※この記事は、GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、「能力開発」にまつわる一部の内容をご紹介するものです。
(肩書きは2021年8月18日撮影当時のもの)
挑戦こそが能力開発の原動力
辻氏は、自らを「サボりがち」と評しながらも、「だからこそ大きなチャレンジを選ぶ」と語っている。
「意外と取り込まれると頑張るんですけど、普通の状態だとサボっちゃうので。MBAであったり、ソニーからマネックス証券への出向、起業と、常に大きなチャレンジを選んできました」
高校時代にはテニスに没頭し、大学では関西最大級のテニスサークルでキャプテンを務めた。辻氏の成長は、常に挑戦の中にあった。
多様性と向き合ったMBAの経験
辻氏は米ペンシルバニア大学ウォートン校でのMBA取得を通じて、ビジネス知識以上に多様性の重要性を体感したという。
「日本と全く違った環境にショックを受けました。国同士で争っていた人たちが同じ教室でディスカッションをしていて、それぞれの正義があると知ったんです」
戦略や組織開発などのビジネスフレームワークも大きな学びであったと語る。農学部出身でビジネスの素地がなかった辻氏にとって、MBAは視座を大きく変える転機となった。
「人が好き」だからこそ組織が機能する
自らの能力について「特に秀でたものはない」と語る一方で、辻氏は人との関係構築に強みを見出している。
「僕ができることは限られている。でもいろんな人がチームになることで、会社のアウトプットは大きくなるんです」
「人が好き」というシンプルな感情が、1000人規模の組織を飽きることなく率い続ける原動力になっている。起業後、その考えはさらに強まったという。
本と出会いが育てた意思決定力
辻氏は「本を読むこと」が自己成長の源泉であったと明言する。中でも堀義人氏の著書『吾人の任務』を若い頃に読み、「こういう人になりたい」と感じたという。
意思決定においても、フレームワークだけでは不十分と考えている。
「グロービスのG1など、業界の最前線にいる人たちの考えに触れる場がすごく大事。あれはアメリカにもないと思うくらい貴重です」
知のインプットと、他者の知見を取り入れる柔軟さこそが、辻氏の意思決定力の根幹を支えている。
最後に
辻氏の言葉から浮かび上がるのは、「自分に足りないものを正直に認め、だからこそ人とつながり続ける」という一貫した姿勢である。挑戦し続けること、そして他者と共に学び続けること。その姿は、変化の時代を生きる私たちにとって、まさに実践的なリーダーシップのヒントとなるだろう。

GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、辻庸介氏の「能力開発」にまつわる内容をご紹介しました。
『リーダーの挑戦』シリーズでは、グロービス経営大学院学長の堀義人が、日本を代表するリーダーに5つの質問(能力開発/挑戦/試練/仲間/志)を投げかけ、その人生哲学を解き明かします。続きはぜひGLOBIS学び放題でご覧ください。
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