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成功する農業DX:「経験と勘」から「予測アルゴリズムとマニュアル化」へ

投稿日:2025/11/10タイマーのアイコン 読了時間 57分49秒

日本の農業DXは、なぜ「経験と勘」の壁を越えられないのか。 気候変動が従来の常識を破壊する今、収穫後にデータを「分析」するだけでは手遅れです。
このセッションでは、日本のアグリテックが停滞する根本原因を解き明かし、農業DXの核心が「予測アルゴリズム(事前のリスク察知)」と「マニュアル化(技術の水平展開)」にあることを明らかにします。
熟練者の暗黙知をいかにして「予測可能な仕組み」へと転換するか。日本の食料安全保障と農業経営の未来を左右する、データ活用の本質に迫ります。

あすか会議2025 第5部 分科会S(社会・文化)
「令和の米騒動に見る日本の食と農 ~どうする?日本の農業~」生駒祐一×佐々木伸一×岩佐大輝
(2025年7月5日開催/水戸市民会館)

突如巻き起こった「令和の米騒動」によって、食料価格高騰や担い手不足、低自給率など、日本の食と農の脆弱性が見事に露呈した。こうした日本の農業に内在する複合的な課題に対し、テクノロジーやスタートアップはどこまで対応できるのか。持続可能な農業を実現する経営戦略を議論し、未来を拓く変革の道筋を探る。(肩書は登壇当時のもの)

※タイムスタンプは生成AIで作成しているため、一部誤りがある可能性があります。あらかじめご了承ください。

00:01 議論の前提:農業基本法とスマート農業

改正農業基本法のフレームワーク(スマート農業、農地集積)を議論の軸に設定。

02:02 10年間の総括:成果を出せないアグリテック

農業を革新できず、海外製品に席巻されるアグリテックの現状を指摘。

04:20 アグリテックの成功要件

データ活用の要件は「自動」「安価」「価値ある予測」の3点と分析。

06:12 データ活用の核心:「分析」から「予測」へ

事後「分析」は無意味。リアルタイムの収穫・リスク「予測」に活路あり。

07:30 データ提供のジレンマ:「How」だけ知りたい農家

生産者の多くはプロセス(Why)より結果(How)のみを求める傾向。

08:12 ブラックボックス化の懸念とPDCA

AIが万能でない限り、農家自身のPDCAが必須。システムのブラックボックス化は危険。

10:46 データ化の最大の壁:「経験と勘」の操作

数値管理の未経験者にデータを見せても判断不可。アグリテック最大の浸透障壁。

13:21 気候変動と「経験と勘」の終焉

気候変動により過去の経験則(勘)が通用せず。生産者も変化の必要性を認識。

22:24 規模拡大より「技術の集約」と「標準化」

施設園芸は規模拡大より、制御やハウスの「標準化」と「技術集約」が合理的。

24:10 データ分析の具体的な需要:「作業平準化」

データ分析の最多需要は「作業効率の最適化」。労働生産性向上のため平準化が急務。

25:02 データ活用のゴール:「マニュアル化」

優良農家のノウハウを「安定して高品質な作物を作るマニュアル」へ落とし込む需要増。

25:48 気候変動が「特栽農家の勘」を無効化する

気候や病害虫の変化で、従来の「特栽農家の勘」が機能不全に。データ移行が必須。

27:40 データと教育による成果:新規就農者の収量倍増

データに基づく教育(アカデミー)の結果、新規就農者が平均収量の倍を達成した事例。

52:14 参入障壁の解決策:監督経験の「デジタル継承」

高額な設備投資に対し、「監督経験(ノウハウ)」のデジタル化とセットでの継承を提案。

  • 生駒 祐一

    テラスマイル株式会社 代表取締役

    グロービス経営大学院を卒業後、当時所属していた会社の関連会社だった農業法人の運営・黒字化に携わる。
    2014年に「食料需給でのデータ」に可能性を感じて、テラスマイルを創業。創業10年で、国内の主要作物の経営データを集め、内閣官房society5.0や農水省より「農業データ」の代表企業と評された。

    今、Oisix, 7&iHDなどで組成されたファンドFutureFoodFundからの出資を経て、「農作物サプライチェーンでのデータベースファーミング」に取り組んでいる。

  • 佐々木 伸一

    株式会社ルートレック・ネットワークス 代表取締役社長

    モトローラ、ウェスタンデジタル社を経て、1990年シリコンバレーのスタートアップの日本進出を担うアイシスに参画、後に同社代表取締役。
    10年間で20社の事業化とExitに貢献(SnapTrack, Synaptics, Palm Computing他)。 2005年ワイヤレスM2Mのルートレック社創業、2013年スマート農業に参入、2018年日本ベンチャー大賞受賞・J-StartUP選出、2023年農業生産事業に参入し壱岐でスマートハウスをモデル化。
    アジアモンスーンの農業の社会問題・環境問題・気候変動への適応をテクノロジーで解決し、世界の子供たちの未来を拓き、デジタルファーミングで 「Japan as No.1」を目指す

モデレーター

  • 岩佐 大輝

    株式会社GRA 代表取締役CEO

    起業家。1977年、宮城県山元町生まれ。大学在学中にITで起業。
    2011年の東日本大震災後、故郷の壊滅的な状況を目の当たりにし、復興を志してGRAを設立。アグリテックを駆使した、「東北の再創造」をライフワークとする。
    従来の農業ビジネスに変革をもたらし、一粒1000円の「ミガキイチゴ」や「いちびこ」といった革新的なアグリブランドを創出。著書に『99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る』(ダイヤモンド社)、『絶対にギブアップしたくない人のための成功する農業』(朝日新聞出版)などがある。

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