同じ釜めしを食うたら家族やん家族で働らきゃ団結するわな
日本企業のガバナンスを決定付けている特徴として「義務」「家族」「合意」という三つの概念があります。「同じ釜のめしを食う仲間」という表現に代表されるように、会社の仲間に対して家族と同じように接することが、強い団結力を生み出してきました。いっぺん会社でごはん炊いてみますか(笑)
個人よりチームの利益が大事ですせやから会社が回りまんねん
日本人は小さい頃から仲間の大切さを教えられ、個人の利益よりもクラスなど共同体の利益を優先する価値観を持ってきました。野球選手のヒーローインタビューでも「チームの勝利の方が大切」などというコメントが印象的ですよね。そのような価値観が高度成長期の日本企業を支えた原動力になってるんですなあ。
新人の給料と社長は差がないでアメリカやったら数十億やけどね
企業には、地域社会、従業員など様々なステークホルダーがいますが、株主利益だけに焦点を当て、「短期的な利益を高める社長になら億単位のギャラを払おう」という欧米的な考え方もあります。ちなみに日本企業の社長の給料は従業員平均の約10倍、アメリカ企業のCEOはなんと550倍といいます。じゃあやっぱりアメリカへ渡るか(笑)
その会社いったいなんぼで買えまんねん?共同体はプライスレスです
海外の投資会社が日本企業に敵対的買収を仕掛けるニュースがたまに流れます。米国では企業は「投資回収の装置」と位置づけられて売り買いされる一面がありますが、日本企業は単なる装置ではなく運命共同体としての側面を強く持ちます。つまり人間の集まりに値段を付けることはできないのです。その会社、価格はやっぱりプライスレス!
欧米の技術取り入れ成長や!価値観・文化のマネはあかんで
日本で成功を収めている企業は、最新技術については欧米モデルを導入するものの、組織の価値観、風土や文化は決してオリジナルを逸脱しない、というポリシーを持っています。何を取り入れ、何を守るか?日本企業が今後も永続的に伸びていく重要な視点ですなあ。
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