今日からダボス会議(World Economic Forum Annual Meeting)が始まる。今年、ダボス会議は50周年という記念すべき節目となる。今年はトランプ大統領やグレタ・トゥーンベリさんも参加予定だ。残念ながら、国会の関係で日本の総理や大臣は参加できないが、日本人として、リーダーとして何をすべきか、僕なりの見解を速報として毎日発信していきたい。
ダボスに到着。天気は快晴!今年は雪が少ない。ダボス会議のレジストレーションをしてから、ホテルにチェックイン。ベランダに出て写真を撮り、スーツに着替えて、外出だ。
まずは、Bloomberg TVで生中継の取材を受け、カルロス・ゴーン被告について以下を語ってきた(※動画はこちら)。
・カルロス・ゴーン被告の逃亡については、日本人は驚き憤っている
・カルロス・ゴーン被告が逃亡した犯罪行為と日本の司法制度の議論とを分ける必要がある
・日本の司法制度は変えるべきは変えたらよい
PIMCOの経営者が「Bloombergを見たけど、とても良かったよ。ゴーンの件はとても難しい問題だけど、うまく対応していたね」と声をかけてくれた。評判が良くてよかった。
正式な会議が19日の16時半からダボスサークルで始まった。ダボスサークルは、10回以上参加した方を限定して招待する会合だ。僕は、13回目の参加。日本のビジネスパーソンでは最も長く参加した人の1人だ。冒頭はクラウス・シュワブ代表のスピーチ。50回全部参加したのは、奥様だけとのこと。
17時半からYPOのイベントに参加。今年からYPOはダボスに物理的なハブを作り、イベントを開催している。友人のイアン・ブレマー氏がスピーチをするから参加。2点を話し質疑応答へ。
・2020年はグローバライゼーションの変節点になる
・民主主義が機能しないと大多数の人が思い始めている
韓国、インドネシア、ベトナム、ミヤンマー、クエート、南ア等の親しい仲間が集い、4回目のAsian Friends Dinnerを開催した。日本からは山中伸弥さん、水野弘道さん、住友商事の兵頭社長、三井住友銀行の大島副頭取が参加、それぞれが課題と認識していることを共有した。
このディナーは、「ダボス会議は連日忙しいので、初日に親しい仲間が集ってじっくりと話をする機会をつくろう」という趣旨で、LIPPOグループ総帥のジェームズ・リアディ氏と3年前に共催して始まったもの。回を重ねるごとに親しさが増している。
さて、今年のダボス会議の注目は、トランプ大統領とグレタさんだろう。世界が激動している中、世界を動かすリーダーが集うダボス会議の価値は上がっている。今年は、以下のポイントを確認するためにセッションを選び参加する予定だ。
1)地球変動問題にどれだけリーダーが本気か?
2)米中貿易戦争は?
3)中東情勢は?
4)BREXITと欧州情勢は?
5)GAFAMへの規制は?
6)米国大統領選挙&内政は?
7)ステークホルダー資本主義の行方とは?
以下のサイトから生中継をしているので、ぜひ視聴して欲しい。
https://www.weforum.org/events/world-economic-forum-annual-meeting-2020
今年は、「積極性」をテーマにしたい。プライベートセッションの登壇も積極的に受け、オープンセッションに登壇しなくても可能な限り発言していきたい。さらに、海外発信を心掛けたい。すでにBloomberg TVに生出演したが、他にも積極的に取材を受けたい。また、コラムを英語ですぐに発信することも心掛けたい。
50回目の記念すべきダボス会議を逐次SNSで発信すると共に、コラムにまとめ、日英の言語で発信する予定だ。ご意見、ご要望どしどし受け付けますので、リツイート、シェア、メンション、コメントをお願いします。
2020年1月20日
ダボスにて
堀義人
【ダボス会議2020速報】
堀義人のダボス会議2020速報(2)トランプ大統領とグレタさん登場
堀義人のダボス会議2020速報(3)正しいと思うことを伝える
堀義人のダボス会議2020速報(4)人類滅亡の危機を救う方法
【ダボス会議2019速報】
堀義人のダボス会議2019速報(1)世界は不透明感を増している
堀義人のダボス会議2019速報(2)「イノベーションへの恐れ」を克服する社会システムとは
堀義人のダボス会議2019速報(3)世界をリードする日本「Japan Day in Davos」
堀義人のダボス会議2019速報(4)第4次リーダーシップが必要な時代に
堀義人のダボス会議2019速報(5)ダボス会議3つの総括