※この記事は、GLOBIS学び放題で配信中の『リーダーの挑戦』の中から、「能力開発」にまつわる一部の内容をご紹介するものです。
(肩書きは2024年10月25日収録当時のもの)
ロボットからサーバーへ──興味がビジネスを生んだ
「ロボットを作っていたんですけど、その設計に使うコンピューターと、それを蓄積するサーバーにすごく興味を持って、自分で立ち上げたいと思ったんですね」
田中邦裕氏がインターネット事業を始めたきっかけは、舞鶴工業高等専門学校でのロボット制作でした。
パソコンにオープンソースOSをインストールし、自らサーバーを構築。
そのサーバーを友人に貸しているうちに、「お金を払ってでも使いたい」と言われたことが、事業の始まりだったと語ります。
「ウェブブームの中で、ホームページを作りたい人がサーバーを必要としていた。そこでお金をもらって始めた。それが起業ですね」
個人で始めたサーバー事業が広がり、1999年には株式会社として法人化されました。
その成長の背景には、時代の追い風と田中氏自身の技術的好奇心がありました。
経営を「学びながら走る」──名刺交換すら知らなかった若き起業家
「名刺交換の仕方もわからなかったので、全部ベンチャーキャピタルさんから教えてもらいました」
起業当初、田中氏には経営の知識がありませんでした。
21歳で初めてベンチャーキャピタルから出資を受けたことが、経営を学ぶ大きな転機となったと語ります。
出資者から財務や人事、営業に至るまで徹底したハンズオン支援を受け、実践を通じて学んでいきました。
「経営について書かれた本が何かもわからない。だから、どの本を読めばいいかを見つけることが一番大変だった」
当時はAmazonもなく、本屋で経営書を探すしかなかったといいます。
そんな中で田中氏は多くの経営書を読み漁り、学びを深めていきました。
メンター不在の中で──「だからこそ今、人に教える」
「よりメンターに会ってたら、もっと早く成長したんじゃないかなって思いがある」
田中氏が語るのは、メンター不在の孤独な起業経験です。
自身には適切な助言をくれる存在がいなかったからこそ、今は積極的に若い起業家の支援に関わっているといいます。
田中氏の能力開発は、「試行錯誤」と「実践」と「学び」の繰り返しでした。
彼の語る「能力開発」は、完璧な計画や指導のもとにあるものではなく、現場の課題に向き合い、自分で考え、自分で動くことによって培われていったものでした。

『リーダーの挑戦』の中から、田中邦裕氏の「能力開発」にまつわる内容をご紹介しました。
『リーダーの挑戦』シリーズでは、グロービス経営大学院学長の堀義人が、日本を代表するリーダーに5つの質問(能力開発/挑戦/試練/仲間/志)を投げかけ、その人生哲学を解き明かします。続きはぜひGLOBIS学び放題でご覧ください。
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- リーダーの挑戦(53) 安宅和人氏(慶應義塾大学環境情報学部教授/Zホールディングス株式会社 シニアストラテジスト)
- リーダーの挑戦⑦ 星野佳路氏(星野リゾート代表)
- リーダーの挑戦⑥ 三木谷浩史氏(楽天代表取締役会長兼社長)
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