あすか会議2016
第5部分科会「起業という挑戦 ~ゼロからイチをつくり出す仕事とは~」
誰かのつくった枠組みの中で働くのではなく、「ゼロ」から「イチ」を生み出すことに挑戦する人たちがいる。自分の存在をかけて、どのような世界をつくり出したいのか。一度きりの人生を、どのように生きていきたいのか。起業を通じて、自らの使命を実現しようとする起業家たち。彼らの目にはどのような風景が見えているのだろうか。その挑戦の軌跡とこれからの展望を聞く。(肩書きは2016年7月2日登壇当時のもの)。
※内容を一部、編集の上、公開しています。ご了承ください。
<動画冒頭をテキストでご紹介>
杉元氏: このセッションは「起業という挑戦」というタイトルですが、素晴らしい起業家の方、3名にお越しいただいています。
最初に会場の皆さんに質問ですが、起業をしている人、起業を考えている人はどれくらいいらっしゃいますか。(会場挙手)ありがとうございます、半分くらいですね。
今日は、起業に興味がある、もしくは起業にもっとエネルギッシュになって行きたいという人達に対して参考になるようなセッションにしたいと思っています。同時に、グロービスのメッセージに「創造と変革」という言葉がありますが、「変革」というのはやっぱり企業の中から起業家精神をもって変えていく・・・アントレプレナーに対してイントラプレナーと言いますが、それが重要になりますので、その部分においても皆さんにとってインプットになるような時間にしたいと思っております。
さっそく問いに入りますが、内山さんの場合、東大を卒業して経営チームに入られましたが、ほとんど雇われた経験がなくホットリンクを作ったかと思います。お三方、牧野さんはMBOをして今は非上場になっていますが、皆さん上場まで持っていった社長ですよね。
内山さんは2年前ですか、ホットリンクを上場させたのは。起業を決意した瞬間というのを教えていただけますか。
内山氏: 僕にとって「起業」というのは2回あるんです。大学院の博士課程の時に、日本で最初期の検索エンジンを作ったベンチャーを仲間と立ち上げたのが最初、そして今のホットリンクを作ったのが2つめになります。い
僕はもともと、起業しようとか社長になろうという気持ちはまったくなくて、大学の時に「いつの間にかインターネットって日本に来たよね、アメリカにヤフーってあるみたい、おれ達何やろう?」って仲間とわくわくして、検索エンジンを作っていたら、「何かこれって世界と戦うわくわく感があるよね」って思って。当時1995年はどこもインターネットの事業部はなかったし、やるなら自分達でやるしかなかったというのが経緯です。なし崩し的に楽しいことをやっていたら会社を作っていた、とそんな感じです。(この続きは動画でご覧ください)