※この記事は、GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、「能力開発」にまつわる一部の内容をご紹介するものです。
(肩書きは2022年5月16日撮影当時のもの)
遊びの中で育まれたリーダーシップの芽
「とにかく遊べと、仲間と遊べと、友達いっぱい作れと」──川邊氏が育った青山学院の教育方針は、型破りともいえる自由な精神に満ちていた。彼はこうした環境の中で、ただ遊ぶだけではなく「仲間と一緒に何か新しいことをやる」という姿勢を自然と身につけていった。
その象徴が、高校時代に立ち上げた「青学サンバ隊」だ。最大で100名を超える規模に拡大したこの文化祭イベントは、川邊氏が初めてリーダーシップ・マネジメント・プロデュースの3要素を実践した場だった。
「自分たちで楽器も作って。60人、100人と仲間を束ねていく中で、自然とリーダーシップが身についた」
と語っている。
“遊び”から“実践”へ──プロデューサーとしての転機
1995年、阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件という衝撃的な出来事に直面し、「人は突然死ぬんだ」と感じた川邊氏は、サンバ隊の活動に区切りをつけ、社会との接点を求めるようになる。
その年の11月、Windows95の発売によりインターネットへの関心が高まる中、「これはメディア革命だ」と直感した彼は、大学3年生のときにベンチャー企業「電脳隊」を立ち上げる。ここからは“遊び”で培ったスキルを“実践”の場で試す段階へと移行する。
理論を味方に──教科書通りの起業で得たもの
起業当初の川邊氏には、経営経験のある仲間はいなかった。そこで彼が頼ったのが、グロービス経営大学院が発行している『グロービスMBAマネジメント・ブック』だった。
「教科書通りに経営をやってみよう、と。その通りやったら妙に合理的な経営ができた」
と振り返る。まさに“理論を実践に落とし込む”という学びの連鎖を体現した事例だ。
経営の基礎を理論で補完しながら、現場での実践に生かしていく──このプロセスが、後のヤフーやZホールディングスでの経営に繋がっていく。
能力開発は「遊び×実践×理論」の積み重ね
川邊氏の能力開発は、単なる努力や勉強では語れない。「遊びの中にあるリーダーシップ」「実践の中での試行錯誤」「理論による裏付け」という3層構造が、彼を成長させてきた鍵となる。
「通ってはいないけれど、グロービスには多大なる恩恵を受けた」
と語る川邊氏。彼の歩みは、肩書きや学歴ではなく、自分なりの方法で力を磨いていくことの重要性を教えてくれる。

GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、川邊健太郎氏の「能力開発」にまつわる内容をご紹介しました。
『リーダーの挑戦』シリーズでは、グロービス経営大学院学長の堀義人が、日本を代表するリーダーに5つの質問(能力開発/挑戦/試練/仲間/志)を投げかけ、その人生哲学を解き明かします。続きはぜひGLOBIS学び放題でご覧ください。
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