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【速報】G1@Clubhouse㉔「デザインとコミュニケーションの未来」田川欣哉×三浦崇宏×米澤香子×堀義人

投稿日:2021/02/22更新日:2021/03/26

目次

G1@CH#24「デザインとコミュニケーションの未来」
昨日、2月21日22:00 ~23:00に行われたG1@Clubhouse㉔の内容のポイントをご紹介します。

テーマと出演者

テーマ:「デザインとコミュニケーションの未来」。

出演者:田川欣哉(Takram)、三浦崇宏(GO)、米澤香子(Wieden + Kennedy Tokyo)、堀義人

発言のポイント

※上記出演者のご了解を得たうえで、記録、公開しています。

1)今までのデザインとコミュニケーションの基本概念

・プロフェッショナルなデザインが生まれたのは、第一次産業革命で多くの人にものを配ることができるようになったとき。同じように、多くの人に同じ情報を均質に伝える必要性から、マスコミュニケーションと、それを支えるグラフィックデザインやコミュニケーションデザインも立ち上がった。企業という大きな「1」が、100万人や1,000万人に画一されたものを提供することが、大量生産時代のデザインとコミュニケーションだったと言える。

・かつては情報を発信する側と受信する側に分かれていたが、2000年代にスマートフォンやSNSが登場してから両者の区別がつかなくなった。あらゆる主体が情報を発信できるようになった結果、無名の個人のつぶやきが法人や国にもインパクトを与えるようになった。テクノロジーとソーシャルによってマスが解体されたのだと思う。

・オックスフォードの辞書には「デザインとは、ものの機能や役割を記述したもの」といった定義がなされている。現在は意匠の話だけになりがちだが、設計と意匠の両面から考え直すことが、特に「1対多」のコミュニケーションが成立する時代は大事になると考えている。

2)デジタル時代におけるデザインとコミュニケーション

・デジタル時代以前の単機能プロダクトは人間のことをあまり考える必要がなかったが、スマホやPCは無数に操作をすることで機能が発揮される。そうなると、エンジニアも人間の振る舞いや感情の動きをよく分かっていないといけないので、人間というファクターが設計の大きな要素になっていった。

・デザインは今後、格好良いものや素敵なものをつくるという意匠的な領域にとどまらず、暮らし方、建築、行政、あるいはルールまで設計していくような概念に拡がる。その意味では最適化の概念と捉えるほうが適切かと思う。

・家に帰ると、猫にもアレクサにも「ただいま」と言っている。ただ、後者は喋っているというより音声コマンドを入力している感覚だ。今は機械やAIが人間を模倣しようとすればするほど不思議な違和感に包まれている。

・視覚的に優れたデザインがある一方で、たとえばクラブハウスは、画面を開いた瞬間の分かりやすさ等で我々の行動や体験をデザインしている。そこで一般の方は「素敵なデザインだな」と考えないかもしれないが、ここでも圧倒的に優れたデザイン設計がなされている、と。複雑なものを整理・最適化する本質的役割ゆえに、世の中が複雑化している現代においてデザインの価値が高まっている面はあると思う。

・「ヒューマン・ファクター×統合志向」という風にデザインを定義づけている。サイロ化してばらばらになったものを統一されたUXに束ねるとき、何でタガをはめるのかというと、ユーザー視点の価値。企業側が提供する価値とユーザーの体験価値をイコールにするのが、我々がデザインと呼ぶ作業ではないかと思う。

・SNSによってユーザーの権力や影響力が増している。ユーザー発信で企業をリードし、世の中を良くしていける可能性が高まったという意味では良いことだと思う。ただ、悪い点もある。企業がビジョンや理想を追求するうえでネガティブな反応を受け、中長期的に見れば価値が高まるであろう決断をしづらくなるケースもある。

・ソーシャルメディアでユーザーの声を聞いてPDCAを回せば、それなりに受け入れられる商品はできると思う。ただ、自分が本当に欲しいものや実現したい世界を「誰がなんと言おうとつくるんだ」という強い意思が、“跳ねる”ものを生み出す要因にもなる。本当につくりたいものをつくる気持ちもなくしてはいけないと思う。

・インフルエンサーの口コミをマーケティング戦略の主要な施策として企業に提案することはない。ただ、インフルエンサーと呼ばれる方々が自発的に発信したくなるような仕掛けをつくることはあるし、口コミを生み出す仕掛けというのも当然ある。ユーザーの自発的発信が購入決定やブランドの理解に大きな影響を与えることは自明なので、そこは設計するようにしている。

・コミュニケーションに関して言うと、コロナで家から出なくなったことにより、むしろ家の外の人たちとの距離が均一になったと感じている。会社の同僚とも、地球の裏側にいる人たちとも、割と同じ感覚で仕事ができたりしているのはすごく面白い。目線を世界に広げていける感じが、むしろ家から出ないことで生まれたのではないかなと感じる。

3)未来はどのように変化していくか

・オンラインでは、あと数年のあいだに音声インターフェイスを介した自動翻訳が相当なクオリティで実装される。そうなると言語の違いもオンラインでは問題にならなくなるし、±3~4時間程度の時差であれば仕事もまだやりやすい。そこで、企業としても地球を経度で分けて人を採用したりする世界が、10年後は普通になったりするのかなという予測がある。

・コロナ禍を通して海外のリーダーを若い人たちが見る機会が増えたのは良かった。皆、めちゃくちゃ格好良い。それで自分もリーダーたらんとする若者が増えるのではないか。また、今後は日本でも地域行政に、うまくいけば国政に、デザインやコミュニケーションのスペシャリストが関わる機会が増えるのではないかと、希望的観測を込めてお伝えしておきたい。

・デザインは人間の行動を規定するアーキテクチャ。トイレが男性用と女性用の2つに分かれていたら、性別も男性と女性の2つしかないと皆が思ってしまう。認識をデザインすることで人間の行動は変わるのだと思う。従って、アーキテクチャによって世の中を良くしていくことが、クリエイティブのプロフェッショナルが持つべき使命でもあると考えている。

・今はコロナによって未来が5年早くやってきたと思うし、日々「ぜんぜん違う世界線にジャンプしちゃったな」と感じている。今年後半から来年にかけては「コロナがなければこんなことは起こらなかった」という感じになる気もしていて、そこで自分たちの顧客やユーザーが、今までとまったく違う人たちに“化けて”いる可能性もある。だから、今のうちに自分たちが良く知るユーザーと改めて話をしてみたり、現場に行ってよく見てみるということを、皆さまとご一緒にやっていきたい。

・デザインは、メッセージ、ルール、社会のあり方、企業の行く末、そして未来までつくっていく。今後はさらに幅広い領域になっていくことを意識していただけると、仕事の可能性も広がると思う。

・デザインとは設計と意匠の両方だと考えているが、最近は前者がないがしろにされがちだと感じている。設計とはなんのために行うのか。今より豊かに暮らせるようにしたり、できることを増やしたりするために、人は道具を使ってものをつくる。見た目を格好良くするのは、あくまでその一手段でしかないということは皆さまにも分かっていただけたらと思う。

G1@CH#24「デザインとコミュニケーションの未来」

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