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格付けとは?企業の信用力を測る重要な指標と、株価との意外な違いを解説

投稿日:2025/07/06更新日:2025/08/26タイマーのアイコン 読了時間 5分

格付けとは、社債などの返済確実性を第三者機関が評価する信用リスク指標です。グロービス経営大学院の教員が執筆した「MBA経営辞書」をもとに解説します。

格付けとは

格付けとは、企業が発行する社債などに対して、約定通りに元本と利息を支払える確実性を評価した指標のことです。

「AAA」や「Aa1」といった符号で表示され、格付け会社によって表記ルールは異なります。この格付けは、企業が資金を調達する際の重要な判断材料となり、格付けが高いほど低い金利で資金を借りることができます。

つまり格付けは、企業の「お金をきちんと返してくれるかどうか」を第三者の専門機関が客観的に評価したものといえるでしょう。投資家にとっては安全な投資先を選ぶための重要な目安となり、企業にとっては資金調達コストを左右する重要な要素となっています。

なぜ格付けが重要なのか - 資金調達の成功を左右する決定的要因

格付けの重要性は、企業の資金調達活動に与える直接的な影響にあります。

現代のビジネス環境において、企業は成長や事業展開のために継続的に資金を必要としています。その際、格付けは資金調達の条件を大きく左右する要因となります。

①資金調達コストへの直接的な影響

格付けが高い企業は、より低い金利で資金を調達できます。これは、投資家にとってリスクが低いと判断されるためです。

例えば、格付けがAAAの企業とBBBの企業では、同じ金額を借りる場合でも支払う利息に大きな差が生まれます。この差は、長期的に見ると企業の収益性に大きな影響を与えることになります。

②投資家の信頼獲得につながる客観的な指標

格付けは第三者機関による客観的な評価であるため、投資家にとって信頼できる判断材料となります。

企業が自社の財務状況をどれだけアピールしても、客観性に欠ける面があります。しかし、専門機関による格付けがあることで、投資家は安心して投資判断を行うことができるのです。

格付けの詳しい解説 - 知っておきたい仕組みと注意点

格付けについてより深く理解するために、その仕組みや特徴について詳しく見ていきましょう。

①格付けの取得方法と種類

格付けには、企業が格付け会社に依頼して取得するものと、格付け会社が独自の判断で行う「勝手格付け」があります。

企業が依頼する場合は、詳細な財務情報や経営戦略を提供して評価を受けます。一方、勝手格付けは、公開情報のみに基づいて格付け会社が独自に評価を行うものです。

また、長期債と短期債は別々に評価されます。これは、返済期間の違いによってリスクの性質が異なるためです。短期債は比較的予測しやすい期間での返済能力を評価し、長期債はより長期的な企業の持続可能性を評価します。

②格付けが評価するのは「信用リスク」のみ

格付けを理解する上で最も重要なポイントは、格付け会社が評価しているのはあくまで「信用リスク」だということです。

これは、企業の全体的な経営能力や将来性を評価するものではありません。つまり、格付けと企業価値は必ずしも一致しないということです。

③格付けと株価の意外な違い

この違いは、具体的な例で考えるとよく分かります。

企業が新しい技術に大規模な投資を行う場合を考えてみましょう。この投資が将来大きなリターンをもたらす可能性があれば、企業価値は上がり株価も上昇するでしょう。

しかし、投資によって一時的にキャッシュフローが圧迫されると、債務履行の確実性という観点からは マイナス要因となり、格付けは下がる可能性があります。

このように、市場が決定する株価と、特定の機関が判断する格付けには明確な違いがあることを理解しておくことが重要です。

格付けを実務で活かす方法 - ビジネスシーンでの活用ポイント

格付けの知識は、様々なビジネスシーンで活用することができます。

①投資判断における活用方法

投資を行う際には、格付けを重要な判断材料として活用できます。

債券投資を行う場合、格付けは投資先の安全性を判断する客観的な指標となります。ただし、格付けが高いからといって必ずしも収益性が高いわけではないことも理解しておく必要があります。

格付けが高い債券は安全性が高い反面、利回りは低くなる傾向があります。一方、格付けが低い債券は高い利回りが期待できますが、その分リスクも高くなります。自分の投資方針やリスク許容度に応じて適切に判断することが重要です。

②企業分析での格付け活用術

企業分析を行う際にも、格付けは有用な情報源となります。

取引先企業の信用力を評価する場合、格付けは客観的な判断材料として活用できます。特に長期的な取引関係を築く場合や、大きな金額の取引を行う場合には、相手企業の格付けを確認することでリスクを軽減できます。

ただし、格付けは信用リスクのみを評価したものであることを念頭に置き、企業の成長性や市場での競争力なども合わせて総合的に判断することが大切です。

また、自社の格付け向上を目指す場合には、財務体質の改善や安定したキャッシュフローの確保に取り組むことが効果的です。格付けの向上は、資金調達コストの削減につながり、企業の競争力強化に寄与します。

参考ページ

MBA経営辞書「格付け」

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