新しい1年の干支は「寅」──。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」「虎視眈々」「虎の尾を踏む」などの故事成語、四字熟語、慣用句が示すように、虎は歴史的にリスクそのもの、あるいはチャンスを得ようとする存在として描かれてきました。常にリスクとチャンスに向き合い続けるビジネスパーソンも、考えてみれば虎に例えることができるかもしれません。
IMF(国際通貨基金)の2021年10月時点の予測によると、22年の日本経済の成長率は+3.2%と、21年(+2.4%、予測)から加速する見通しです。コロナ禍など不透明要因が横たわっているとはいえ、今後、経済活動が正常化に向かうとの期待が膨らんでいるのも確かです。
2022年のビジネス環境を分析するためにも、国内外の主要スケジュールを紐解いていきましょう。
国内
・通常国会始まる(1/17と報道)
・成人年齢20歳から18歳に引き下げ(4/1、法務省 ※飲酒・喫煙、年金加入は従来通り)
・改正育児・介護休業法が施行 男性の育休取得促進に向け、企業の労働者への制度周知・休業取得の意向確認が義務化(4/1)
(関連記事・動画:男性育休を取得して〜個人と組織のメリット
22年4月から個別周知義務化 男性育休のメリット〜天野妙氏(みらい子育て全国ネットワーク代表/合同会社Respect each other代表))
・東証が市場再編、「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場で取引開始(4/4)
・第4回アジア・太平洋水サミット(熊本市、4/23-24)
・沖縄返還50年(5/15)
・無人飛行機(ドローン)の登録義務化(6/20)
・参議院議員選挙(夏頃)
・東京駅八重洲口に「東京ミッドタウン八重洲」が完成予定(8月)
・デリバティブ(金融派生商品)の大阪取引所で祝日取引開始(9月中めど)
・短時間労働者など社会保険の適用対象が段階的に拡大(10月)
・西九州新幹線が部分開業(武雄温泉〜長崎間、秋頃)
(関連記事:JR九州、危機を乗り越えるリーダーシップ)
・「ジブリパーク」が開業、愛知県の愛・地球博記念公園に整備(秋頃)
・映画「SLAM DUNK」(タイトル未定)公開予定(秋)
・都市部・郊外の農地「生産緑地」の8割が30年間の税制優遇措置の期限を迎える
・日中国交正常化50周年
・松任谷由実(ユーミン)デビュー50周年
企業
・NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェアの3社が経営統合(1/1)
・日本通運が持ち株会社設立、「NIPPON EXPRESS ホールディングス」に商号変更(1/4)
・東海道新幹線「のぞみ」運行開始30周年(3/14)
・大日本住友製薬が住友ファーマに、宇部興産がUBE(ユービーイー)に商号変更(4/1)
・ディズニーホテル「東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル」が開業予定(4/5)
・パナソニックが持ち株会社制に移行、「パナソニック ホールディングス」に(4月)
(関連記事:持株会社って何?メリットとデメリットは?)
・東京スカイツリー開業10周年(5/22)
・ニュースアプリのスマートニュースが創業10周年(6/15)
(関連動画:「スマートニュース」誕生秘話!鈴木社長の見据える先とは)
・トヨタ、同社初の量産型EV「bZ4X」発売(年央発売予定)
・グロービスが創立30周年(8/1)
・新宿駅西口再開発により「小田急百貨店新宿本館」が営業終了(9月末)
・フジパン、東急グループ、旭化成、東邦ガス、福島銀行が創業100周年
海外
・東アジアの地域包括的経済連携(RCEP)協定が発効(1/1)
・韓国大統領選挙(3/9)
・フランス大統領選(4月)
・フィリピン大統領選(5月)
・G7サミット、ドイツで開催(6月)
・世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議、夏頃)
・中国共産党大会(年後半)
・ブラジル大統領選(10月)
・米中間選挙(11/8)
・COP27がエジプトで開催(11月)
・2022年は「国際ガラス年」「零細漁業と養殖の国際年」(国連)
スポーツ
・国内ラグビー新リーグ「リーグワン」が開幕(1/7)
・東京eスポーツフェスタ2022開催(1/28-30)
(関連動画:【特集】「eスポーツ」「VR・AR」ビジネスの今がわかる動画3選)
・北京冬季オリンピック・パラリンピック開催(2/4〜2/20)
・過去最大規模の改装で東京ドームが刷新(3月)
・アジア初の「生涯スポーツ」の世界大会、ワールドマスターズゲームズが関西で開催(5/13〜29)
・サッカーの FIFAワールドカップカタール2022開催(11/21〜12/18)
(関連動画:【サッカーW杯特集】川淵キャプテンが語る「トルシエジャパンはなぜベスト16に進出できたのか?」〜勝因はリーダーが示した「わかりやすい戦術」「緊張感」「運の強さ」「愛嬌」)
参考資料:
IMF世界経済見通し(21年10月時点)
https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2021/10/12/world-economic-outlook-october-2021
日程は各種報道、国内シンクタンクの調査、企業・団体の発表資料など。2021年12月23日時点で公表されているものからピックアップしており、変更の可能性があるものも含まれています。