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【冨山和彦×髙橋誠×松尾豊】経営者に求められる、生成AIへの対応力とは/生成AI革命で、ホワイトカラーの仕事はなくなる/人間はAIに理想的な姿を求めすぎている

投稿日:2023/12/18

G1経営者会議2023
第1部全体会「生成AI時代における経営者のリーダーシップ」冨山和彦×髙橋誠×松尾豊×秋山咲恵
(2023年11月23日開催/グロービス経営大学院 東京校)

急速に進化する生成AIは、ビジネスに新たなイノベーションやチャンスをもたらす可能性を大いに秘めている。経営者は、日々高度化するこの技術を経営に活かし企業競争力向上に繋げることが求められている。生成AIは、経営の景色を変えるのか。経営者はいかに最適解を決断し、実行するのか。日本を代表する経営者とAI研究の第一人者に迫る。(肩書きは2023年11月23日登壇当時のもの)

01:21 現在どのように生成AIを業務で使っているか(冨山氏、髙橋氏)

-これから何千万というホワイトカラーはいなくなる。決定的な差が付くので、規制している場合ではない。リーダーの仕事は価値判断。だから、プロンプトと意思決定は残る。
-KDDIでは全社員が使えるようにしている。オペレーターの訓練などに使っている。アメリカでは既に3割を解雇しているが、日本ではそれが出来ない。これからは50人採用したいとき、10人は生成AIで割り当てるといいのでは。

07:41 思ったより進んでいる?進んでいない?(松尾氏)

-ちょうど1年前にG1経営者会議で生成AIの話をした。日本では今までになく早いペースで動いている。既にシンガポール国立大学では、パーソナライズドエデュケーションが実現されるまで、綿密な計画を立てている。日本企業でも導入していいかどうか、みたいなことを言っている場合ではない。

10:53 ルールメイクの方向について、どういう方向に進むべきか(冨山氏、松尾氏)

-生成AIを本質的に理解している人は限られているので、松尾氏のような人たちが世界でリードできるかが大事。最後は世界を統一する力が働く。日本の弱点は、ガラパゴスなルールを作ってしまう事。そうならないようにルールを作らないといけない。そのためにはグローバルロビイングが課題。ビジネスモデルを作る意味でも、ガラパゴスなルールを作ると海外展開できなくなってしまう。
-レギュレーションが入るというのは世界的に決まっていること。日本の中でどう実現していくのかが重要。イギリスでも主導権を取りに行く動きがあり、なかなか簡単にはいかない。

16:31 規制をかけている企業が一歩踏み出すには何が必要なのか(髙橋氏、冨山氏、松尾氏)

-新しい言語で変革が起る時、我々の常識で物事を考えてはいけない。まず導入してみる。
-モバイルインターネットの時、何が起こるか全くわからなかった。あとから役所が出てきて、規制をかける。なので、早く先に導入してしまった方がいい。日本人は、日本発のもとグローバルスタンダードのものだと、日本発の方に行きがち。日本人は付加価値を付けるのが上手いので、グローバルスタンダードに行ったほうが良い。
-日本のもうひとつの弱点は、ベンチャーエコシステムがまだそこまで強くない事。大企業はリスクをとれないので、スタートアップが大事。
-ここから先はやってはいけないゾーンを明示して、その内側ならやっていいという形にすればいいのではないか。

24:43 AIが世の中を変革していく可能性について(松尾氏、松尾氏、髙橋氏)

-生成AIを多段活用をする研究が進んでいる。大規模言語モデル(LLM)を活用した使い方も出来る。
-人間は嘘をつくし間違える。その事に対して寛容なのに、人間はAIには厳しい。なぜなのか。そういう風にAIを見てあげれば良いのではないか。
-人間を越えてしまったら倫理性が…と議論されるが、止まりなさいと言って止まる技術者を見たことがない。
-AIについて、神様になってもらえるような期待感を持っているのではないか。AIは人間社会の鑑。人間はコンテキストに依存して情報の正確性を気にする。
-今後は業態別に使いやすいLLMにファインチューニングしていく形になるのではないか。万能神は作れない。 -ChatGPTのようなものは公共財化していくべきなのか。
-みんなセーフティを求めるが、そのことでLLMの能力を制限することになる。そのリミットを外したものが出てきて、そこが格差になっていく可能性がある。

33:28 シェイン・グウ氏~今後我々はLLMをどのように考えるべきか

-推論、プログラミング、クリエイティビティ、使い分けの性能を上げるべきではないか。日々考えていることを言語に残してほしい。
-アメリカは分散しているし、ヨーロッパ全体も規制がかかっているので、日本はすごくチャンス。

40:00 今日の議論の中で、リマインドすべきこと(松尾氏、冨山氏、髙橋氏)

-サム・アルトマンがイリア・サケバに呼ばれて解雇されたが、結局戻ることになった。
-AIの会社はスーパーナレッジインテンシブ。人的資本の方が、株主資本より強い時代が来るのではないか。
-人的資本の代わりに生成AIだけが残る時代になるかもしれない。日本でも専門領域を明確にしないと生き残っていけなくなる。
-心と体で汗をかくエッセンシャルワーカーは人材不足。ホワイトカラーは余っている。ホワイトカラーから移動しないと回らなくなる。次のビジネス機会が生まれる。

52:50 質疑応答①

-今回のAIで新しいビジネスが生まれるのか。
-AIに持つのが哲学を持つこと。人間の哲学と生成AIをどのように結び付けていくべきか。
-経営者がいらなくならないために、リーダーはどのように成長すべきか。

01:06:01 「生成AI時代における経営者のリーダーシップ」とは?

-ホワイトカラー、全員リーダーたれ(冨山氏)
-とにかく使いましょう。(松尾氏)
-企業変革や事業変革と共に、With生成AI。(髙橋氏)

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