「今の自分を変えたい」「学びたい」と思うものの、何から始めたらいいか悩む人は多い。今回は、「GLOBIS 学び放題」から始め、「グロービス経営大学院ナノ単科」「グロービス経営大学院の単科」と学びの難易度を段階的に上げることで仕事力を着実に獲得した学びの体験を紹介。メーカーにて貿易・購買事務の仕事をしながら、現在はグロービス経営大学院の単科生として学ぶ横田李沙さんに伺った。(聞き手=知見録編集部吉峰史佳)
横田さん学びのステップ
キッカケは、できる上司への「危機感」
―横田さんは、動画学習サービスの「GLOBIS 学び放題(以下、グロ放題)」の独学から始まり、動画とLIVE授業とグループワークを合わせた「グロービス経営大学院ナノ単科(以下、ナノ単科)」、それから「グロービス経営大学院」の単科へと学びを進化させていらっしゃいます。最初にグロ放題でビジネスを学ぼうと思われたのはどのようなきっかけがあったのでしょうか。
横田李沙さん(以下横田):直属の上司がすごく仕事のできる方で、MBAを学ばれている最中だったんです。グローバルに活躍されており、論理的で交渉も得意で、会議で提案を通す様子を見て憧れていました。一方、会話では聞き慣れないマーケティング用語も出てくることがあり、その度に聞き直しや調べ直しが発生していました。ビジネスの共通言語を持たないと今の職場のスピードについていけなくなると危機感がわきました。
加えて、会社の研修で3日間の起業家体験イベントに参加したことも影響しています。当日、初めてお会いした方々とチームを組んで、ビジネスモデルを創ってプレゼンするものです。ここでも「顧客のペイン」など、初めて耳にする言葉がバンバン出てきてビジネス知識を知らないことに焦りを感じました。
そんななか、グロービス経営大学院に通う方がチームリーダーとして議論をリードしてくれて、起業未経験者ばかりのチームだったのですが、最終プレゼンで入賞することができました。「MBAの知識があると仕事が速く進む、すごいことができるんだ」とこの時も感じました。
仕事でも貿易と購買に関わる部署に異動し、新しいことを学び、どんどん取り入れようという部署の風土があったことも影響しているかもしれません。
―最初にグロ放題を選ばれたのは、どんな理由がありますか。
横田:グロービスについて調べる中でグロ放題を知ったのですが、隙間時間に自分のペースでできそうですし、本を読むより簡単そうだったので選びました。
―どのように学ばれていたんですか。
横田:ラーニングパス(マーケ、会計といったコースごとにカリキュラムがまとまったもの)に従って「思考コース」から見始めました。思考が終わったらマーケティングコースと、ちょっとずつカリキュラムをクリアして。最初は、休日を利用していたのですが、動画1本が5-10分なので30分の通勤時間に見るようにしました。
また、動画を見たら、あとで見返せるように、ノートに解説を書いて記憶を促しました。通勤時間に見た動画については、休日や夜の空いた時間に再度観ながらノートに書き出していましたね。コロナ禍でしたから、1時間くらいの中級動画は自粛モードの長期連休を学習時間に充てました。
(左:解説用のノート。右:これまで横田さんが使用してきたノート。左から、解説用2冊、自宅用1冊、走り書き用3冊)
―勉強ノートがすごく綺麗ですね!ノートが何冊もありますが、どのように使い分けをされたんですか?
横田:大きくは走り書き用とまとめ用です。最初のうちはすべて丁寧にまとめていましたが、途中からは長い中級動画だけまとめノートに詳しく書き、用語など、走り書きで覚えられるならこれで終了、というように切り替えていました。
(左:走り書き用のノート。右:自宅用ノート。単科で受講生用の掲示板に書き込む自己紹介や受講目標、予習などをノートに書きながら整理する)
―ノートは単科に通われている今も見返していますか。
横田:時々見ますね。授業のハンドアウト資料も印刷してありますが、欲しいところをパッと見つけられないときがあります。ノートだと自分の学習歴でなんとなく時系列になっているので探しやすいです。
―独学で勉強し続けるのは、大変だったと思うのですが、何が横田さんのモチベーションになったのでしょうか。
横田:危機感だと思います。自社の海外事業に貢献できる人になりたいと考えていましたが、そのためには語学だけでなく、論理的に考える力など、受身ではなく主体的に業務を進めるスキルが必要だと感じました。今の自分のままでは絶対についていけなくなるという危機感がモチベーションだったと思います。
次回は、グロ放題から「ナノ単科」へと学びのステップを進めたお話をお伺いします。
「グロービス学び放題」はこちら。