成長しうちの強みも活かせたらそんな市場に参入するべし
ベンチャー企業は、「成長市場である」「自社の強みを活かせる」「経営理念に合う」という三つの条件が重なった分野に参入すべき、といいます。「流行っている」とか、「儲かりそう」なんて安易な気持ちで起業をしても、なかなか成長できるものではありません。しっかりとした環境分析力も起業家の才能のひとつですよね。
この技術絶対よそには真似でけへん!そもそも市場が育ってないかも?
新しいテクノロジーを武器に起業する場合、技術が先端的すぎて、まだ研究領域から具体的な市場領域へ進んでいない場合があります。3〜5年先にその技術が市場でどのように活用されるのか?しっかり見極める視点が重要ですよね。
1番にならんと誰も続きまへんIT分野はそれが掟や
IT分野では1番になった企業だけが生き残れると言われています。つまり2番手、3番手にしかなれない事業なら、そもそも参入すべきでないと判断できる訳です。ほんまに1番を取れる自信ができたら一気呵成に攻めまくりましょう!
啓蒙をしながら顧客を開拓し10年経っても市場は育たず(泣)
新製品を新規顧客に販売する「市場創造モデル」の場合、提供しようとする商品の魅力をうまく伝えながら、かつ購入してもらわなくてはなりません。これは時間が掛かると同時にコストも掛かります。しかし少しタイミングをずらすだけで、簡単に普及するケースも。商売はタイミングが命でんなあ。
まだあかんもっと市場を掴むまでサブマリ〜ンでまだまだ行くで
ベンチャーが血のにじむような苦労をして育てたマーケットも、魅力があれば大企業が参入してきます。ある一定規模のシェアを掴むまでは、あまり目立つ存在にならずに、潜水艦のように潜ってコツコツ市場開拓するのも、重要な戦略のひとつ。とはいっても地下街でばかり営業しないようにね(笑)
スピードはどこにも誰にも負けまへん!もはやマッハの領域やから
潤沢な経営資源を持つ大企業と同じ土俵で勝負するなら、とにかくスピードで打ち勝つことが重要です。創業当時は凄いスピード経営をしていたベンチャーでさえ、規模の拡大につれ、急に意思決定の速度が落ちることも。「大企業病」になっていないか、健康診断をしっかりしましょう。ついでにメタボチェックもね。
起業してたった3年上場やせやけどこの金どない使うん?
ベンチャーのエグジット戦略のひとつにIPO(株式公開)がありますが、上場して資金を得るのはあくまで目的ではなく手段です。投資すべきものがないのにお金だけ余った企業は、向うべき道を間違うことも。ベンチャーはやはり目的と手段をしっかり捉えたビジョナリーカンパニーでありたいですよね。
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