金あるで客もぎょうさんおりまっせ社員の意欲はありまへんけど(泣)
大規模な経営改革には、当然M&Aも選択肢に入ってきます。買収する企業の資産価値を見る場合に、保有キャッシュ、顧客数、技術などに加えて、従業員のモチベーションに着目することも重要です。せっかく買収した会社でも残った社員がぐうたらばかりでは戦えまへんわな。
企業価値CBAでチェックせよ!MBAならできるはずやん
CBAとはCostBenefitAnalysisの略で、企業買収時にそのコストとベネフィットについて項目を洗い出し、経過期間とともにどのようなキャッシュフローを生み出すかを定量的に分析する手法。ベネフィットについては、営業マンが増えることで売上も上がるといった「あったらええなあ」という項目を含まず、拠点統合による人員の削減など明確なべネフィットのみを扱うことがポイント。MBAホルダーなら使いこなしたいもんです。
合併後ほんまにここは大丈夫?顧客に株主不安が爆発!
合併後にはステークホルダーの不安が増大します。顧客は「サービスレベルが落ちるのでは」。株主は「想定しているプレミアムが実現するか」。そして従業員は「統廃合で仕事を失うのでは」。トップが明確なメッセージを発信して、こうした不安を払拭しましょう。
上場と多額の負債をチャラにする?LBOは魔法の打ち手か
LBO(レバレッジド・バイアウト)は買収対象企業の資産、あるいは将来キャッシュフローを担保にした負債(借入金・債券)を買収資金に、既存株主から株式を買い取って非上場化を実施。その後は企業価値を高めて、5年から10年かけて再上場を目指します。まるで全身の血を入れ替えるようなメカニズムで一気に再生できるといいですよね。あっ僕はB型です。
整理には私的と法的二つある客観性がほんまの肝やで
不振企業の整理には、債権者の合意を得る「私的整理」と裁判所の認可を必要とする「法的整理」があります。私的整理は再生計画の立て方によっては問題の先送りになったり、法的整理は再生計画承認まで時間がかかり過ぎるというデメリットがあるため、その選択はステークホルダーから見た客観性がポイントになるんですわ。
【お知らせ】GLOBIS.JP創刊から続くご長寿企画「フレームワーク川柳」を盛り込んだ、「スマイルマーケティング手帳」が刊行されました!「お笑い芸人が肌身離さずネタ帳を持ち歩くように、ビジネスマンも自由に発想を広げるべき」と語る高橋健三氏が発行。「おもろい4Pを考えてみよう」など腹を抱えて笑える面白コラムと発想トレーニングが満載で、楽しみながら日々発想力を鍛えていける内容となっています。
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