選択と集中大事と教えられ
将来資産をみ〜んな切り捨て
限りある経営資源を効率的に投下するには、事業の「選択と集中」が必要と言われていますが、あまり短期思考で事業を切り捨ててしまうと、将来大きな価値を生み出す資産まで切り捨ててしまい、後で後悔することも。選択するときは短期、中期、長期視点をくれぐれもお忘れなく!
理念よしビジョン完璧ミッションも
顧客いなけりゃただの作文
自社の社会的な存在意義を顧客や従業員にしっかり伝え、価値観を共有するために経営理念やビジョン、そしてミッションをきちんと定義することは重要ですが、あまりにも壮大なものになり過ぎて顧客ニーズから乖離するようでは何の役にも立ちません。くれぐれも創業者の独りよがりにはならないように。
ドメインはここでええのかほんまにか?
あっちもこっちも売れそうやのに
事業ドメイン(領域)は一般的に、「顧客軸」「技術軸」「機能軸」で考えることで、明確になるといわれていますが、成長戦略を考えるとどうしてもあちらにもこちらにも手を出したいのが心情かも。しかしまずは対象と決めた領域で真に強い事業を育てることが先決ですよね。
あの競合ベンチマークにしたけれど
10年経ってもその差埋まらず
競合他社の中で自社がモデルとすべき企業をベンチマークし、そのビジネスモデルを目指して行こうという戦略がありますが、品揃えや拠点数など外から見える部分だけを真似ても業績が変わるわけではありません。外から見えない戦略や文化や社内システムを研究することではじめて狙いは達成できるものです。その企業がなぜ成功しているのか、うわべに惑わされずに真因を探りましょう。
多角化はリスク回避のためなれど
飛び地飛び地じゃ強み活かせず
「選択と集中」とは逆に、事業を多角化することで成長を図ると共に、リスクを回避するという戦略もあります。しかし既存事業の技術や顧客基盤などシナジー効果のある事業へ多角化を図らないと、全てが一からの投資となり、どれもこれもが不採算事業になることもあるのでご用心。
問題児花形目指して生み続け
ウシに育たずみんな負け犬ワン!
BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)が事業の位置づけを分析するために開発した、「PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)」では、新しく生まれる事業は「問題児」→「花形製品」→「金のなる木」(→「負け犬」)の順に進化していきますが、コントロールが甘いとカネを生む前に負け犬の遠吠えばかりになるかもね。ワン!
※次回は3月27日に経営戦略領域の川柳の続編を掲載します。