藤原和博が教える「リーダーに必要な“生きる力の逆三角形”」とは?多様化する現代社会では「情報編集力」をトコトン磨こう!

本記事は、あすか会議2019「リーダーに必要な視点・発想・考え方」の内容を書き起こしたものです(前編)

藤原和博氏(以下、敬称略):皆さん、こんにちは!「教育界のさだまさし」です(会場笑)。今日は「リーダーの発想法」というお話をしますが、主体的・対話的な学びをということで、自分のこととして考えて、周りの人と一緒にやってみるという学び方「アクティブラーニング」でやっていきます。そういう学び方が今後は文科省でも推奨されて、2020年代には大学から高校、中学、小学校という風に降りてきて、教育界ではメジャーな教え方になるんじゃないかと思います。今日はそういう方法でやりますからノートはほとんど必要ありません。僕のほうを見てもらいながら、この1時間で3時間ぶんぐらいの中身を、“生1.5倍速”みたいな感じで詰め込みます。それで皆さんの脳の中に回路ができるようにしますから、ぜひ楽しんでみてください。ブレストやディベートっぽいことを7回ぐらいやってもらうことになると思います。

喪服はなぜ「黒い」のか?常識や前例を疑おう!

では最初に、ちょっとしたブレストをやってもらおうと思います。ここ数年で誰かのお葬式に参列したことがある人は手を挙げてください。で、そのときは喪服を着ていたと思いますが、それは黒または黒に近い色だったと思うんですね。大人は皆、黒い服を着て参列します。では、そこで小学校3年ぐらいの女の子にこう聞かれたら皆さんはどう答えますか?「ねえ、どうして喪服って黒なの? なんでみんな黒い服を着ているの? 私も黒い服を着せられたけど、どうして?」って。その知識があって答えることができるという人は、当てませんから手を挙げてみてください。何人かいますね。でも、他のほとんどの人は知らない。知らないけど自動的に黒い服を着て葬式に行っている。ただ、大人は「それが常識だ」で通じるかもしれませんが、子どもは納得しません。そこで、喪服はなぜ黒いのかということを今からブレストしてもらいます。まず近くにいる3人から5人で組んでください。仲良し2人だけのチャットみたいにせず、誰か違うカルチャーの人を必ず入れてくださいね。そのほうが頭も活性化するので。そのうえで、1分ちょっとのあいだに「こうじゃないか」「ああじゃないか」という仮説をたくさん出してみて欲しいんです。それではいきましょう。はいどうぞ!

たぶん、今そこかしこで議論されていたのは黒という色の意味づけだと思います。たとえば「主人公はお棺の中に入っている人だから参列する人は影のほうがいい。消えていたほうがいいということで黒」みたいな。これ、相当説得力があると思いません? でも、僕がこういう言い方をしているということは違うんだよね(会場笑)。これは歴史を調べてみると非常に面白い事実が分かります。実は、日本の喪服というのは、江戸時代までは黒でなく白だったんですよ。これ、皆さんも潜在意識のなかでうすうす知っているんです。時代劇の切腹シーンでも黒を着ている人はいないでしょう。実は今でもそれが慣習として残っていて、お棺の中に入れる故人については、基本は白装束。もちろんお好きだった着物を着せて旅立たせることはあったとしても、です。

では、それがなぜ黒に変わっていったのか。「なぜ喪服は黒いのか」で検索すると、たとえば江幡君という元リクルートの起業家が創業した「オールアバウト」というサイトできちんと解説されていたりします。明治天皇の崩御がきっかけだったとも言われていますが、当時、諸外国の大使や国王の代理は皆が黒い燕尾服やネクタイで来ていたわけですね。それで「国際的には黒が礼儀らしい」ということで、明治政府の人たちや皇室の人たちが慌てて黒い喪服を着るようになり、それでだんだん黒になっていったんですね。ただ、民衆のほうでは白も残っていました。それがいつ黒になったのか。太平洋戦争のとき、毎日がお葬式になっていたわけですね。それで、一般の人たちの感覚としては「できたら汚れが目立たないほうがいい」ということで、当時の貸衣装屋さんには白も黒も両方あったんですが、最終的には黒ばかり選ばれるようになっていきました。

そういう歴史があるわけです。すごい話ですよね。実は調べてみるとさらに面白いことが分かります。貴族が最初に着はじめた喪服・儀礼服というのは白だったんですね。1400年ぐらい前かな。でも平安時代、なぜか知らないけど黒が流行った。つまり、白ではじまって黒が流行って、江戸時代までに白へ戻って、そして今はたまたま黒がファッションになっている。ということは、もしかしたらあと100年またはそれ以内に、たとえばすごい繊維が生み出されて、透き通って消えたように見える服なんていうものができたらどうなるか。で、それを皇室の方々が着用して、たとえば英国で行われたどなたかの葬式に出たことで、ファッションとして「素晴らしい!」と絶賛されたとします。『VOGUE』から何から、あらゆる媒体の取材を受けてファッション誌の表紙をぜんぶ飾るなんていうことが起きたら、変わっちゃう可能性があるわけですよ。皆さんが信じていた「喪服は黒」ということでさえ、歴史を調べてみると、そうとは限らないということです。たまたま今は黒だっただけ。

これ、目から鱗だったという人は、ちょっと拍手くれる(会場拍手)。これを聞いただけでも千円の価値がありますよね(会場笑)。というわけで、今日は目から鱗の連続になると思いますが、要するに僕が何を言いたいかというと、この会場にいるリーダーの人たちは、とにかく明日を拓く人たちですよね。そういう人たちの発想法の基盤になければいけないのは、常識や前例を疑うこと。常識はすべて疑っていいんじゃないかと思います。次の時代には非常識になるものですから。というわけで、喪服だって黒とは限らないということをまず頭に染み込ませたら、常識を疑う勇気にもつながるんじゃないかなと思います。

50億人がスマホで繋がる超ネットワーク社会では、スマホとの距離感を意識しよう!

では次のお話。ホワイトボードには「スマホによる超ネットワーク社会の明暗」と書きました。

皆さんには言わずと知れたことだと思いますが、今はネットワーク社会から超ネットワーク社会に移行しつつあります。たとえば、昔は大きな建物を建てることを建設と言っていたし、工事もそういう建物のイメージですよね。でも、今は都市の半分以上と、その都市で使うサービスがネットのなかに建設されています。そのなかで、AI・ロボット社会になるというのは言わずもがなでしょう。でも、僕はもっとすごいと思うことがあります。これからの10年間における最大の変化というのは、世界中の50億人、人口の半分以上がスマホでつながっちゃうことなんですよね。脳のイメージが共有される。つまり50億人の脳が擬似的につながって、そこにAI武装したロボットもつながってくる。これが超ネットワーク社会の実態だと思うんです。

そこで皆さんにちょっと考えてもらいたいんです。50億人の脳が擬似的につながることには、メリットもデメリットもありそうです。次世代のリーダーは、その両方を捉えておかないといけない。多くの皆さんがスマホを使っているし、YouTubeも観ているでしょう。そういうサービスを使って起業している人もいるし、これから起業する人もいると思います。ですから、その明暗の部分をしっかり押さえ、自分の事業をきちんと哲学的に位置づけてもらいたい。というわけで、再び先ほどのチームでブレストしてください。まずは50億人がスマホでつながることのメリットを、どんなアイデアでもいいから出しまくってもらいたい。当然、いろいろありますよね。エンパワーされた個人が出版社にも新聞社にも放送局にもなれちゃうとか。ということで、まずはメリットをたくさん挙げてみてください。はい、どうぞ。

これはいっぱい出ますよね。もし人類50億人が共通のイメージを持てるなら、もしかしたら相手の国を攻撃するという意識も下がる可能性があります。それで平和がもたらされる可能性だってあると思います。いろいろな答えがあるわけで、正解は1つじゃないですよね。皆さんが今ブレストで発言していたのは仮説だと思うんです。で、そのなかにはすごく納得できる仮説があって、「あ、そうだね」って頷いちゃったやつもあると思う。それは、自分が納得し、かつ関わる他者も納得できる仮説だから、これを「納得解」と呼びます。それをタテ・ヨコ・斜めに、頭を柔らかくして「納得解」を紡いでいく力のことを「情報編集力」と言います。今日、この情報の編集力がすごく大事だという話をしつこくしますね。というわけで、超ネットワーク社会のメリットについて議論してもらいましたが、そうした社会には怖さもあるんですよ。僕はそれについて1つの仮説を持っていますが、それはあとで言います。まずは皆さんも、再び1分ほど使い、スマホで50億人がつながる超ネットワーク社会のデメリットについて少し議論してみていただけますか? 3、2、1、はいどうぞ。

スマホは登場以来、個人を大きくエンパワーする道具であると喧伝されてきましたよね。 たしかにそうだと思います。皆さんも自分の武器としてスマホを使っていると思う。ただ、スマホが50億人に普及し、それが浸透してネットワークが高度化するなかでは気をつけなきゃいけないこともありそうです。たとえば、ある商品が生まれたとき、その情報は一気にすぐ広がりますよね。で、その仕入れルートも自由になっていれば、すぐにそれを真似することもできるわけです。これはどういうことか。すべての良いものが画一化していくということです。同じようになっていく。似ていく。そういう傾向が加速されると思うんです。

つまり、スマホだって50億人も普及すれば、もう巨大なマスメディア。昔のようなマスメディア対スマホではなく、スマホ自体がテレビより強力なマスメディア化していくという現実があると思うんです。たとえば楕円形のスマホを持っている人っています? 手鏡ならよくあると思うけど、丸いスマホを持っている人はいないですよね。また、僕が自分のスマホを壇上で掲げても皆はどこのメーカーか分からないと思います。そういうことなんですよ。車も同じです。僕は丸目2灯の車が好きで、昔は117クーペという車に10年乗っていました。だから同じように丸目のBMWやジャガーが好きだったんだけど、今やジャガーでさえ角目になっちゃった。それで、今は正面から見ると、どんな車もつり目で怒ったような顔をしています。そんな風に、「いい商品」や「いいもの」が無限に似てくる。芥川賞を獲った『ニムロッド』(著・上田岳弘)という小説にも見事に描かれていますが、そういう傾向があるわけです。

何が言いたいかというと、たぶんこの会場にいる人は皆、「誰のようでもないユニークな人生を自分で切り拓いていきたい」って考えていると思うんですよ。だからグロービス経営大学院に通っているんじゃないですか? 「皆と一緒でいい」とか「誰かに似ていたい」とは考えていないと思います。だとしたら相当意識したほうがいい。スマホを猛烈に利用しつつ、意識のどこかではスマホとの距離感を保たないと似てきてしまうから。その証拠に、満員電車でスマホを操作している若い人たちの表情を見てみると、すごく似てきている感じが僕にはするの。だから、そういう意識が非常に大事ということを2番目に覚えておいてもらいたいと思います。

多様化・複雑化する現代社会では「情報編集力」が大事になる

で、そのときにすごく大事な力が、次にプレゼンする情報の編集力になります。僕の本にもさんざん出てくる「生きる力の逆三角形」という図をお見せしますね。

その三角形のベースには「基礎的人間力」があるというのは、皆も分かると思います。人柄とかキャラとか言われるものですね。その上に情報を扱う力が2種類ある。「情報処理力」と「情報編集力」です。これは絶対に覚えておいたほうがいいです。左上の情報処理力は何かというと、正解が1つある場合、その正解を早く正確に言い当てる力です。「1+2は?」と聞かれてすぐ「3」と言える能力。基礎学力に近いと言えます。正答率に表れますから。テストの点や偏差値はこちらですね。

ところが、現代社会は非常に多様化・複雑化していて、もう正解が1つなんていうことはどんどんなくなっちゃっていますよね。皆さんが日々取り組んでいる仕事も、正解がないか、複数あるという問題ばかりじゃないかと思います。では、そこで何が大事になるか。仮説を数多く出して、そのなかで自分が納得し、かつ関わる他者を納得させることのできる仮説、すなわち「納得解」を求めて知識・経験・技術をすべて組み合わせる「情報編集力」がすごく大事になります。組み合わせるから編集という言葉を使っているのですが、とにかく1つの正解を出すだけなら「情報処理力」を高めればいいわけです。でも、今のような成熟社会でビジネスの問題を解いていくには問題設定を含めて情報を編集する力が大事になる。

誰のようでもないユニークな人生を歩むために必要なのは処理力の高さですか? それは誰でもできるということでコスト優位の話になっちゃうから、たとえば人口が10倍のところには敵わないという話になります。だから、自分の価値を磨くためにはどうしても逆三角形の右上にある情報編集力を磨く必要がある。会場には会社を経営している人も、企業で課長や部長の人もいると思いますが、そうした人たちに大事なのは、これから社員の脳を編集側にシフトさせること。逆に、なるべく社員の仕事を情報処理脳のほうに傾けさせないことです。そちらは自動化・無人化して、社員の脳はできるだけ情報編集側に切り替える。そうして多くの社員が情報編集脳を発揮する状態にすれば付加価値が高まり、それで利益も出るという話ですね。この処理力と編集力の話、「5割ぐらいは納得できる」という人は拍手くれる?(会場拍手)これが分かれば、あとは「処理脳から編集脳へどう切り替えるか」という話ができます。

「情報編集力」を鍛えるためのワーク:「白」が基本の商品を「黒」にする

そこで、まず情報編集力を鍛える2つのワークをやってみたいと思います。1つ目はすごく分かりやすくて、処理脳と編集脳の切り替えが分かるワークです。先ほどの3~5人のチームで、世の中において「白が常識」「白が当たり前」「白が基本」という商品を1分ぐらいで20個挙げてみてください。「ええ!?」 ってなると思うけど、例を示します。マスクなんていいんじゃない。それからホワイトボードも。ホワイトボードが黒だとシャレにならないですよね。牛乳もいいと思う。で、この3つは入れていいです(会場笑)。今ちょっと不安だったでしょ? 俺が10個ぐらい出しちゃって、「これは言っちゃダメ」なんて言うんじゃないかって。そういうゲームもあるけど、今回は入れていいです。この3つの派生で考えるだけでも結構出ると思う。ただ、1分で20個挙げるためには1人で「うーん」って唸っていてもダメ。3人から5人でブワッとワークしないと。いきましょう。3、2、1、はいどうぞ。

1分で20個は難しかったとしても、僕が出した3つを含めて10個以上挙がったというところは? はい、ほぼ全員ですね。勘のいい人は分かると思いますが、今皆さんが発揮したのは「情報処理脳」です。知っていることだけを早く正確に答えたはずで、知らないことは言わなかったし、それが混じり合ってもいなかったと思う。で、ここから「情報編集脳」への切り替えを行うわけです。皆さんの付加価値、あるいは商品の付加価値を高めるためには、ここで掛け算が必要になる。情報編集力は掛け算だと思ってください。のちほど、それをキャリアや人生でどう活かすかという話で今日は締めますが、とにかく掛け算の妙が大事になります。

そこで、今日は白が基本の商品に黒を掛けてもらいます。もう皆さんはご存知だと思いますが、世の中のありとあらゆる商品・サービスは、この方法から生み出されています。まず既存商品を徹底的に見直すわけですね。どういうものがあるのか、たとえばプロジェクトチームで一気に挙げる。そうして10人で100個挙がれば、それをポストイット1枚に1つ書いたりして、大きな模造紙に貼り出してグルーピングする。で、「ここはちょっと混んでいる。ここは隙間があるな」なんていうところに狙いをつけるわけです。そうして、商品を黒くするだけではなく、たとえば思い切って小型化したり、コストを一気に下げて半額にしたり、男性しか使っていなかったものを女性も使えるようにしたりする。そういう掛け算で、すべての新商品が開発されています。今この瞬間も、世界中の何十万社という会社が同じようなことをやっていると思うんです。

これから発揮してもらう情報編集力というのは、そういうことなんです。白が当たり前で常識なんだけど、黒にしたら「結構売れるんじゃないか?」「面白いんじゃないか?」「高級感が出るんじゃないか?」とか、「自分なら黒のほうを買う」という商品を編み出してもらいたい。ただ、このあすか会議にはビジネスのリーダーが集まっているわけだから、ハードルをすごく上げたいと思います。白から黒にしてヒットした商品って、既にいくつもあるんですよ。で、それを当てろという話だと、「知っているか否か」みたいな情報処理脳の話になる。そうではなくて、今までなかったものを生み出してください。たとえば、白から黒にして大ヒットしたものに綿棒があります。白が当たり前なんだけど、あれを黒くしたらどうなったか。使ったあとに「おお、よく取れている」みたいな。ちょっと気持ち悪いけど、それでヒットしました。

今は黒いトイレットペーパーというのも開発されて通販でも結構売っています。皆さんの自宅だとトイレの壁紙も白系等の明るい色だからあまり似合わないと思います。ただ、帝国ホテルみたいな高級感があるところのトイレだと、壁も黒やこげ茶で、かつダウンライトで暗めにしている。そういうところだと黒いトイレットペーパーがすごく似合うんですよ。高級感が出る。そういうものは数多くあります。でも、今日はそれを当てるわけじゃありません。僕の要求は1分間で今までなかった黒い商品を生み出しなさいというものです。すごい話ですよね。ただ、皆さんはこういうブレストの訓練を普段から結構やっていると思うので、脳がつながりやすくなっている筈です。佐藤さん鈴木さん田中さんでブレストをするとき大事なのは、3人がただ単に自分の思ったことを言うということではありません。それはブレストじゃなくて独り言の応酬。ブレストでは、佐藤さん鈴木さん田中さんの脳を外へ出しちゃって、佐藤鈴木田中脳で化学変化を起こしてほしい。誰かが言ったことに反応して、「その結果として0.1秒後には考えてもいなかったことを言っちゃっている私がいる」という状態にしないといけないんですよ。

この講演がはじまってもう30分ほど経ちますから、今は皆さんの脳がつながりやすくなっていて、もしかしたらすごいアイデアが出る可能性もあります。「これを出したら絶対にヒットするな!」みたいな。ただ、もしそういうアイディアが出たら今日は言わないほうがいいですね(会場笑)。来週まで取っておいて、商標登録をしてから言いふらすほうがいいかな(笑)。それぐらいの真剣勝負でやって欲しいという意味ですからね。 時間はまた1分ちょっと。情報編集力の勝負です。3、2、1、はいどうぞ。

ブレストは長い時間やればいい知恵が湧くかというと、そんなことはないんです。2分くらいの単位でどんどん深化させるほうがいい。では、ちょっとアンケートを取っていいですか? 白い商品を挙げるよう言われたときは結構出たけど、「それを黒くしたら圧倒的に価値が出るような新しい商品」と言われると、「ちょっと出てこなかったな」という人は? 今まで自己認知としては頭が柔らかいつもりでいたんだけど、「ちょっと自分は頭が固くなっているな。やばいな」という人、正直に手を挙げてみて。ほぼ全員じゃないですか。グロービス経営大学院、大丈夫ですか?(会場笑)。まあ、だから頭を柔らかくするためにグロービスに通っているんだよね。

もちろん、こういう訓練は別に「白い商品を黒くする」という話じゃなくても結構です。まったく新しいタイヤとか、まったく新しい飲料とか、そういうものを生み出してみようと、普段からちょっと考えてみる。電車内でもスマホのゲームをやるんじゃなくて、中吊りを見て、そこに何か書いてあったら「次はこういうことが起こるんじゃないか?」なんて考えてみたり。そういう妄想でいいんです。目の前に座っている男性が「どれくらいの年収でどんなやつか」とか、子どもなら「お父さんと上手くやってるかな」みたいな妄想をしてみる。それがイマジネーションの訓練になります。というわけで、「処理力から編集力へ」というマインドセットのシフトが今後は大事になるという話をしました。皆さんの人生を豊かにするためにも、キャリアを中盤から後半に渡って力強いものにするためにも、情報編集力の掛け算がすごく大事になる。最後にその練習もしますが、ぜひ今お話ししたようなことを意識してみてください。 後編に続く>>

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