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チームビルディングの成功がリアリティある提案へつながった【JBCC受賞者インタビュー】

投稿日:2019/08/06

先日開催された「日本ビジネススクール・ケースコンペティション2019」(以下、JBCC)にて、グロービス経営大学院のチームが優勝、さらに2チームが特別賞を受賞しました。セミファイナルには、オンラインMBAチームも初出場。彼らはMBAの学びをどう活かし、受賞につなげることができたのでしょうか。今回は、その中から優勝チーム、ハーバードビジネスレビュー特別賞受賞チーム、オンラインMBAセミファイナル出場チームのリーダーに成功の要因を振り返ってもらいました。

1年かけてチームビルディング、打ち手のリアリティを追求

[caption id="attachment_37224" align="aligncenter" width="4032"]JBCC 左から佐藤知行、伴勝也、杉山翔一、佐々木彩、林シモン[/caption]

JBCC優勝に加え、文部科学大臣賞を受賞した林シモンチーム(林シモン、杉山翔一、伴勝也、佐藤知行、佐々木彩)。そもそもJBCCに出場したのは、勝つためではなく、継続的に力をつけていくためでした。

「メンバーは、同じセクションの仲間です。実は去年も同じメンバーでエントリーしたんですが、予選資料のアップロードに失敗して選考すらされなかった(笑)。そのときに『来年も同じメンバーでエントリーしよう』と約束し、月に1回会って飲みながら意識を高めていきました。

今年4月にエントリーしたあと、メンバー全員でこれまで学んできたことを総ざらいしたんです。経営戦略のクラスで学んだKSFの導き方、オペレーション戦略で学んだアウトプットから考える思考など。ここで、課題解決の打ち手を考えるときに押さえるべき目線はそろったと思います。

打ち手に関しては、役割分担をせず、全員が社長として全方位的に考えて持ち寄りました。そして、『その打ち手、リアルにやり切れるの?』とひたすら問いました。1年かけてチームビルディングしてきたから、そこで反論しても互いの信頼が崩れることはありませんでした。これこそが、一番の成功要因だと思います。

さらに、全員が社長として考えることで、誰にも依存しなくていい状態になりました。本選のプレゼンは、誰がやっても大丈夫だったはず。現実の経営でも、きっとCXOはそうあるべきで、それを疑似体験することができました。

せっかくここまでチームビルディングしてきたので、このメンバーとは今後も研究プロジェクトやG-CHALLENGEに挑戦したいと考えています」

限界まで取り組んだからこそ、見える世界が変わった

[caption id="attachment_37485" align="aligncenter" width="960"]JBCC 左から安田昭仁、蔡聖珍、安達陽章、石黒祐、藤原丈司[/caption]

ハーバードビジネスレビュー特別賞を受賞した安達陽章チーム(安達陽章、安田昭仁、石黒祐、藤原丈司、蔡聖珍)。JBCCの前に他のビジネスプランコンテストに応募、互いをより理解し、何でも言い合える関係を作ってJBCCに臨んだといいます。

「実は11月に、昨年優勝した神戸大学のチームが、グロービス大阪校でJBCC勉強会を開いてくれたんです。チームの仲の良さや充実感にあふれる姿を見て、自分も同じような経験をしたいと士気が高まりました。さらに、その時期に受けていたオペレーション戦略のクラスで視野が大きく広がり、来年こそはエントリーすると心に決めました。そして、単科生時代に出会った、尊敬し信頼できる仲間に声をかけました。

まずは、チームビルディングの土台を作るべく、JR西日本が主催するビジネスプランコンテストに応募。チームとしてのオペレーションを確認し、個人の得意分野や苦手なところをより理解したうえで、役割分担を見直しました。

課題を特定し、課題解決のための戦略を考える段階では、これまでに学んだことを総動員しました。さらに直前に学んだストラテジック・リオーガニゼーションの教えから、会社の歴史を紐解いて、自社の強みやリアリティのある提案をすることを意識、そして、デザイン思考と体験価値のクラスで学んだ、拡散して、検証するプロセスを使ってそれを磨き上げていきました。

特別賞を受賞できた一番の要因は、チームとして「最後までストイックにやりきる」ことができたからだと思います。例えば、セミファイナル後の昼休みも、グランドファイナルに立てることを信じて、伝え方や質疑応答の改善を行っていました。そういう姿勢の積み重ねが結果につながったと感じています。

JBCCに本気で取り組んだことで、今までの学びをより実践的な形で身につけることができ、自分なりのリーダーシップの在り方が見えてきた8ヶ月間になりました」

オンラインMBAプログラム本科生初、セミファイナルまで出場

[caption id="attachment_37280" align="aligncenter" width="1423"]JBCC 左上から田中伸一、前田哲史、岡坂哲夫、原田妙子、工藤智弘[/caption]

Team 13185 miles(前田哲史、岡坂哲夫、工藤智弘、田中伸一、原田妙子)はそれぞれ、シドニー、大阪、札幌、ミシガン、ロサンゼルス在住。時差を乗り越えて、オンラインMBAプログラムの本科生としては、初めてセミファイナルに出場しました。

「きっかけは、ファイナンスのクラスの後のオンラインで行うエア懇親会。講師から『JBCCに出てみたら?オンラインMBA生はまだ予選を通過したことがない。通過したらオンラインMBA全体の空気が変わるよ』と背中を押されたこと。エントリー締切の直前だったけれど、懇親会に参加していたメンバーの中から手を挙げた5人で出場しました。

エントリーしてからの2か月弱は、時差を考えて日本時間の夜10時から12時までのミーティングを週2回ほど実施。講師から常々『オンラインMBA生は非言語(ジェスチャー等)に頼れない分、言語化がうまく、濃いディスカッションができる』と言われているくらいなので、会えないことは問題にはなりませんでした。みんなの意見を聞きたいときはクラウド上の共有資料に各自記入するなどして、効率よく進めることができたと思います。

一番の収穫は、チーム一丸となって分析したり打ち手を考える中で、実務におけるクセに気付けたこと。考えが周囲に届いていないなとか、調べものが中途半端だったなとか。メンバーからは、今回の経験を通じて『仕事でもグループプロジェクトをオンラインで実行できる』という感覚が得られたという声もありました。一部のメンバーはまた来年も挑戦する予定です。オンラインMBA生の可能性がより広がっていくと嬉しいです」


日本ビジネススクールケースコンペティション2019」概要

主催:JBCC2019実行委員会
本選開催日: 2019年7月21日(日)
参加対象 :国内に拠点を構えているビジネススクール、大学院(経営学に関わる)に属する学生
趣旨:日本企業が抱える問題をテーマに、課題を分析し解決に向けた戦略提言を競う
審査方法: 書類審査(予選)、プレゼンテーション(本選)
賞金:優勝30万円、準優勝5万円

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