※この記事は、GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、「能力開発」にまつわる一部の内容をご紹介するものです。
(肩書きは2022年1月19日撮影当時のもの)
幼少期から大学までの寺院生活がもたらした影響
南部靖之氏に自身の能力開発について尋ねると、中学校から24歳で起業するまでに過ごした寺院での影響が大きい、と振り返ります。この生活が、「本物を見る」心や信念に基づく生き方の基盤となったというのです。
「社会の環境に振り回されず、惑わされず、囚われず。これが本物を見るという生き方だと思うんですよね」
「利益を上げると得だとかではなく、社会のために何ができるか。生き様の結果、どういう影響を与えたかというのはすごく大切だと教えられたんですよね」
この経験によって、南部氏は社会に翻弄されず、外的価値に囚われない自己を形成していきました。
能力開発を支える“思いやり”と“仲間を大切にする”信念
南部靖之氏は、能力=ビジネススキルだけではなく、相手の立場に立って考える思いやりが最も大切だと強調します。
「大阪商人の三方良しの考えですよね。自分もいいし、相手もいいし、社会もいいという考えで 会社を経営する」
仲間やスタッフ、社会に対して三方良しの経営を貫くことで、生きた判断力やチーム力が育まれ、能力開発は深まっていくのです。
企業理念と能力開発—社会課題と向き合う経営
南部氏は24歳で起業しましたが、その当初から掲げてきたのは、「社会の問題点を解決する」ことを企業理念に据えるという信念でした。
「普通は 1兆円の会社を作ろうだとか、一部上場だとかですが、僕の場合は社会の問題点を解決するという企業理念で御旗を立てたんです。それからざっと今まで46年、この社会の問題点を解決するというのは変わらない」
この姿勢によって、南部氏は自ら能力を磨き続け、企業経営と能力開発を両輪で進めてきました。社会貢献と利益追求のバランスを保ちつつ、人材育成にも反映される企業文化が築かれてきたのです。
南部氏は、幼い頃から培った精神性と、社会課題と向き合う信念によって、自身の能力を磨き、企業を通じて能力開発を社会へ還元してきました。彼が重視するのは単なるスキル獲得ではなく、信念と社会性を持って行動する力です。これが、南部氏の人生哲学のエッセンスとも言えるかもしれません。

GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、南部靖之氏の「能力開発」にまつわる内容をご紹介しました。
『リーダーの挑戦』シリーズでは、グロービス経営大学院学長の堀義人が、日本を代表するリーダーに5つの質問(能力開発/挑戦/試練/仲間/志)を投げかけ、その人生哲学を解き明かします。続きはぜひGLOBIS学び放題でご覧ください。
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