リースとレンタルの主な違い
以下主な相違点を表にまとめます。実際には個々の契約内容によるため、必ずしも表の通りにはならない場合もあります。リースのメリット・デメリット
では、リースとレンタルではどちらが得なのでしょうか。両者のメリット・デメリットを簡単にまとめます。 レンタルと比べると、リースのメリットとして一般に以下が挙げられます。- 最新の物件が使用可能
- (少額の初期投資で)物件の導入が可能
- 中途解約が不可能
- 保守・修繕義務
リースとレンタルの会計上の取り扱いの違い
リースとレンタルの会計上の取り扱いの違いはありません。そもそも会計ルールにはレンタルの定義がありません。会計ルールでは、貸手と借手による全ての賃貸借取引をリース取引と定義しています。したがって、レンタルも大きな意味でリース取引の1形態として把握されます。「固定資産を買うのとリースで決算書はどう変わる?」で説明しましたが、リース取引に係る会計ルールでは、リース契約をファイナンスリースとオペレーティングリースに区分します。ファイナンスリースに該当するリース契約は、基本的に購入した固定資産と同様の会計処理(オンバランス処理)が必要です。他方、オペレーティングリースに該当するリース契約は、通常の賃貸借処理が可能です。リース物件及びリース債務はB/Sに計上されません(オフバランス処理)。なお、リース債務は財務諸表の注記に記載されます。一般にレンタル取引は、オペレーティングリースの1形態とみなされます。
なお、IFRSでは、2019年からオペレーティングリースについてもリース物件のオンバランス処理が必要になりました。国際的な会計ルールは、ファイナンスリースとオペレーティングリースの会計上の取扱いの違いが解消される方向で改正が進んでいます。
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