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【速報】G1@Clubhouse⑫「音声メディアの未来」緒方憲太郎×あやたん×阿部重典×堀義人

投稿日:2021/02/10更新日:2021/03/26

昨日、2月9日22:00 ~23:00に行われたG1@Clubhouse⑫の内容のポイントをご紹介します。

テーマと出演者

テーマ:「音声メディアの未来」。

出演者:緒方憲太郎(Voicy )、あやたん(newn inc.)、阿部重典(茨城放送社長)、堀義人  

発言のポイント

※上記出演者のご了解を得たうえで、記録、公開しています。

1)音声メディア各社の状況・規模感

・茨城放送は、1962年にAM放送を始め、2015年からFM放送も開始。茨城県唯一の民間放送局。売上規模は6億円で9期連続の黒字。社員数は約40名。現在改革を進めている。

・Voicyは、2016年に始まったボイスメディアプラットフォーム。プラットフォームにのるのは、「個人の声のブログ」「新聞記事などメディアの音声」「企業のオウンドメディアとしての音声」の他、「音声の社内報」などクローズドのものもある。マネタイズは、システム利用料、企業スポンサー、ユーザーの課金などがある。ユーザーの課金は、2020年12月にスタートし、2カ月で2000万を超え、音声で稼ぐ人が出てきた。社員数は約40名、調達金額は9億円。

stand.fmは、newnのサービスとして2018年11月に立ち上げ、2020年初頭にユーザーが増加し、株式会社standfmとして運営を開始。2020年夏に資金調達5億円。MAU(月間アクティブユーザー)は100万以上で、月間20万の音声コンテンツが投稿されている。社員数は約20名。

・全国のラジオ局は、FM・AMあわせて約100社ある。全社加盟しているradiko(ラジコ)の会員数は有料無料あわせて1000万人目前だが、有料会員数はさらに伸びている。この売上の一部は各放送局に分配される。radikoは、2019年時点でMAUは700万、デイリーアクティブユーザー120万、有料会員57万人だったので、おそらく今は、有料会員は70万に迫ろうとしている。月額350円の課金を考えると、約30数億円の売り上げがある。既存メディアの状況としては、このようになる。

・振興系の音声メディアとして、本田圭佑さんのnowvoice、Xtechの子会社のradiotalk、チャットサービス系ではYay!、韓国のSpoon、ボイスアプリ系ではバイドゥのLisPon(リスポン)、himalayaなど、1か国1つくらい入ってきていて激戦になっている。

・アメリカの音声広告収入は、2016年で11億ドル、2017年18億ドル、2018年22億ドル、2019年27億ドルと、毎年20%くらい増加している。これからもっと大きくなり、スマートフォンと同等のマーケット規模感まで育つのではないか。

2)コロナ&ClubHouseの影響で何が変わりつつあるのか?

・テレビやラジオはコロナの影響で広告費が2~3割減少しているが、ユーザーは増えている。

・Voicyでは、コロナの影響をポジティブにとらえている。通勤時間のリスナーは減ったが、代わりに料理しながら、運動しながらなど聞くタイミングが多様になり、全体的にはリスナーは増えている。また、発信者も増えている。

・stand.fmは、立ち上げから期間が短く、コロナの影響なのか特定できない面があるが、体感としてはポジティブな影響がある。タレントやアーティストがコロナ禍で今までとは違う活動をするなかで、stand.fmにも関心を持つ人が増えてきた。

・Clubhouseのサービス設計はすばらしいが、Voicyは違う世界にいる。Voicyは、コンテンツをアーカイブでき、発信者が労力をかけずに発信できるように設計している。ClubhouseからVoicyにくる人も多く、相性がいい。たとえるなら、Clubhouseは発信を流していくTwitterで、Voicyは読み物としてのnoteのようなもの。

・stand.fmは、Clubhouseと複数人での配信ができる点など構造は比較的近い。これまでは、その機能を言葉で説明しても理解してもらえなかったが、Clubhouseのおかげで伝わりやすくなった。stand.fmのライブ配信はアーカイブができ、課金もできる。このようにstand.fmが先行している部分もある段階で、複数人で配信する文化を広めてくれるClubhouseをポジティブに捉えている。

・多くの人が「聞く」経験をするのは、ラジオにとっても良い。Clubhouseで生放送のラジオを流しながら、副音声的に、コメンテーターやリスナーと情報交換をするなど、積極的にClubhouseを活用していく。

・パーソナリティがClubhouseで発信をして、集客などができるといいと考えている。また、Clubhouseで話慣れることで、発信するハードルが下がるのはいいこと。

(3)今後の音声メディアの未来

・これまではインターネット上で音声メディアを収益化させるのは難しかった。広告モデルが成り立つほど、大規模のユーザーは集められなかったが、今は様々な課金ルートがある。また、サービスではなく、発信者個人に課金することができるようになった。サービスに課金してもらうとなると、ブランド認知のための大規模な投資が必要で既存メディアが優位だったが、これからが勝負である。

・Clubhouseはサービス設計として素晴らしいが、WEBサービスは形を変えていくものが多い。すでにクラブハウス疲れも生じており、このまま一強の音声メディアでい続けるとは思わない。

・地方局は、キー局のコンテンツを流していたが、インターネットやアプリでどこでも聞けるようになると、オリジナルコンテンツを持っているかどうかがより重要になってくる。今後は、1つのコンテンツをVoicyで流し、stand.fmで流し、Clubhouseで流し、とプラットフォームが融合する。1つのコンテンツを、マルチプラットフォームで流すようになると、プラットフォームごとにユーザーデータがとれ、ユーザーが求めるものの解像度があがり、コンテンツの質があがる。コンテンツが良質になれば、リスナーも増えていく。

G1@CH⑯「社会の機会平等の確保と格差是正」今村久美 × 堀義人 (coming soon)

G1@CH⑰「コロナ禍だからこそ考える企業のwell-being」プロノバ 岡島悦子 × 予防医学研究者 石川善樹 × 楽天 北川拓也 × 堀義人

G1@CH⑱「日本のスタートアップエコシステム〜グローバルNo1企業を輩出し続ける為に何が必要か」スマートニュース 鈴木健 × グロービス 高宮慎一 × BEENEXT 佐藤輝英 × スクラムベンチャーズ 宮田拓弥 × 堀義人

 

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