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小澤隆生が明かす借金6億円からの起業　能力を磨くために選んだ成長戦略とは？

小澤隆生が明かす借金6億円からの起業　能力を磨くために選んだ成長戦略とは？

投稿日：2025/08/13 読了時間４分

「6億円の借金を返してくれ」大学3年生のある日、父からそう告げられた瞬間、小澤隆生さんの人生は大きく方向転換を迎えました。平穏な学生生活から一転、自らの手で未来を切り拓くための起業を決意。その原点には、厳しい現実と向き合う中で育まれた能力開発のプロセスがあります。今回はBoost Capital代表取締役の小澤さんに、成長の原動力となった経験と考えをお伺いしました。

※この記事は、GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、「能力開発」にまつわる一部の内容をご紹介するものです。
（肩書きは2024年11月25日撮影当時のもの）

「借金6億円」が能力開発のスイッチを押した

小澤さんが大きく意識を変えるきっかけとなったのは、大学3年生のときに父親から告げられた言葉でした。

「父親から、借金があるから将来返して欲しいと言われて、初めて自分で何かやらなきゃいけないと思ったんです。6億円の借金を返すのって、大学生は想像つかないじゃないですか。

それまでの穏やかな大学生活は一変。親の会社を継ぐという消極的な選択肢から、自ら起業して未来を切り拓くという積極的な選択へと変わったのです。

小澤さんは「自分で会社を作る」と決めた瞬間から、自分の力と向き合い、それを高めていく覚悟が芽生えたといいます。

成長産業に身を置くことで、自分の力を補完する

当時、自分の能力に絶対的な自信があったわけではなかったと、小澤さんは正直に語ります。

「自分の能力って、客観的に見てそこまで高いわけじゃない。周囲には自分より賢そうな人がたくさんいる。だからこそ、自分のようなレベルでも成功できる道を考えたとき、成長産業に身を置けば、自然とその波に乗ってチャンスをつかめるのではないかと思ったんです。」

「限られた能力を補うには、どの環境を選ぶかが重要」。この発想が、小澤さんにとって能力開発の大きなヒントとなりました。彼は、インターネットや少子高齢化、環境問題といったテーマに注目し、最終的にIT業界への進出を決断。その第一歩が、SIerであるCSK（現SCSK）への入社でした。

朝の勉強会とサラリーマンの給料で築いた土台

CSKに入社したその日から、小澤さんは起業に向けた行動を始めます。

「入社式のその日から同期に、会社を作るから仲間集まれ！って言ったら15人くらい集まったんですよ。就業前に勉強会を開いて、そこから試行錯誤で2年かけてサービスを作りました。」

日々の仕事と並行して、自ら学ぶ場をつくり、仲間とともに実践を積み重ねていったと語る小澤さん。

「97年にeコマースがスタートして、サラリーマンの給料全部突っ込んで、2年間ボランティア運営して、99年に会社ができました。」

このように、起業は一夜にして成し遂げられるものではありません。目的を持って動き、実践を重ねていく中で、徐々に形作られていくものであることがわかります。

苦境を突破した経験が、キャリア全体を支える原動力に

IT業界の黎明期から挑戦を始めた小澤さん。その後、楽天、Yahoo、LINEなどの大企業で経営の中核を担う存在となります。その原点は、学生時代に自ら切り開いた道にありました。

「会社を作るってことを決めて、領域を探して、自分の知らない分野でも飛び込んで、学びながら実行する。あの経験がすべての原点でした。」

能力開発とは、自分の限界を理解し、それを超えるために環境を選び、行動を続けることに他なりません。小澤さんの経験から、ビジネスパーソンが学べることは多いはずです。

GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、　小澤隆生の「能力開発」にまつわる内容をご紹介しました。
『リーダーの挑戦』シリーズでは、グロービス経営大学院学長の堀義人が、日本を代表するリーダーに5つの質問（能力開発／挑戦／試練／仲間／志）を投げかけ、その人生哲学を解き明かします。続きはぜひGLOBIS学び放題でご覧ください。

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