※この記事は、GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、「能力開発」にまつわる一部の内容をご紹介するものです。
(肩書き等は2023年2月収録当時のもの)
丸暗記と実践の繰り返しが、スキル習得の鍵
島田氏の能力開発の根底には、「勉強と実践の両輪」が不可欠という考えがある。
「理論と実践をやらないと身につかないので、その両方ですね」
島田氏は、明確な目的意識をもって学ぶことの重要性を説く。例えば英語の学習では、ボーイングとの仕事を志望していたことをきっかけに、NHKのビジネス英会話を丸暗記することから始めた。
「毎日1時間かけて電車で通っていたんですけど、その時にNHKの英会話を丸暗記していました」
半年間徹底的に反復練習を続けたことで、自然に口から英語が出るようになり、実際にボーイングのプロジェクトへと道が開けたという。
ゼロからの挑戦を恐れない柔軟な学び
島田氏は、キャリアの中で幾度となく「ゼロからの学び」に直面している。航空機の構造設計から空力、さらには会計と、分野を問わず徹底したインプットと実践を繰り返すことでスキルを身につけてきた。
「もうちょっと待てと。基礎からやらないとと思って、また基礎からですよ。また半年か1年くらいかけて」
特に空力部門では、専門的知識を持つ人材に囲まれる中、自身は基礎からの勉強をやり直した。そのプロセスを経て、具体的な数値と論理に基づく議論ができるようになり、チームリーダーとしての信頼を獲得していった。
音楽経験が支えた“学ぶ力”の汎用性
島田氏はキャリアを通じてピアノやバンド活動といった音楽にも取り組んでおり、これもまた能力開発のベースとなっている。
「ピアノとか楽器やることも、飛行機の設計を勉強することも基本一緒と」
繰り返し練習し、APIが自然に効くようになることで、新しい概念を取り入れる余地が生まれるという。専門性を深掘りすることも重要だが、多分野を横断しながら学ぶことの価値を体現している。
「数多くやって、総合的な強さで勝負する方が比較的好きだったんです」
島田氏の言葉からは、スキルの習得において最も重要なのは“やり続けること”だという普遍的な真理が見えてくる。一見遠回りに見える反復やゼロからの学び直しも、やがてキャリアを支える強固な基盤となる。その実践から得た知見は、まさに現代のビジネスパーソンにとっての羅針盤となるはずだ。

GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、島田太郎氏の「能力開発」にまつわる内容をご紹介しました。
『リーダーの挑戦』シリーズでは、グロービス経営大学院学長の堀義人が、日本を代表するリーダーに5つの質問(能力開発/挑戦/試練/仲間/志)を投げかけ、その人生哲学を解き明かします。続きはぜひGLOBIS学び放題でご覧ください。
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