「G1・KIBOWソーシャルアワード」は、G1サミットがきっかけとなって生まれたアワードで、日本ならびに海外で社会を良くする活動で幅広く活躍する方々を顕彰し、その活動を後押しすることを目指すものです。2016年の受賞者は下記の方々です(肩書は2016年5月30日の授賞式当時のもの)。
【社会事業家部門】
山内雅喜氏 ヤマトホールディングス株式会社 代表取締役社長
【社会起業家部門】
藤沢烈氏 一般社団法人RCF 代表理事
【特別賞】
Fukase氏 SEKAI NO OWARI
■一般社団法人G1サミットと一般財団法人KIBOWによる授賞の理由
ヤマトグループは東日本大震災において、店舗や車両、そしてスタッフの人命を失う未曽有の被害を受ける中、社員が自主的に、全国から集まった支援物資を避難所へ運送し続けました。さらに、グループ全社を挙げて10日間という短期間で被災地の物流網を回復。被災した方々の避難先を丁寧に探し、物資を送り届け、物流から復興の下支えを行いました。また、宅急便1個につき10円の寄付を募り、142億円もの寄付を実施しました。物を運ぶことに留まらず、人の心を送り届け、つなぐ役割を果たした功績は非常に大きいものと考えます。
藤沢烈氏は震災復興の現場で、行政、企業、NPO、市民の様々なプレイヤーが固有の背景を持つ中で、「復興コーディネーター」として、地域の課題の解決に向けた調整役を担っています。現場のニーズを把握しながら、行政や企業の担当者と丁寧な議論を通じて、未来に向かって最も効果的な寄付の使い道を構築するなど、地域に根差した復興支援を展開しています。震災から5年が経ち、寄付や支援活動が様々な成果につながり、東北の復興を後押ししています。調整役に徹し、復興を推進してきた功績を称えます。
「SEKAI NO OWARI」のボーカルFukase氏。東日本大震災では、現地ボランティア参加やTOKYO FMと共同で復興支援リストバンド「STAY STRONG」を製作し、2016年現在までに2500万円を超える寄付を実施。2014年から、ホームページを通じて知った孤児院の活動に強い興味を持ったことをきっかけに、NPO法人礎の石孤児院をサポート。SNSで支援内容の発信や、ライブでは支援ブースを設置して孤児院の活動を伝えるなどの支援を展開しています。加えて、熊本地震直後には現地へ赴き、瓦礫撤去や炊き出しなどのボランティアに協力、また現在進行中のツアーにて熊本地震支援の募金箱を設置し募金を呼びかけるなど、積極的に社会貢献活動に取り組んでいます。これらの活動を称え、特別賞を授与します。