キャンペーン終了まで

割引情報をチェック!

MBA経営辞書「株式公開」

投稿日:2008/04/21更新日:2019/04/09

株式公開(initialpublicoffering)

未公開企業の株式が、不特定多数の投資家が購入できるよう市場に売りに出されること。これにより、企業は、特定少数の人たちが所有する会社から、不特定多数の株主によって所有される企業となる。
株式公開を目標とする起業家は多い。株式公開をすることで、以下のメリットが得られるからだ。第一に、保有株式を売却することで多額のキャピタルゲインが得られる。また株式資産・担保価値や換金性もより向上する。第二に、金融機関や顧客等からの信用が高まり、世間一般の認知度も高まる。その結果、信用力・知名度が増し、従業員の採用も容易になるし、さらなるビジネスチャンスにつながる可能性も高まる。第三に、資本市場からの資金調達が可能になり、資金調達の選択肢が増す。第四に、従業員の帰属意識やモラ−ルが向上する。また、ストックオプションや持株会の制度を通じて、モチベーションを喚起することも可能である。第五に、株式公開をするためには厳しい審査基準があるのだが、これをパスするために内部管理体制を整備、強化しなければならない。その結果として会社の経営基盤が安定する。
このように良いことばかりに見える株式公開であるが、デメリットも存在する。たとえば、投機的投資家や大企業などに株式を買い占められ、経営権が奪われる危険が生まれる。

次回は「株式譲渡」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

サブスクリプション

学ぶ習慣が、
あなたを強くする

スキマ時間を使った動画学習で、効率的に仕事スキルをアップデート。

17,800本以上の
ビジネス動画が見放題

7日間の無料体験へ もっと詳細を見る

※ 期間内に自動更新を停止いただければ
料金は一切かかりません

利用者の97%以上から
好評価をいただきました

スマホを眺める5分
学びの時間に。

まずは7日間無料
体験してみよう!!

7日間の無料体験へ もっと詳細を見る

※ 期間内に自動更新を停止いただければ
料金は一切かかりません

新着記事

新着動画コース

10分以内の動画コース

再生回数の多い動画コース

コメントの多い動画コース