リモートワークの必需品「Web会議システム」はどれがよい?3C分析で考える

新型コロナウィルスの影響で在宅勤務やリモートワークを推進する企業が増えています。こうした企業の動きを受け、ZoomやTeams、Webex、ベルフェイスなどのweb会議システムに対する注目が高まっていますが、いざ導入を考えるといろいろ選択肢があってどのサービスを使ったらよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。今回は、事業戦略を考える際に用いる代表的なフレームワークの1つ「3C分析」を使って、主要なWeb会議システムの特徴を比較してみたいと思います。

3C分析とは?

3C分析(視聴時間:111秒)

3C分析とは、市場と競合の分析から市場機会に関するヒントを得て、自社戦略に活かすためのフレームワークです。3Cは、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの頭文字に由来します。一般的には、自社の戦略を考える際に事業機会を発見したり、事業成功のカギを特定したりする際に用いられることが多いフレームワークですが、3C分析の視点で各社の戦略を紐解くことで、それぞれの企業が提供するサービスの特徴の違いを明らかにすることが可能です。

ここでは、Zoomとベルフェイスの特徴の違いを3C分析の視点で考えてみます。

まずCustomer(市場・顧客)について考えます。両社は、「Web会議システム市場」という同一市場でサービスを提供していると言えますが、それぞれのサービスが注力している主要顧客には違いがあります。Zoomは、「コミュニケーションをより円滑にしたい」というニーズを持つ企業を主要顧客と捉えているのに対し、ベルフェイスは、「営業活動の効率化を図りたい」というニーズを持つ企業を主要顧客と捉えています。

次にCompetitor(競合)の視点で考えてみましょう。Customer(市場・顧客)で確認したように、両社は異なる顧客ニーズにフォーカスをしているため、直接的な競合関係ではないと考えられます。ただし、両社は頻繁に機能追加を行っており、解決できる顧客ニーズが広がっていますので、今後はより直接的な競合関係になってくることが考えられます。

最後のCompany(自社)の視点で両社の違いを見てみましょう。Zoomは、先述したように「コミュニケーションをより円滑にしたい」というニーズに対してサービスを提供しているため、SlackやGoogleカレンダーなど外部アプリケーションとの連携がしやすく、最大100人まで同時接続が可能、アカウント作成不要などが特徴として挙げられます。ほかにも参加者をグループに分けてそれぞれ話し合いができる「ブレークアウトルーム」や「ホワイトボード」、「録画機能」などオンライン上でのコミュニケーションを円滑に行うために便利な機能がたくさんあります。

一方でベルフェイスは、「営業活動の効率化」を主眼に置いてサービスが提供されています。そのため、パソコン操作に不慣れな顧客との商談でも活用できるように、電話で番号を伝えるだけでWeb会議に接続させる仕組みや営業担当者だけに見えるトークスクリプト機能、名刺表示機能など営業場面に最適化されたサービス設計がされています。また導入企業向けに好事例を紹介する勉強会の定期開催や営業担当者がベルフェイスを活用した商談に慣れるためのロールプレイ支援など、ユーザーサポートの手厚さもサービスの特徴の1つと言えます。

まとめ

3C分析の視点で両社を比較するとそれぞれのサービス特徴の違いが見えてきましたね。このように3C分析の視点を使うと、複数の類似した製品サービスの特徴を具体的に理解することができます。ぜひ皆さんも、身の回りの気になる製品・サービスを3C分析の視点で考えてみましょう。

 

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