、あるいはプロダクトからの反応を得て、新たな気づきを得ることも少なくありません。『走りながら考える』つまり、試行と修正を高速で繰り返す思考法が、これからの時代にはより重要になっていくのです」

そうした中で、本松氏が大切にしているのは「Try and error(トライアンドエラー)」ではなく「Try and learn(トライアンドラーン)」の姿勢です。

「個人的には、“エラー”という言葉にネガティブな印象があるため、あまり好きではありません。トライして初めて分かることがあり、分かったことから学んで、改善していくことが大事です。まずは世の中に出してみる――その姿勢が今後より重要になると思います」

AIは仕事を奪う?「知識」から「実践知」への昇華が鍵

本松氏が登壇するグロービス経営大学院のナノ単科は、ライブ授業、ケーススタディ、グループワークを組み合わせた6週間の短期集中プログラムです。

本松氏は「AIに聞けば多くの答えが返ってくるため、知識そのものの価値は下がっていく。一方で、AIを『どう使うか』という視点はますます大事になってきている」と指摘します。

生成AI時代のビジネス実践入門」では、オンライン講座でイメージされがちなインプット中心の学びではなく、アウトプットを重視
ライブ授業やグループワークを通じて、教員や多様なバックグラウンドを持つ仲間とのコミュニケーションから、実践に近い気づきを得られるのが特長です。単なるAIの使い方を学ぶではなく、AIを活用して新たな価値や成果を出す方法を実践的に身につけることを目指します

同講座はその他、急速に進化する生成AIとの向き合い方や、ビジネスにもたらされる新たな価値について、自身の見解を述べられるようになることを目指す。実在企業の事例を通じて学べるのも魅力。

本松氏は「(受講生には)AIが自分の仕事や会社、自分自身にどのような影響をもたらすのかというビジョンを、自分なりに持ってほしい。その上で自分は何をしようかという一歩を踏み出すことを、講義を通して体感していただきたいと思っています」と話します。

AIは仕事を奪う存在なのでしょうか?

「AIをうまく活用できれば、社会はより素晴らしいものになるはずです。あらゆる業界にAIが影響を及ぼすからこそ、逆に言えば無数のチャンスが出てくると思います。立ちすくむのではなく、このチャンスをうまくつかむことがとても大事です。一歩を踏み出すことで、きっと明るい未来が見えてくると信じています」


ナノ単科「生成AI時代のビジネス実践入門」をさらに詳しく知りたい方はこちら

ナノ単科の学び方や他カリキュラムにご関心をお持ちの方はこちら

  • 本松 晋作

    早稲田大学理工学部卒業
    グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了
    学位:MBA

    新卒でソニーに入社し、WalkmanやBlu-rayなどのAV製品における経営企画や商品企画を担当。その後、マレーシア現地法人で多国籍チームとサプライチェーン改革や工場運営を推進し、異文化環境での実践的なマネジメントスキルを磨く。
    並行してMBAを取得し、楽天では欧州事業の戦略立案・事業推進に携わり、グローバルビジネスの最前線を経験。
    現在はソフトバンクグループ企業のSBC&S株式会社で執行役員(新規事業担当)として、キャッシュレス決済や店舗DX、ヘルスケア領域を中心に事業開発と拡大に奔走中。
    グロービス経営大学院では「クリティカル・シンキング」「マーケティング・経営戦略基礎」などの科目の他、「テクノベート」領域の科目を担当。また、マネジメント層向けの論理思考やファシリテーションに関する研修にも登壇。

取材

  • 小栗 理紗子

    GLOBIS学び放題×知見録 編集部

    大学卒業後、人材系企業にてオウンドメディアのコンテンツ執筆・編集に従事。スタートアップから政府系機関まで、年間200社超の人事・経営層への取材を通じ、経営課題に直結する組織や人事、採用戦略の知見を蓄積。現在はグロービスにて、オウンドメディア「GLOBIS学び放題×知見録」を担当。企画からディレクション、執筆まで携わる。

執筆

  • 本橋敦子

    GLOBIS学び放題×知見録 編集部

    大学卒業後、全国紙の記者として10年勤務。仙台支局で事件・事故、裁判、行政、スポーツ、東日本大震災の被災地を取材したほか、異動後の東京経済部では流通・小売り、通信、フェムテックなどをテーマに執筆した。現在はグロービスにて、オウンドメディア「GLOBIS学び放題×知見録」の編集等を担当。

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