ダボス会議4日目にして初めてブレックファーストミーティングが無かったので、朝からみっちり仕事をした。時差8時間なのでダボスの午前中が日本の午後にあたり、最も忙しい。
朝9時から「ネットゼロのエネルギー転換」のセッションだ。9時半から会合があったので、隙間時間を活用して「お部屋でダボス」。
ダボスの会議場の地下には「パートナーズラウンジ」がある。会合前に行ったら、インドネシアのLippoグループのJohn Riady氏とバッタリ。
Riadyファミリーとは家族ぐるみのお付き合いだ。 お父様のJames Riady氏とは双方の自宅を訪問した仲だ。 一緒にAsian Friends Dinnerもホストした。
朝9時半からは、教育産業コミュニティの初回ミーティングだ。
今回のダボス会議ではプライベートミーティングに積極的に参加することにしている。リスキリング、VCに続き、今回で3つ目だ。 このコミュニティには、SkillSoft社のCEOらも参加して、「教育の未来」について積極的に意見交換した。
韓国大統領の尹錫悦さんが登壇。最前列には、ファーストレディとヒルデ・シュワブさんとが一緒に座り、前方には韓国の経済人等が座っている。思ったよりも聴衆が少ないのが意外だった。
スケジュールの関係で、僕は冒頭のみ参加して、セールスフォースのランチに向かう必要があった。
ダボスの会議場でバッタリ会ったのが、Jane Harman氏だ。 米国シンクタンク・ウィルソンセンターの前CEOで、元米国議会の議員だ。Janeが僕のことをウェルソンセンターに誘ってくれたから、Global Advisory Boardに就任した。 G1 Globalの際に来日して、登壇してくれた。久しぶりに会えて嬉しかった!
ランチタイムは、マーク・ベニオフ氏に誘われてセールスフォースの昼食会へ。会場はDOMEと呼ばれ、駐車場に仮設のテントを建てた会場で開催された。 スピーカーが豪華だ。冒頭にジョン・ケリー元米国国務長官とアル・ゴア元米国副大統領だ。その後のパネル討議も豪華な陣容だ。ヨーヨーマ、will.i.am、ホセ・アンドレア氏など。
テーマは、「気候変動問題」だ。マーク・ベニオフ氏を含め全てのスピーカーが熱くCO2削減の必要性を強く訴えかけていた。 やるべきことはシンプルだ。化石燃料を使わずに再生可能エネルギーと原発を活用する。そして森林を増やすことだ。G1でも強く訴えかけていきたい。 終了後にマーク・ベニオフ氏と2人で自撮りパチリ!
午後5時から英国教会で、International Bridges of Justiceの会合が開催され、ヒルデ・シュワブ氏が挨拶して、松本紹圭氏が登壇すると聞き、すぐに出席を表明した。 テーマは、「Vigil to Inspire Peace and Justice」だ。
冒頭に主催者のカレンの説明があった後に、ヒルデ・シュワブ氏が登壇された。
松本紹圭氏が紹介されて、英語でとても印象的な話をされた。現在を生きる80億人は、過去に生きた1000億人の人々の思いを継承し、これから生まれてくる1000億人の人々に対して「何をすべきか」を常に考えるべき。 その後、般若心経を唱えられた。ダボス会議で聞く般若心経はとても新鮮だった。
英国教会を後にして、BCGのディナーでお会いしたのが、住友商事の兵頭社長だ。
兵頭さんは、僕の住商時代に同じ電力プロジェクト部にいた先輩で、僕のラインの斜め上の課長だった(30年以上前)。 しかも、京大工学部の先輩で、出生が愛媛県新居浜で一緒な、何かと縁がある兄貴分です。感謝!
ダボス会議の最終日前の夜の恒例はG1@Davosだ。 偶然お会いした西村大臣と竹中平蔵さんを囲んでの振り返りセッションとなった。
皆が違う世界を見ているので、ダボスの経験と発見を共有する貴重な機会だ。 以前は集うメンバーが少なかったが確実に仲間が増えている。みんなで頑張って日本を良くしていこう!
2023年1月19日(木)
ダボスにて
堀義人
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